第6話 進化

中学生になると、あたしの能力はさらに向上した。


中学1年のときにクラスメイトの女の子が、家出して、行方不明になった。

クラスの連絡網で回ってきて、皆で探す事になった。


行方不明になったA美とは、あたしはあまり仲良くない。その親友のS子とは比較的、仲が良く、あたしはS子と一緒に、A美を探す事になった。


あたしがS子と合流して、S子の心配そうな顔を見た途端に、あたしの目の前に、A美の映像が写し出された。


A美は真っ暗な田んぼに流れる、橋の上に一人で座っている。

そこは、あたしたちの中学からさほど離れていない場所だった。


あたしは、確信を持って、S子とその場所に行った。


A美は、すぐに見つかった。


ググったら、そう言うのは、千里眼って言うらしいのよね。


もう何だか、ファンタジーちっくじゃいられない気分。


あたしは、超能力者?

自分の能力が怖くなり始めた。


あたしの悩みって、とにかく、秘密を抱えているって言うこと。


誰にも言えない。誰かに言ったら、

ヤバい奴認定決定。

マジで、JCハンパねぇ。

普通じゃない奴は、即排除。


あたしは、見えない階級社会の中の上くらいに位置してる。

顔やファッションや勉強、コミ力なんかはまぁまぁだから。


それを失ったら、生きていけんのよ。

大袈裟じゃなくてね。

大人には分からないだろうけど。

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