兄に「お前の故郷は我が国固有の領土ではないので侵略者に明け渡す」と言われたので追放されることにしたおっぱい王子、故郷に戻りて【神風】を起こす~南国美女のおっぱいを楽しみながら侵略者を2度ざまぁします

2023年中に小説家となるスンダヴ

おっぱいに向けた出発

【ミニ改稿】プロローグ おっぱいの記憶

 オレの故郷であるザールラント王国領リューゲン島では、3回に1回ぐらい南国美女のおっぱいを見ることができた。


 理由は3つある。


 1つ目、服なんてぐらい暑い南国だからだ。


 みんな最初から白い薄衣一枚で過ごしてるし、ノリの良い人はちょっと体動かしたら「熱いから脱いじゃお!」って感じで大胆に開ける。

 

 その時の勢いでぷるっ、ぷるるんっ!!!ってなるぐらいだ。


 2つ目、この島が漁業で成り立ってるから。


 みんな朝起きて飯食ったら、すぐ魚や貝を取りに出かける。


 男は船に乗って沖まで行き、女は海女さんとして海に潜る。


 「みんなー!でっかいアワビが取れたよー!」


 「えー!どこどこ〜?」

 

 若い海女さんが大物を拾い上げた時にゃ、もうそりゃすごい。


 「みてみて〜〜〜!」


 海水で下着スケスケ状態になってるし、おっぱい大きめの人だとばいん、ばいん、ばいいいんん!ってもう先端が顔にぶち当たるんじゃねえかって感じ。


 こんがり日焼けしつつ引き締まったおっぱいが下着からほとんどはみ出した状態で走る姿は、まだガキだったオレを覚醒させるには充分なほどだった。


 3つ目、そんなこんなで、リューゲン島にはおっぱいを見られたり触られたりするのが恥ずかしいという意識が薄い。


 男も女も半裸族だしな。


 「この子がユルゲンっていうの?可愛いじゃない。ぎゅーってしてあ・げ・る♡」


 近所に住む島長しまおさのアストリットねーちゃんはまだ小さいオレをひょいっと抱きかかえてはおっぱいで顔を包み込もうとするしー、

 

 「ユルゲンにいちゃん!うみでなまことりにいこー!みずぎ?なにそれ?」


 下の世代の女の子たちもほぼ上半身裸でオレを海に誘いに来るしー、


 「ユルゲンさま。今日の食事はキノコの炒め物とアナゴの…あんっ!もう、いきなり後ろからおっぱいを鷲掴わしづかみみにするのはだめ、ですよ?」


 「ごめん。つい…オレもてつだうよ!かあさん」


 「ありがとうございます。優しいのですね、あなたは…」


 の母親エミーリアはおっぱいを触っても怒らないしー、



 



 オレがおっぱいフェチと化すのは当然の帰結と言えよう。 


 

 ****



 とまあ、そんなこんなでオレは生まれてから10歳までをリューゲン島で楽しく過ごした。


 ゴミ1つ落ちてない砂浜【ポセイドン浜】は隅々まで探検して知らねえところがねえ。


 島全体を見渡せる【トモーロス山】の頂上ではあらゆる昆虫を取りまくった。


 もちろん、オレも漁師の端くれとして海に潜り、魚や貝をモリで仕留めまくり!


 「おう!エミーリアさんのところの坊主か!なかなか筋がいいじゃねえか」


 「こいつなら幻の【クロナガスクジラ】も仕留めてくれそうだぜ。将来が楽しみだなぁ」


 自慢じゃないが、島にいた海の男たちからも一目置かれていた。


 オレは当時から使えた風魔法でから、海底に沈む珊瑚礁さんごしょうもよく見に行ったな。


 赤と白の特徴的な色づかいが綺麗でよ、たまに取りに行ってねーちゃんたちにプレゼントしたら喜ばれたぜ。


 「待ってよユルゲン!もう、すぐに自分一人で行っちゃうんだから」


 「ははは。わりい!わりい!」


 「はあ、はあ…ユルゲンって本当たくましいよね。僕より2倍ぐらい身長があるんじゃないの?」


 「へへっ!この島のみんなのおっぱいを見てりゃ毎日ビンビンドクドクよ!」


 そうそう、アストリットねーちゃんの子供、アルノルトとは、唯一の男友達として毎日よく遊んだな。


 短髪で優男風のイケメンだが、女はおっぱい、男はムキムキっぱいが生えているリューゲン島の人間では珍しくつるぺた。


 とぅとぅるるんっ!!!って感じ。


 隆起してる部分がどこにもねえ。


 だがちょうど同い年ということもあって、友達となるのに時間はかからなかった。

 

 「さあ、今日もおっぱいだ!アルベルタさんが仕留めたナマコをいつもおっぱいに引っ掛けて帰るって噂を確かめに行くぞ!」


 「本当好きだよね。おっ…女の人の胸」


 「そりゃそうだ、アルノルトもそうだろ?」


 「そ、そりゃそうだけど…」


 「逆にアルノルトはもっと筋肉付けないとな!」


 「きゃ!ちょっと、急に胸…触っちゃヤダ…」


 「ありゃりゃ?」


 「もう!ユルゲンのおっぱいお化け!知らないっ!」


 「あ!悪い!悪いって!」


 とまあ何故かおっぱいアンチだったがそれを除けば超いい奴だったよ。


 そんなこんなで人生を楽しんでいたオレだったが、10歳の時に転機が訪れる。




 ある日家の前に帰ると、甲冑を着たデカ男が立っていた。


 もちろん島の人間でこんな暑苦しい格好をする奴はいねえ。


 この島に駐屯する【南方艦隊】の軍人が通りかかったのかと思ったが、どうやらオレに用があるらしい。




 「お前か。確かに、エルマに似ている。瞳の青がそっくりだ…」


 なんか意味深なこと言ってるしー、


 「アダルブレヒトさま!?なぜこちらに…」


 「エミーリア。ご苦労であった。お前にも苦労かけたな。なのに、子育ては大変だったろう」


 「い、いえ。おかげでユルゲンさまと多くの時を過ごすときができました」


 「…もしかしてまだ未経験?」


 「は、はい…」


 「おうふ」


 エミーリアはなんか顔を赤くしてるしー、



 

 なんだこいつ?


 「小僧。1つ聞きたいことがある」


 疑問が解消されないまま、アダルブレヒトとかいうおっさんは質問してきた。


 「風魔法は使え…いや、こんな質問は後でいい」

 

 厳ついおっさんの顔から子供のようなにっかり笑顔になった時、懐かしい気分を覚えたのを今でもはっきり記憶してる。






 「おっぱいは、好きか?」




 それからしばらくして、オレは10年住んだリューゲン島を離れた。


 ザールラント王国第7代目、アダルブレヒト・ドナートの隠し子として。



 ****



 15歳になったオレが過去の夢を見ているのは、ケムニッツでの生活が退屈だからにちがいない。


 帰りてえなぁ。


 派手なだけでなんの機能性もない服なんて脱ぎ捨てて、意地悪な性悪女とデブブ貴族しかいない宮廷なんて抜け出してー、




 みんなのおっぱいに埋もれてえよ。

 なんならっぱいでもいいぞ。





 「諸君。エルデネト帝国のに応じ、最前線であるリューゲン島から【南方艦隊】を撤兵させることにした!これで平和が保たれるであろう…ってユルゲン!貴様なぜ会議中に寝ている!」


 …はあ。


 とりあえず、このクソったれあほんだらボンボン兄貴の無知蒙昧むちもうまいな決定、どうする?

 


 

 あとがき


 こちら新作となります!

 ☆1000およびドラゴンズノベル新人賞獲得を目標に、明日からも毎日更新していく予定です。

 「面白い!」と思った方は、下の応援ボタンや・☆等々いただけるとモチベーションになりますのでなにとぞ~。


 

 

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