17. 冬へと向かう

1

 あの48時間にわたるアルバイトと例の事件の後、俺は風邪を引いた。和井田さんはあの事件に関しては何故か甲斐甲斐しく世話をしてくれて、看病も買って出てくれたらしい。それで早速俺の部屋に来たところ、布団とカーテンがないのに唖然とし丁寧な言葉遣いで苦言を呈され、ここでは治るものも治らないと和井田さんの部屋のスペア布団にて看病をされることになった。彼女の部屋は、仏壇だか祭壇に大家の顔写真が祭られている以外は大変質素なもので、いかにも一人暮らしを始めたばかりという具合だった。しかし流石にベッドやカーテン、冷蔵庫に洗濯機、それにテレビなんかも用意されており、自分の部屋が洞穴同然であったことに今更ながら頭を抱えていた。

 このことが契機になり、去る日から1週間後の今日。和井田さんと共にホームセンターに足を運んでいた。目的はもちろん、布団とカーテンの購入である。


「へぇ布団て思ったより安いですね。もっと高いかと思ってました」

「そうですね」


 本当に布団かと疑うほど圧縮された布団を物色する。丁寧にも一つ一つの包装には、防菌や防ダニ、洗濯可能かどうかなども記載されていて、選ぶ側としては楽でいい。洗濯可能となると一気に値段が跳ね上がるので、防菌防ダニのみの5千円程度の敷布団と取って、和井田さんが引く大きなカートに放り込んだ。


「あとは枕とカバーです」

「では、まずは枕の方に行きましょう」

「はい」


 俺の買い物なのに頼もしく先導してくれる和井田さんの後ろをついていく。枕のコーナーにはすぐについて、こちらはあまり種類がなかったので、悩むこともなく一番安い枕と一緒に陳列してあった枕カバーを購入することにした。その後、布団カバーも安めの品を選んだら、本日購入を予定していた布団一式はすべてカートに揃った。

 最後に、少し離れた場所にあるカーテンコーナーへと向かう。カーテンコーナーは、遮光カーテンの効果比較展示や、レースカーテンの遮像性能展示などの実物展示も多く、種類も豊富だった。


「やっぱ遮像とかいりますかね」

「当たり前です。あんなことになったのをお忘れですか。流石に危機感がなさすぎます」

「……覚えてます」

「月見荘なら大丈夫ですけど、女の子なんですからそれくらはちゃんとしてください」

「……はい」


 そう言われると弱い。自分で女になると決めた手前、それを引き合いに出されると文句の一つも言えなくなってしまう。俺は仕方なく強く宣伝されていた採光レースカーテンとやらを取って、籠に入れる。若葉色をした通常のカーテンも籠に入れたら、レジへと向かっていった。


 レジに表示されている金額は税込み1万9千円だった。俺は財布から2万円を取り出すと、惜しみながらトレーに置いた。もともと所持していた1万と予定外の収入を加えての1万円は安くない。

 何かと図太い伊藤さんが大家にネット回線契約のことを話したところ、アパート全体で回線を契約することになった。この話は住民全員に瞬く間に波及して、契約料、工事費、数か月分契約費の合計金額を全員で割り勘することになり、その結果ライブスタッフ一日のアルバイト台1万4千円がまるまる手元に戻ってきた。気分としては完全にお小遣いであるが、もともと伊藤さんに献上する気でいたので使い道に迷っていた。

 それでも家具購入の資金としての投入に踏み切ったのは、流石に伊藤さんの布団には寝れないからだ。風邪が治り自室へと帰還した直後、何を思ったのか伊藤さんは自身の布団で一緒に寝るように誘ってきた。理由を聞いても答えず、無言で布団を叩くので、断り切れず最初はその日だけ、ということで了承した。しかしそれから昨日まで毎日そうするので、流石に我慢ができなくなった。いい匂いがして気になって眠れないし、何より恥ずかしかった。


 会計を済ませたらミニバンに物品を詰め込んだ。助手席に座って窓を開けていると、和井田さんが車を走らせ始める。駐車場を出てすぐの広い道路の向こう側には茶畑が広がっていた。


「そういえば、バイト自体はどうだったんですか?」

「バイト? 最悪でした」

「その感想には例のアレも混じってますか?」

「いや全く。そうですね――」


 喉は痛くなるし、立ちっぱなしだから足も疲れるし、みんなやたらピリピリしてるし、客は全然言うこと聞かないし、肉体的にも精神的にも最悪でした。二度はやろうとは思いません。やっぱり働かなくても生きていけるならそうするに越したことはないです。でも――。


「ライブを少しだけ楽しめたのはよかったです」

「……そう、ですか」


 丁度信号で止まっていた車が、再び走り出した。前に走る車もいないから、飛ばし放題だ。メーターを見れば、法定速度をゆうに超える速度で進んでいた。


「悔しいですけど、似てますね」

「何がですか?」

「桜さんとあなたがです」

「え? そんなに似てますか?」

「はい。笑った時なんかが特に」


 笑ったとき。和井田さんには泣き顔とか真顔ばっかりで、笑顔という笑顔は見せた記憶はない。そもそも、誰に対してもあまり笑顔にはならない。俺は訳もなく笑顔になれる人間じゃない。面白いことがないと愛想笑いすら難しい人間だ。でも、わざわざ今それを言うということはもしかして。


「あの今、僕、笑ってましたか?」

「ええ。少しだけ」


 直前では、ライブの光景を思い出しただけだ。俺はそれで笑った、ということになる。自覚はないが、和井田さんが言うには確かなのだろう。

 笑顔か。昔はもっと笑っていた気がする。


「笑ってたんですね、僕」

「ええ。笑ってた方が可愛らしいですよ」

「頑張ります」


 客観的に見て可愛いのは認める。笑った自覚はないものの、褒められて悪い気はしない。しかし女になると決意したが、順応することはまだできていない。俺は慣れない褒め方に顔が熱くなった。


「ところで午後は暇ですか? 何もないからご飯でも食べて帰りましょう。奢りますよ」

「是非」



 

2

 12月2日、本日も快晴だ。気温は寒く肌寒いが、ここまで天気がいいと外に出ないのはもったいない。


「しかしうちにもついに固定回線が引かれるのか!」

「俺ネットつなげる機器なんて持ってませんよ」

「俺もそうだ!」


 ダハハと笑うテツさんを見ながらお茶を啜れば、木陰で寒い庭のベンチに座っていても体が温まる。

 今日が伊藤さん待望の回線工事の日で、まずMDF室に引きこみ、それから各部屋へ引き込むことになっていた。部屋には一人いればいいので、何のためにネット回線を引くのかわからない組の俺とテツさんは、こうしてお茶をしている。

 ふと見上げれば、201号室が目に入る。俺の部屋は、いつぞや買ったカーテンで中がわからないようになっていた。布団を買ってからというもの、伊藤さんのお誘いはなくなり、いつもの快眠が戻ってきてすこぶる体調がいい。日々の散歩にはより精が出ていた。


「もう12月だし、あの季節だな! 俺は今年は勝つぞ!」

「あのってなんですか? クリスマスとかですか?」


 突然意気込みを語るテツさんの語る”あの季節”には、心当たりがない。思い当たる行事としてはクリスマスや大晦日だけだ。それとも何か、月見荘特有の行事でもあるのだろうか。


「違う! 天馬記念だよ!」

「天馬記念、競馬ですか?」

「そうだ!」


 何かと思えば、競馬だった。賭け事に手を出したら生活する金など一瞬で吹き飛ぶので、その手のものには手を出さないようにしていた。ゆえに疎く、その天馬記念とやらがどんなものなのか推測すらできない。


「いや去年はボロ負けでよ。今年は勝ちてえなあ」

「ご愁傷さまです」

「ユウはどうだ。競馬やんないのか?」

「俺は競馬というか、賭け事自体あんまやらないですね」

「なんでえ。そうなのか」

「はい、すいません」


 テツさんは割と露骨にシラけて、つまんなそうにお茶を飲んだ。

 無一文な今、競馬に使える金など1円すらない。一攫千金の夢をみようにも元手がなければ、そもそも挑戦すらできない。それに、そんな金があったら消耗品を買わねばならないのだ。全部伊藤さんに任せっきりというのはよくない。


「ま、モノは試しだ。今度機会があったら行こうぜ」

「まぁその時があればよろしくお願いします」

「言ったな?」


 今度は一変して、二ヤリと笑った。獲物を見つけたかのような目だ。

 嫌な予感がする。これはよくない返事をしてしまったのかもしれない。


「おーいおんしらー。工事終わったぞー」

「おーう。あ、これ頼むわユウ。じゃあな」

「はーい」


 これ以上言質を取られるとまずかったところを、大家に助けられた。どうやら工事が終わったらしく、それを伝えにきたようだった。内心で多大な感謝をしつつ、俺とテツさんが使っていた二つの湯飲みを手に取った。準備はテツさんにしてもらったので、片づけは俺だ。このいつも使わせてもらっている湯飲みは、大家の部屋にあるものなので、俺は大家と101号室へ向かった。

 部屋に入ったら早速湯飲みを洗って、水切り台に逆さにして置いた。そういえば、近々皿洗いくらい任せたいとテツさんから言われたのを思い出した。それくらいなら、できないこともない。あの時のバイトに比べたら拘束時間も短いし、屁でもなかった。


 湯飲みも洗ったし、部屋から出ていこうとすると、Tシャツの袖を後ろから掴まれ止められる。


「なんですか、大家さん」

「な、なぁユウ。やっぱりお母さんと呼んでくれんか?!」

「……考えておきます」


 金銭的事情を除けば、現状唯一の頭痛の種だった。






 201号室では、伊藤さんが自室に設置された光コンセントからONUを設置し、新品の無線機器を繋げていた。あんなことがあったのに何度かバイトをして欲しいものを買う伊藤さんは、図太いだけでは言い表せない鋼の心があるように感じる。少なくとも、そんな心は俺にはない。

 手を洗ったら、自分の部屋に戻る。相変わらず、部屋の隅にはノートパソコンが置かれていた。ノートパソコンは、伊藤さんに返そうとしても頑なに受け取らないので放置したまま埃をかぶっている。もう見慣れたので、特段気にせず畳へと寝転がった。

 工事のためか、開け放たれたままのふすまからは、スマホの画面を見てはしゃぐ伊藤さんが目に入った。念願かなってのネット回線だ。よほどうれしかったのだろう。細かくジャンプしながら、全身で喜びを表現するのを、現実で見るのは初めてだった。


「よかったですね」


 だから思わず声をかけてしまった。これだけ気持ちよく喜んでくれるなら、協力したかいがあったものだ。


「はい!」


 外からの風が入り、カーテンと黒色のロングスカートがはためき、黄金の髪が揺れた。潤んだ金色の瞳はトパーズのようで、日光で輝いて見える。その姿は今までの人生で見たこともないほどの喜色満面だった。

 思わず呼吸が止まり、胸が高鳴った。あの時会ったあぶらぎった七三分けで無精ひげを生やした黒ぶちメガネの男の面影など、どこにもなかった。どこからどう見ても、絵画のような幻想さを持つ完全無欠の可憐な乙女だ。

 呆けていると、伊藤さんが寝ころぶ俺の前に寄ってきて、正座をした。なんとなく俺も上体を起こして同じように正座をして、向き合った。


「ありがとうございます」

「は? え? あ、どういたしまして……?」


 いきなりの土下座を伴う感謝に、流石にたじろぐ。今日は別に感謝されることもしていないし、まるで心当たりがなかった。伊藤さんは一体何に感謝をしているのか。


「そして、ごめんなさい」

「えっと……何がですか?」


 頭を上げぬまま、謝罪を続ける。これも俺にはさっぱりだった。

 わけもわからないままでいると、伊藤さんは頭を上げて口を開いた。


「アルバイトのことです。無理やり誘った挙句、あんなことに巻き込んでしまって」

「ああそれですか。いいんですよ、過ぎたことですから。何回も言ってますけど、本当に気にしてません」


 何でもないように伝えても、伊藤さんは申し訳の表情を崩さない。実際俺にとってはどちらとも過ぎたことだし、いい教訓にもなった。それに、既に何回も謝られている。受け取るものがないのに謝罪をされるのはなんとも歯がゆい。


「僕、あのとき……」

「……?」


 伊藤さんは何かを言いかけて口を閉ざした。視線をうろつかせて、項垂れれば、顔に陰が落ちる。

 今日は伊藤さんのいろいろな表情をよく見る日だ。いつも無表情な彼女が、喜びに悲哀、戸惑いと、これだけ様々な面を見せるのは初めてのことだった。


「僕あのとき、怖くて……」

「ああ。それは俺もですよ」

「違うんです」


 怖かった経験と言えば、襲われたときのことしか思い浮かばない。どういうことかと、聞き返す前に伊藤さんは言葉を続ける。


「アルバイトに誘ったときのことです。その、僕ネット依存症で」

「……」

「最初はよかったんです。姿が変わって、新しい自分になれたと喜んで。でも、9月で携帯を解約してからずっと不安と恐怖ばかりで仕方なかったんです。それでどうにかしないとおかしくなるって思ってユウさんと関わろうとして。それでもダメで、だからバイトして回線を契約しようと考えたんです」


 初めて語られる伊藤さんの事情に、俺は相槌を入れることすら出来ない。ただ黙って静かに聞いていた。


「けどもう10年も働いてないですし、人と関わるのだって本当は怖くて……。姿は変わっても中身って変わらないんですね。いざ働こうってなるとどうしても一歩踏み出せなくて。偶然同じ境遇だったユウさんを無理やり誘ったんです。一緒なら、乗り越えられる。乗り越えてくれるって……。その自分勝手の結果あんなことになってしまって……本当に謝っても謝りきれません」


 そんな事情があったとは知らなかった。俺はずっと、この回線のためだけに俺にいい餌をまいて、私利私欲のために働かせるのだと、そう思っていた。だってあんなに強引に誘われたら、誰だってそう考える。でも本当は懸命に乗り越えようとしていた。俺と一緒に。だから俺が弱音を吐いた時、あんなに勇気づけてくれた。


「そして、感謝も決して忘れません。こんなこと言うと、踏み台にしてるって思われるかもしれませんが、ユウさんがいたからまた一歩踏み出せた。襲われた時だって、君に救われた。僕は何度もあなたに救われた。だから絶対、このご恩は忘れません」


 言い終わると、伊藤さんは再び頭を下げた。


「……そう、なんですね……。俺ずっとこの回線のためだけに働かせてると思ってました」


 すべてを聞いて出た言葉がこれだけだった。

 俺は何故伊藤さんがスカートを買ったのかも、どういう考えで散歩についてきたのかも、どういう思いで勇気づけてくれたのかも、今になって理解した。2か月も共にいたのに遅すぎだった。


 とどのつまり、俺は伊藤さんのことを何も知らなかったのだ。知ろうともしていなかった。勝手に推察し、勝手に枠にあてはめ、ただ図太くて目的に強引な人だと思いこもうとしてた。本当はもっと繊細で、恐怖を乗り越えようと自分と向き合っている人だったのに。


「俺勝手に伊藤さんのことわかったつもりになってました。すいません」


 でも知らないのは当然のことだったのかもしれない。2か月前、俺は男だった。1か月前、俺は女になった。その間の1か月、俺は自分から逃げて、見て見ぬふりをしていた。それを嫌でも自覚する出来事が起きて、ようやく向き合うことができたのだ。自分のことなのこの様なのだから、知ろうともしなかった他人のことなど、むしろわからなくて当たり前。分かっていると思うのは驕りに他ならない。

 

 言葉を交わさなければ人は分かり合えない。こんな簡単な真理にたどり着くのに28年もかかってしまった。


 伊藤さんは頭をあげ、首をかしげていた。口を少しだけ開けて、眉をわずかにしかめながら俺を見つめている。俺も同じ表情をしていたのかな。


「……ちょっと待っててください」


 彼女の顔を見ていたら、渡す機会を伺っていたあるモノの存在を思い出して、リュックへと取りに向かった。バイト代の残りの4千円は、あまり使う気になれなくてとっておいたのだが、せっかくならアレを彼女に買おうと考え使ったのだ。モノがモノなので、うわべだけで選んだみたいだと自嘲した。

 リュックから紙袋を一つ取り出したら、伊藤さんのところに戻りそれを手渡した。


「もしよかったら、どうぞ。いらないかもしれないですけど」

「……開けても?」

「もちろん」


 伊藤さんは器用に紙袋のテープを切ると、中身を取りだした。手に持って、近づけたり遠ざけたりして、丁寧に観察していた。


「これ……」

「はい。伊達メガネです」


 俺が渡したのは、赤ぶちの伊達メガネだった。置き去られた黒ぶちのメガネが忘れられずに、似たようなものを探して、金なら赤が似合うだろうと勝手に決めたプレゼントだ。視力が変わったことをどう思っているかもわからないし、もし必要なかったら捨てて貰ってもかまわなかった。

 しかしそれは杞憂だったようで、満面の笑みを作ると、お礼をしてきた。


「ありがとうございます! 大事にします」


 紙袋と伊達メガネを大切そうに抱える姿は、送ってよかったと思えるほど気持ちのいいものだった。


「伊藤さん。俺からもう一ついいですか?」

「?……はい」


 プレゼントも渡してバイト代もなくなった。これで完全に伊藤さんと縁は切れて、積極的に関わる必要がなくなった。あとは生活の中でわずかに関わっていけばいい。


「少し恥ずかしいんですけど……。これで終わりっていうのは、もったいないです」


 これまでの自分なら、きっとそう考えていた。しかし、今の話を聞いたら、それだけで終わりたくなくなった。


 もっと知りたい。何が好きで、何が嫌いなのか。どういうことで笑い、どういうことで泣くのか。どうしてここに来たのか、普段何をしているのか。それからたまには下らない話をして、一緒に遊びに行ったり、ただただゴロゴロしたり。

 要は俺は、伊藤さんと友達になりたくなった。今からでも遅くはないだろうか。


 こんなことを面と向かって言うのは初めてだし、恥ずかしい。それでも一歩踏み出した伊藤さんのように、俺も一歩踏み出す。


「だからその……俺と友達になってくれませんか?」

「……はい!」


 一点の曇りもない、たおやかな笑顔だった。

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