同・居?
「あのー、クエストご希望のパーティですか?」
へ?
急に話しかけられた。
「何ボケっとしてんのよばか!....すみません!そうですそうです!クエスト希望のパーティです!」
マリアが俺の頭を引っ叩きお姉さんに話す。
「そ...そうですか、それではどんなクエストになさいますか?やはり、初心者パーティなので低級クエストである採集や低レベルモンスターの除去活動などがオススメですが..」
マリアに少し怯えつつも自分の責務をこなすお姉さんがそこにいた。
てめえ、謝っとけよ!
「そ...そうですね!やっぱり低級クエストのほうがいいかしらね!ね?みんな!」
「え..?うん、その方がいいと思うよ。初めてだもんね。」
「私も同意ですが...」
チラチラこっちを見る2人。や...やめてくれ。
「ミチルもさんせーだよー」
4人がこちらに一斉に目を向けてきた。
「そ...そうだなー、じゃあ、低レベルモンスターの除去でいいかなー、最初だし、」
たどたどしく言ってしまった。恥ずかしい。
「わかりました。ではそのように手続きしますので頑張ってくださいね!」
満面の笑みで微笑んでその場を後にする。か...かわいい。
「ちょっと何鼻の下伸ばしてんのよ。ばか。」
俺の太ももをつねりながら言ってきやがった。
幼馴染も先輩も言葉はださないが目で同じことを訴えている。気がする。
「まぁまぁ、落ち着け落ち着け!そんじゃ、俺たちの初クエストも決まったことだし、今日は解散にしよう!明日の朝万全の状態にするためにな!」
「...はぁ、はいはい。わかったわよ。」
「まぁ、それもそうですね。」
2人がなんか諦めモードに入ったっぽい、よかったよかった。
「それじゃぁ、帰ろっか。次郎。」
「あ、ああ!帰ろ帰ろ!」
って俺、自分の家わかんねぇじゃん!どうするどうする!
そんなこと考えていると、集会所には幼馴染のシイナだけが残っていて、急に手を引っ張られ外に連れ出された。
「お、おい!なんだよ!」
「なんだよって、お家に帰るんだよ?何言ってんの次郎はー。」
あははー、じゃなくてなんでこいつに連れてかれるんだよ!
そのままシイナに連れていかれ、とうとう家の前まで来てしまった。
ってことは、この近所ってことか?
そう思っていたが、そのまま手を引っ張られ家に入ってしまった。
「ただいまー。今帰ったよー。」
「あら、お帰り。シイナちゃん、次郎。」
頭が真っ白になったぜ。
続
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