集・会
「よっ!王様!また勝手に抜け出したのか!」
「相変わらずだなぁ王様!」
なんて声が村に入ってからずっと聞いてる。ふざけろよ!なんでこんなクソ野朗がチヤホヤさてんだよ!
「あーわりぃわりぃ。ちと野暮用でなぁ」
何が野暮用だ!
「あんたも王様をみならいなさいよ!まったくだらしない!」
「うるせーよ!いちいち!」
「なによ!あんたを思っていったのに!ばか!」
「おまえまたバカっていったな!バカって言ったほうがバカなんだぞ!バカ」
「じゃぁあんたもバカじゃない!バカ」
「うるせー!バカバカバカ!」
そんなことが集会所につくまで永遠と続いた。
集会所につく前に
「悪りぃなあんちゃん。俺はこっちだ。」
と、いい村の一番でかい城を指差し取り巻きの人達と消えていった。ふざけろ。
集会所に入ると3人の女の子がテーブルを囲んでいた。
すると、1人の大人しそうな子がこちらに気付きこちらに向かってきた。
「もう遅いよ次郎。何やってたの?」
まるで天使のような声で話しかけてきたこいつは俺の幼馴染のシイナ。いつも優しくてとても優しい優しい子だ。ってあれ?また知ってる?なんでだ!??
「またどこかで寝てたんじゃないですか?次郎君のことだから。」
そんな小悪魔みたいに話しかけてきたこの人は一つ上のミユさん。俺たちの中ではいい大人の人だ。
「じろー、そーなの?」
あぁかわいい!なんてかわいいんだこの小動物みたいな子は!
「ち..ちがうよミチルちゃん!ちょっと用事があってね..」
「嘘つきなさい!いつもみたいに王様と遊んでたじゃない!」
「そーなの?じろー?」
小首を傾げながら上目遣いで聞いてくる。かわぃい!!
「ちちちがうよミチルちゃん!.....おいマリア!よけいなこというな!こんな可愛い子にうそつくな!」
「嘘なんてついてないわよ!」
「やっぱり...そうだったんですか。まぁ、わかってましたけど。」
「うーん...次郎ーだめだよ、ちゃんとしなきゃ。」
一気に罵声を食らう。つらい。目が覚めたらそこにねてただけなのに...
「さっ!それじゃ集会はじめるわよ!」
そういって俺の腕をひっぱり俺の横にマリアが肩がひっつくかひっつかないかの距離に座ってきた。
すると
「....なんでマリアちゃんは次郎にそんなにくっついてるの?」
大人しいシイナが眉を寄せながら呟いた。
「そうですね。別にそこに座る意味はあまりないと思いますが。」
「じゃぁミチルはじろーのおひざのうえー」
次々と反論意見が出てきた。1人はちょっと違うんだけど。
「は...はぁ?べ...別に深い意味なんてないし!ただそこに椅子があったからよ!」
「じゃあ、私と変わってください。次郎くんに色々話したいことがあるので。」
「わ..わたしも!....次郎に聞きたいことがあるから...」
な..なんだこりゃ?この世界の俺......めちゃくちゃモテモテじゃねえかよ!!!おいおいおい!!
「ま...まぁいいじゃねえかどこでもよ。」
「ふーん...次郎はマリアちゃんの横がいいんだー...」
ふくれっ面で言う。なんかこっちが恥ずかしい。
「.....女たらし。」
冷たい目。怖い。
「じろーのお膝すわりやすーい」
かわいい。ただただかわいい。
「そ...そんなじゃねえって!」
「...どーゆー意味よそれ!」
あぁ!めんどくせぇ!どいつもこいつも!
みんな可愛いんだもん!しかたねえじゃん!
そんなハーレム漫画みたいなことを続けていると1人の女性が話しかけてきた。
「あのー、クエストご希望のパーティですか?」
続
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