第1章-第2話-1【委員長と副委員長の日常】

 始業式も終わり、ようやくいつも通りの日常が始まる。

(今日から6時間のフルで授業が始まるのかー)

そう思うと少し学校に行く気が失せるが、高校だけは最低卒業しておきたいので、仕方無く学校へ行く準備を始める。そう1人ふけりながら、まだ家で学校に行く準備をしている僕だが、朝からなんて呑気にくだらなく事を考えながら準備をしているなと、端から見たらそう思うかもしれないが、なんと今絶賛今年初の大遅刻をかましている。

 あれは昨日の夜、なかなか寝付けずスマホでゲームしたり、今期のアニメを見ていたら、気づけばもう午前3時を回っていた。僕はそろそろスマホを触るのを辞めて、寝なければ明日の学校に遅刻すると思い、音楽を流して目を瞑ると、いつの間にか寝てしまっていた。次に目を開けたときには、日がもう昇っており、パッとスマホの画面をつけて時刻を見ると、すでに午前9時を少し過ぎていた。両親がいれば必ず起きれていたかもしれないが、両親は共働きでいつも家を開けている。だから朝から起こす人もいないので、寝坊をしてしまった。しっかり起きれるようにと5分間隔で午前6時から7時の間でアラームをセットして寝たはずだが、アラームに気がつかない程深い睡眠をしていたらしい。起きたらアラームが鳴ったことを示す通知が沢山表示されている。僕はまぁ朝起きれずに遅刻することくらい、人間だれしも1度は経験あるからまぁのんびり学校に行こう。そう思いとりあえず学校に行く準備を済ませ、朝食を簡単に済ませると、今日くらいサボりたいなと思ってしまうが、心を少し鬼にして

「さぁ、行こう」

と言って頬を2回軽く叩いて学校へと向かった。


 学校へは電車で約30分ほどで着く。今から最寄りに向かって、1番早い電車に乗っていけば、2時間目が始まってすぐの頃に着くだろうと予想しながら、最寄り駅まで自転車を漕いで向かった。

 駅に着くと次の電車まで約15分ほどあり、とりあえずプラットフォームに設置してある椅子に座って、電車が来るまでスマホをいじって時間を潰す。

朝からなんやかんや動いていたので、まともにスマホの通知すら見ていなかったので、今来ている通知を一通り確認すると、一件学校から電話がかかってきていた。

僕は「げっえ、やべぇ」と思い急いでかけ直すと

「ハイ、海空学園高校松原です」

運良く担任の松原先生が出てくれたので

「もしもし、2年の八戸ですけど」

「あぁ、おはよう」

「さっき電話しても出なかったから心配してたんよ」

「電話気づかずにすみません」

「いいんよ、ちゃんと折り返しかけてくれたから」

「それで今日朝来てなかったけどどうしたの?」

「まぁ、ちょっと寝坊したので、朝行けなかったです」

「あぁ寝坊したのね、事故とかが起こってこれていないのかと思って心配したのよ」

「すいません、心配賭けししまって、今から行くので2時間目の途中くらいには学校に着くと思います」

「そう、それじゃぁ登校したら一旦職員室によってね」

「遅刻カードを書いて貰うから」

「ハイ、分かりました」

「それじゃ、気をつけて学校まで来てくださいね」

「ハイ、分かりました」

そう言って電話は終わった。

電話が終わると次にチャットの通知が4件来ていたので、チャットアプリを開くと竜之介、翼、明菜の3人からメッセージが送られてきていた。

「どうしたの、今日はお休みですか?」

「寝坊しての?それとも体調不良?」

「もう授業始まるよ」

「生きてる?」

と送られてきていた。僕は寝坊と単語を送り、チャットアプリを閉じてイヤフォンを付けて電車が来るまで動画を見て過ごし、電車が来ると音楽をかけながら学校の最寄りまで移動をした。


 学校の最寄りまで来ると後は徒歩5分。

あっという間の電車移が終わり、ここまで来ればあとはすぐそこまで。

僕は学校へ行く気力の無い重たい足を少しずつ動かしながらも学校に向かい、少しずつ学校へ向かうと、ようやく学校の校舎が見え始めてきた。

少しずつ見えてくるクリーム色の校舎は、いつも見慣れたもの。僕はもう学校に着くのかと思いながら、正門を通り靴箱で上履きに履き替え職員室へと向かった。



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委員長の僕が、相方副委員長の推しだった件 かみっち @kamizyou

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