第1章-第1話-6【委員長と副委員長を決める】
僕が先生との話(仕事)が終わり、僕が3人の所へ来るのを教室で待っている、明菜と翼、竜之介の3人の所へ行くと、お昼ご飯何を食べるかの論争が繰り広げられていた。明菜はご飯が食べたいと言っていて、竜之介がハンバーガーが食べたいと言っていた。まぁ、帰りのHRが始まる前にもちょっとだけ、チャットのグループトークで2人はご飯バーガー論争を起こしていたが、僕が皆の所へ来るときにはもうお昼ご飯何を食べるか決まっていたと思ったが、僕が来るまでずっと2人は、お昼ご飯は「ご飯」「ハンバーガー」とずっとお互いに意見は譲らず、ご飯バーガー論争をしていたことを翼から聞いてつい笑ってしまった。
僕は隆之介に
「もう今日はご飯でいいんじゃない」
と言うと竜之介は
「さっきチャットで言ってたことと違うじゃん」
そう言って僕にお前はハンバーガー食べたいよな、と言わせたい圧が感じ取れる。
だが明菜は僕がご飯でいいじゃんと言ったことに
「ほら、宏煇だってご飯が食べたいって言ってるから、もう決まりだよ」
と竜之介にハンバーガーは諦めなと、諦めの追い打ちをかける。
すると竜之介は諦めが悪いのか
「つ、翼はハンバーガーがいいよな」
と翼にも聞くが、翼は
「2人がご飯が食べたいっていうから、俺はご飯を食べに行きたいかな~」
そう言って竜之介を諦めさせるために、翼は言った。
竜之介はハァとため息をつき
「3人がご飯食べたいって言うから、もう俺は諦めてご飯にするよ」
あんなに頑なに意地を張ってまで、ハンバーガーが食べたい言っていた竜之介もとうとう諦め、ようやくお昼ご飯何食べる論争は幕を閉じた。
明菜がお昼はご飯がいいと言ったので、4人で学校近くでネットで評判の良い定食屋と調べ、たまたま僕が気になっていた、鰺フライがとても美味しいご飯屋さんが出てきた。僕は明菜に
「ここのお店の鰺フライが美味しいって、この間テレビに出てた所だから、行ってみない?」
「あぁ、そこ知ってる」
「私もこの間、たまたまテレビ見てたらそこのお店出てたの見てたわ」
明菜はそう言って、僕はそれじゃここに行こうよと2人に言った。
すると2人はすんなり受け入れてくれて、鰺フライが美味しいご飯屋さんに行った。
お店の近くに近ずくと、ちょうどお昼時なので、かなりの行列が遠くから見ても出来ていた。
最初竜之介は
「こんなに待つんだったら他の定食があるお店に行こうよ」
と言ったが、明菜は
「せっかくここまで来たんだから、ここにしようよ」
「どうせ私達この後急ぎの予定もないんだし、のんびり待って美味しいご飯食べようよ」
「だからさ、竜之介お願い、ここのご飯食べよう」
と竜之介に言うが竜之介は「えぇー」っと言いながらも
「まぁ、お前達と一緒じゃないとなかなか行かねえし、まぁ待つぐらい良いけど」
ちょっとふてくされた口ぶりながらも、竜之介は行列に並ぶことを了承した。
竜之介は基本、並んだり待ったりするのがあまり好きではない。たまに2人で遊んだり、ご飯を食べに行くときも、並んだりちょっと待ったりすると竜之介はすぐに違う場所に行きたがり、移動する。だが今回は珍しく明菜のお願いを聞いたことにちょっぴり驚いたが、まぁ竜之介なりにこのメンバーでいるのが好きだから、明菜のお願いを多分聞いたのだろう。
30分くらい行列に並び、もう時刻は13時になっていた。少し前まではスーツを着ていた人達がかなり並んでいて。お店から出てくる人達もスーツを姿の人達が多かったが、今はスーツ姿の人はどんどん少なくなっており、満を持してお店に入った時には私服姿の人達が多く感じた。また、店内にはチラホラと制服を着ている学生もいて、かなり若い人達が多くいるのが見てわかる。
僕たちは席に案内され、席に行く間にちらっと見覚えのある制服を着ている女子3人が楽しく話しているのが見えた。僕は少し気になり、誰なんだろうと思いその3人をじっと見ると、たちの学校で有名な七星真白と彼女と仲の良い女子2人が、楽しく話していた。僕は七星さんもお店にお昼ご飯とか食べに行くんだなと、彼女の意外な一面を知った。
席に着くと、明菜は僕に
「そう言えばさ、委員長なんで立候補したん?」
と聞いてきた。
すると竜之介と翼も
「それな、普段なら絶対めんどくさいとか言ってやらないくせに、今回は一体どんな理由があって、委員長に立候補したんだよ」
と聞いてくる。
僕はま建前を3人に伝えると
「絶対嘘やろ、何か裏があるやろその理由は」
そうまず言ってきたのは翼だった。
「裏も何もないよ、ただ内申点とかが欲しかっただけだよ」
と何度も言うが
「まぁそうだよね、宏煇がそんな来年の進路のことを今のうちに考えるとか、絶対ないでしょ」
と明菜も言い始め
それで、どんな理由で委員長に立候補したか教えてよと竜之介も言い始めた。
僕はこの3人の押しに負けてしまい
「わかったよ、ただクラスの委員長とかになったら女子と話す機会が増えて、彼女とか出来ないかなと思って、委員長に立候補したんだよ」
恥ずかしかったが、素直な理由を答えた。
「めっちゃ不純な理由やな」
とつかさず明菜は言って
「宏煇は別にモテると思うよ、多分女子と関わる機会も少ないし、話す事も滅多にないから、好意を持たれることも少ないし、委員会にも入っていないから彼女出来ないだけだと思うよ」
明菜は女子目線で僕に彼女が出来ない理由を教えてくれた。
僕はつかさず声を出して「えっ、マジで」
と言うと
「うん、マジでそうだと思うよ」
「だって、優しいしいざというときには頼りになるから、嫌われる方が難しいト思うよ」
明菜はそう言って、メニューを見ながら答える。
すらっと僕の良いところを言える明菜に
「そうやって僕の良いところを言ってくれてありがとう」
と言うと
「それじゃ、私のお昼おごって」
とかわいく言ってくる。
僕は明菜に
「ぜひ、おごらせてください、そして僕の彼女を探してください」
と言ったら
「彼女を探すとかは無理だけど、恋愛のアドバイスくらいなら、全然してあげてもいいよ、特別だからね」
明菜はちょっと恥ずかしそうに僕へ言うと
「それじゃ、今日のお昼ご飯はぜひおごらせてください」
僕と言って明菜へ頭を下げた。
明菜は
「それじゃごちそうになります」
と上機嫌になり、それじゃちょっと高いのにしようと言いながらメニュー表を見て悩んだ。
この会話を聞いていた翼と竜之介は
「良かったな、明菜から女子目線でのアドバイスがもらえて」
2人はそう言って来て
「まぁ、ほんとだよ、明菜様々だよ」
と2人に言った。
すると竜之介が
「早く宏煇にも春が訪れることを俺は楽しみに待ってるぜ」
笑いながら竜之介は言ってくるので
「うるせぇい、サッサとメニュー見て、お昼ご飯何食べるか決めろ」
と言って、僕たちはご飯を注文し終えると、楽しく雑談し、ご飯が配膳されると楽しくご飯を食べて、学校終わりの楽しい一時を過ごした。
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