第1章-第1話-5【委員長と副委員長を決める】
4時間目のチャイムが鳴り、松原先生が教室にやってくると
「今から30分間掃除をして、掃除が終わったら帰りのHRをして、今日はもう下校になります」
「さっき自分たちの掃除場所が決まったと思うので、各自自分たちの掃除場所に向かって、しっかり綺麗にしてから戻って来てくださいね」
と先生が言い終えると、クラスのみんなは各々自分たちの掃除場所へと向かい、掃除を始めた。
久しぶりの掃除はちょっとけだるく感じてしまったが、掃除さえ終えてしまえば後は家に帰えれるので、僕はちゃっちゃっと掃除を終わらせて、早く家に帰ってゴロゴロして過ごしたいなと思いながら自分の掃除場所の掃除を終わらせた。
掃除が終わると教室へと戻ると、すでに先生は教室でクラス全員が掃除場所から戻ってくるのを待っていた。教室にはチラホラと掃除場所からもうすでに戻って来て、自分たちの席に座って、クラス全員が戻ってくるのを待っていた。僕も自分の席に座り、スマホを出して全員が戻ってくるのを待つ間、トゥイッターのタイムラインをボーッと眺めていると、スマホに一件の連絡が来た。通知が来てからすぐにメッセージアプリを開き、とりあえず誰から連絡が来たのかと思い、見てみると明菜からいつもつるむ4人のグループトークにメッセージを送っていた。
『ねぇ、今日学校終わった後一緒にご飯食べに行かない?』
僕はイイネとカワイイスタンプを送ると、他の3人もスタンプや文字で了承の返事が送られてきた。すると明菜が
『皆はお昼何食べた?』
と送ってきて、竜之介がすぐに
『今めっちゃハンバーガーが食べたすぎる』
と送ってきてヨダレを垂らしてホークとナイフを持ったスタンプが送られてくる。
僕は特に食べたいものもないので竜之介の送ってきたチャットの後に
『イイネ、ハンバーガー』
と送ると
『えー』
『わたし、普通に白ご飯が食べたいんですけど』
と明菜がチャットを送ったところで
「全員そろったから、帰りのHRを始めるわよ」
松原先生がそう言って、おしゃべりしている人達は静かになり、帰りのHRが始まった。
「それでは、今日は一日お疲れ様でした」
「久しぶりの学校だったと思うけど、明日からは通常授業が始まるので、フルで授業もあるし、部活も始まるから今日は早く家に帰ってゆっくりやんでくださいね」
「あと、本当は3時間目にやらないといけないことが1個あるので、それを今から皆にやって貰います」
「それはなんと、クラス写真を撮るのを忘れていました」
「大切なクラス写真を撮ること忘れていたので、今から黒板前に全員来てください」
そういうと、みんなぞろぞろと黒板前に集合し、集合写真を何枚か撮り終え、先生が写真を確認し終えると
「それじゃ、一旦また自分の席に戻ってください」
そして、全員が席に着くと
「最後に1点だけ連絡したら終わりです」
「八戸君と七星さんはこの後、すぐ終わる仕事があるからちょっとだけ残ってください」
「それでは皆さん、今日は解散です、また明日元気に登校してきてくださいね」
と言って、松原先生が話しを終えると、クラスの大半は一斉に変える準備を行い、続々と帰ってった。
帰りのHRが終わり、僕はとりあえず帰る準備を済まして松原先生の元へと行き
「先生、それで仕事って何ですか?」
と尋ねる。
すると先生は
「まずは、委員長と副委員長の2人の写真を撮るから、教卓の所に2人で写ってくれる?」
すかさず
「先生、なんで写真撮る必要あるんですか?」
と聞く。じゃないと僕はまだ教室に残って居る数名の男子生徒達が、先に帰ってしまった男子生徒達に話し、男子達からの嫉妬でこのクラスで生きていけなくなるからだ。だから、なぜ七星さんと写真を撮る必要があるのかを聞いた。
すると先生は
「貴方たちの卒アルに乗せるかもしれないし、卒アルに選べる写真は何枚もあった方だいいからね」
と言い、なるほどねとつぶやくと
「ほらさっさと2人とも教卓の所に並んで、早く写真を撮らないと帰る時間が遅くなるわよ」
そう言って僕らの背中を押して、教卓の所へと立たせると
「ほら2人とも笑って、はい、ちーず」
先生は何枚か写真をとり、次は個人の写真を撮り終えると
「それじゃ、七星さんはもう帰ってもいいよ」
「あとは八戸君の仕事だから」
そう言うと七星さんは
「わかりました、それではまたあした」
と僕に言い、僕も彼女にまたねと別れを告げた。
七星さんがいなくなると先生は僕に
「ねぇ、生徒会に入ってくれない?」
と急なお願いをされた。
「急にどうして生徒会に誘ってくるんですか?」
「生徒会の会計だった子が、急に転校していなくなってしまうんだよ」
「だから、私が生徒会を担当してるし、ちょうど八戸君が私のクラスの委員長をやってくてるし、責任持って仕事してくれそうだから、誘ってみたんだけど、生徒会とか興味ない?」
僕は、来年の推薦入試の為に委員長にもなったため、内申点を上げるためにはちょうどいいと思い、そく二つ返事で返した。
すると先生はありがとうと言って
「来週の水曜の放課後、生徒会室で会議が行われるから、来週の水曜日生徒会室に行って会議に参加してね、また近くになったら連絡するから一様、頭の片隅に会議があることを入れていてほしい」
と言われ僕は分かりましたと答えると、今日は帰っていいよと言われた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます