第4話
咲夜と店長が話し始めてしばらくすると結がお茶を入れて戻ってきて。
「店長。お茶もってきました」
「あら。ありがとう」
結がお茶を配り空いている席に座ると店長は咲夜にまた話しかけて。
「それで何だけど咲夜さん。貴方もこのお店で働かないかしら?」
「え?私がですか?でもここで何をすれば?」
咲夜が不思議そうに訪ねると店長は言い忘れていたと言う表情になり質問に答えて。
「ここは通称何でも屋って言われてるの。内容はペット探しから事件解決まで何でもするって感じかしらね?主に妖絡みが多いかもしれないわね」
「なるほど__」
咲夜は少し俯き考えると顔を上げ店長をまっすぐ見てこう言ったのだった。
「やります。私が困っている人を助けられるならっ!!」
「じゃあ決まりね!早速だけど結、仕事服の衣装咲夜さんと選んできてもらえるかしら?」
「はーい。桜城さん行こ?」
「はい!」
結に案内され部屋の奥に行った咲夜は衣装が沢山置いてある部屋に案内され。
「どれがいい?どれでも好きなのでいいよ」
結がそう言うと辺りの衣装を見てどれがいいかなと探しているとふと1つの衣装に目が止まり。
「これ__」
「桜柄の着物?」
結も近寄りその着物をみると、その着物は下がスカートになっており動きやすそうで桜柄のまるで夜桜見たいな色をした着物だった。
「この着物が気になるの?」
「はい__好きな桜柄ってのもあると思うんだけど何か惹かれるような_」
そう咲夜が呟くと結はまずは着てみたら?と着ることを勧め。そして着物を着てみると思った通り着心地が良いみたいで。
「これがいいです」
「いいね!確かに桜城さんに似合ってるよ!でも髪の毛結んで眼鏡外した方がいいかも__ってこれ伊達眼鏡?」
結が眼鏡に触れると度が入っていないことに気づき咲夜に訪ね。
「あ、そうなんです。少しでも地味に過ごそうとおもって__」
咲夜は苦笑いしながらそう答えると髪を持っていたゴムで1つ結びにして。
「そうなんだ。じゃあもしかして眼鏡とるの嫌?」
「別に大丈夫ですよ。知り合いに会う訳ではありませんし」
「私クラスメイトだけど大丈夫?」
「大丈夫ですよ。天霧さんは働く仲間なので」
少し照れくさそうに話すと結は嬉しそうな表情になり。
「じゃあさ!私の事好きに呼んで?私はさくって呼ぶから!後タメでいいよ〜」
「いいの?じゃあお言葉に甘えて__ゆいゆいって呼んでもいいかな?」
咲夜がそう聞くと結は嬉しそうに微笑み。
「大歓迎!改めて宜しくさく」
「うん!!こちらこそ宜しくねゆいゆい!」
そう微笑みあっている2人を店長は微笑ましく影から見ていたのだった。
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