第3話 あのイケメン男は何者? ケチ社長の知り合いかも
週に一度 おめかししていく隠れ家レストラン
この日ばかりは ヘアウィッグもかぶって
別人に変身するリッチガール
そう 私は勤務先の零細企業で
こっそり横領しているの
そもそも あのケチというより吝嗇社長が
私を悪の穴におとしいれた 諸悪の根源よ
ケチでそのくせ 綺麗好きの潔癖症で
タダ働きで 床磨きをさせた挙句の果て
お礼の言葉すらなし
私に対して感謝の言葉がないということは
あの社長は 私を会社奴隷だと思っているに
違いない
そのくせ私のことを 会社の立場優先の
会社の貢献者だと おめでたい勘違いしている
この社長は 私を奴隷扱いして平気なのね
だから私も この社長からこっそりいやごっそり
売上金を拝借することを決心したの
週に一度の隠れ家レストランで
「このホットケーキ 半分いかがですか
僕 一人では食べきれないんですよ」
ふと上目遣いに見ると そこには
ジャニ系アイドルのような さわやかな青年
清潔感満載の笑顔で 私を誘っているようだ
よく見ると ケチ社長に若干目元が似ている
私の息子のような 年齢のイケメンが
なぜ 声をかけるのだろうか?
もしかして ひょっとしてあの青年は
社長の身内だったりして
ということは 私の二重帳簿作成横領が
すでにバレているのだろうか?!
じわりと冷汗がでてきた
嗚呼 神様ヘルプ
」
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