第2話

〈 阪歩高校二年二組陽キャグループ〉



ユキ: 何回も言ってるけどさ、本当にあの幻馬って奴気持ち悪くない?


サクラ: それね。同じ班だから嫌だわw


ケンマ: 何か分からないけど、視界に入ると殴りたくなっちゃうんだよな。 まぁ、俺は優しいから殴んないけど。ほんとにキモい。


タミ: それなw はよ転校しろよ。


ユキ: 優しさなんていらないから、殴っちゃいなよあんな奴w


タクマ: ……まぁ、ケンマが格好つけてるのが気になるけど、彼奴がキモいのは同意だな。……てか、彼奴のこと殴らないのは彼奴が滅茶苦茶強いからだろ。格好つけるな。


ケンマ: 黙っとけばいいものを……ヽ(`ω´)ノ


サクラ: ……先生も彼奴のこと嫌ってるしさ、そろそろ過激なことしない?


ユキ: 過激なことって? 椅子や机とか廊下に出すとかしたけど、反応なくて面白くないからやだよ。


ケンマ: 画鋲椅子に張り付けるとか?……でも、彼奴何するか分かんないぞ怒ったら。まぁ、彼奴が怒る訳ないかw


タクマ: ケンマが一瞬チキンになってたの草。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。


タミ: 言うなw言うなw


ケンマ: はぁ……何処かに刃物と人が入りそうな袋二個無かったっけ?


ユキ: 殺そうとしないでよw


サクラ: それで、ケンマの言ったことで同じなんだけど、彼奴の椅子に画鋲つけとかない? 校内の先生全員が彼奴のこと嫌いだし、いじめがバレても私達のこと守ってくれるでしょ?


タミ: 確かにw……というか、先生も参加させないw?


ユキ: 天才かよw


タクマ: 先生も参加させれば、強制的に先生は俺達を守らなければいけないから、先生が守らなくなるという万が一の可能性も消える……神はここに居たのですね…


ケンマ: 画鋲買っとこっかw?


サクラ: ( `・ω・´)ノ ヨロシクー


ケンマ: 任された(*-ω人)


ユキ: ……そう言えばさ、あのミナって女もキモいよね。彼奴のこと苛めるのにあんまり参加しないし、あの眼鏡のセンスとか、どんなセンスしてんだろ。ブスは頭もブスでしたw……まぁ、彼奴よりはマシだけどw


タミ: 分かるw あの眼鏡とか、逆に何処で買えるんだよw 俺達リア充の真似をして、ファッションでもしようと思ったのかなw?


サクラ: それな。正直、彼奴が転校とかしたら次の標的はあの女だよね。


タクマ: ……まぁ、かもな。


ケンマ: うん?反応薄いねタクマ? もしかしてあの女のこと好きとかw?


ユキ: それはマジで笑えるw


タミ: 草。


タクマ: いやいや、そんな訳ないだろw 流石に……な?


サクラ: タクマが可哀想だし、あの女は狙わないであげよっか?w


タミ: そうだねw 仕方ないねw


ケンマ: ……ところでタクマ。あの女の何処が好きになったんだ? あの女意外と胸あるし胸か?


タクマ: だから、あの女のことは好きじゃないって。……てか、ここに女の敵が居るぞ?


ユキ: 貧乳の私に向かってその言葉……宣戦布告ということでいい?


タミ: ケンマって正直胸しか見てないよなw


ケンマ: おいっ!! 勝手なこと言うな! くそっ、やはりこいつは彼処で殺っておくべきだった。


タクマ: さっき格好つけてたりしたけど、これじゃ逆効果だよな。


ユキ: 貧乳の何がいけないんだぁぁー


サクラ: 伝えるの忘れると困るし、明日の為にも、先生とクラスの皆にもこのこと教えとくね。……ケンマが胸しか見てないことも。


タクマ: ナイス。


タミ: 終わったな(ーдー)


ケンマ: 嘘だと言ってくれぇぇぇ!! ……っていうか、事の原因を拡大させたのはタミ、お前だぞ?


タミ: 知らね。


タクマ: まぁ、簡単に言うと……乙。


ケンマ: 糞があああぁぁぁぁぁー


ユキ: 貧乳の何がいけないんだぁぁぁぁー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る