幕間:なぜ、男と女はすれ違うのか(特に文学少女および男子)



 今日は、ちと眠いんです。


 毎日、新作を公開していると、どんどん自分を追い詰めてしまって、だから、小説とは関係ない、毛色の違うエッセイを書きたくなりました。お付き合いくださいな。


 題して、



【なぜ、男と女はすれ違うのか】



 まずは、この洒落た会話を読んでいただきたいのですが。


 登場人物の男女は大学生、まだ付き合っていない。場所は図書館って設定です。わたしは、この会話にウフフって思いました。


 女「あなたはバカな金持ちでしょ」

 男「実はね、僕は貧しいけど賢い男なんだ」

 女「私も貧しくて賢いのよ」

 男「どこが君は賢いんだ」

 女「あなたとお茶を飲まないから」

 男「君をお茶になんか誘わないけどね」

 女「だから、あなたはバカなのよ」



 古い映画ですが、『ラブストーリー ある愛の詩』のワンシーンです。


 この会話に関して、あるアンケートを取ったことがあるんです。その時の男性の反応が面白いものでした。


 女性が「あなたとお茶を飲まないから」と言った瞬間、男側は、この関係は終わったと思う……、らしい。



 女たちよ。

 これ、知っていました?


 まちがいなく女性にモテると思われる男性でも、「バカでいいよ!で終わる」と感想を述べています。


 なんと!


 女性側からは、こうしたコメントはなかった。つまり、私と同じでウフフと思って終わりだったのでしょう。このセリフで付き合いが終わるというコメントは一つもなかったのです。


 しかし、男性は違う。


 男性はストレートに言葉自体を信じるようです。

 そして、モテる男だと思われる方でも、モテることに不自由している男の方でも、180センチ超える長身の明らかに女にもてるイケメンさえも、こじらせ方が魅力的な男性も、えっと、きっと・・・、その他多くの男性が、


 こんなこと言われたら、そこで終りだそうです。


 男と女の間には、かなり深い川が横たわっていると思う。




 今更、私にはもう遅いが、これから恋をという女性の方々。


 ほとんどの男性は、会話の行間など読まないから。言葉は発せられた言葉通りに理解していると思ったほうがいい。


 恋人を欲しければ、男性の、このナイーブな感性。


「俺、ことわられた」って、断っちゃいないのに思っちまう感性を理解することかもしれません。




 だから、今ならわかるんです。十代のころ、本好きで本ばかり読み、壮大なかんちがいをした私。


 小説などには多くのモテる女性像が書かれています。


 そこで読んだ女、こういう女がモテると書かれています。しかし、決して誤解しないほうがいいと思う。真似するなどもってのほかです。


 物語に出てくるのは、あきらかに一人の男性作家が書いた、その男性ひとりが願う理想の女性像であって。それは、その作家の理想。マジョリティーの男性とは違う感性を持っている。

 まして、女性作家が書いたモテる男性像は……、何も言うまい。おそらく、現実にそんな男はいない。




 それにしても、作家が書くモテる女は汎用性がないと知るのに、時間がかかりすぎてしまった事は、痛恨の極みです。


 さらに悪いことに作家という人種は、こじらせた人が多い(偏見です、すみません。わたしは、こじらせ男性、好きです)。


 彼らは中学、高校から大学、社会人でモテる男。多くのさっぱりしたカースト上位の運動系男子とは違います。


 心のヒダが作家タイプに比べて少ないスポーツ系男子(ごめん、けっして皮肉っていません。好きです。そういう方、楽だもの)


 彼らの好みは、あえて言っちまう。単純だ! そして、実社会では、多くの女子はそっち系の単純男子に深く惹かれる。


 こじらせ作家が書いた理想女を真似て、単純そっち系の男性に「好きです」と告げる。

 あえて言おう、それは、あきらかに方向性を間違えている。



 だから、「あなたとお茶を飲まないから」には。




 1 ほら、さっさと誘ってよ。私は待っているのがわかんないの


 2 ちょっと、どうしようか迷っているわ。次の態度でね


 3 あんたはナシ




 この3種類の、どれかを見極めないと、あるいは、言い方を変更しないと、男女の間で大きなすれ違いが起きてしまいます。





 ……アイタタタッ、いったい何が書きたいか、自分でも迷子です。


 ただいま、異世界ファンタジーの新作を書いています。


 新作は第二章中途で、日々、ドラゴンノベル大賞の厚い壁にぶつかっては、玉砕しています。

 なんせ、レベチの強敵が上に多すぎて・・・。


 今、実際に書いてる部分は後半部分で、美貌で冷酷な皇子が、成り行き上、どうしてもある敵側の好きでもない女を口説かなければならず。

 ヒロインのムチャブリに困っている場面です。


 書くのが難しくて、エッセイに逃げました。


 これまでの作品とは、ちと違いがある作品だと思っており、きっと楽しんでいただけるのではと、願っています。


 すみません、タイトルを少しだけ変更しました。まちがい探しくらいの微妙な変更です。


【王朝流離譚】限りなく無慈悲な皇子の溺愛 〜超絶不憫系の主人公は薄っぺらな愛情なんて欲しくない〜

 https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935


 お読みくだされば、泣きます。

 すっごく嬉しいです。

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