カクコン8 生物の後天的な遺伝がひとつのテーマ
歯医者さんから、今帰ったばかりで、麻酔が切れはじめ、ヒーヒー言っている、アメです。皆さま、歯を大切に。
パソコンうつ手も震えております(泣)
さて、カクコン8です。
カクコンに参加すること三回目、なんか中堅どころちゅうか。
心のなかでは、新人を過ぎて、中堅の末端に足をヒョコっと乗せた気分で、新作を公開しています。
初めて参加したカクコン6の頃の初々しさはなくて。
ふふん、こんなもんさって。余裕がある……、わけじゃないのですが。
とりあえず、順位とか気にしなくなりました。最初に参加したときは、いろいろ見ていましたが、今は、柴田恭太朗氏が編纂するランキングだけを拝見しています。こういうデータ解析って本当に手間がかかるでしょうし、頭の下がる思いです。
カクコン8の詳細なデータを掲載してくださっています。
『別館・カクヨムコンデータ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330650806209826
【新作について】
さて、今回のカクコン作品『陰陽師の呪縛』です。
3部構成にしました。
第一部:平安時代の陰陽師が関係するホラー。心を持たない藤原兼家の娘が男を翻弄して呪われる物語。
第二部:現代にあらわれた千年の時を生きる姫に、モテない勘違い女が好きな男にモテる方法の指南を受けるコメディ編。
第三部:平安から現代に至る呪縛を解く一千年の呪いを解くサスペンスホラー編。
この3部構成であり、愛とは何かという主テーマに、もう一つ隠れテーマを考えながら書いてました。
隠れテーマとは、昔から不思議に思っていることです。
遺伝子と本能の意味。
例えばですが──、
なぜ、蟻は世代が変わっても、同じように巣を作れるのか?
なぜ、ミツバチは八の字を描いて、仲間に知らせることができるのか?
なぜ、犬は人間に忠実に仕えるのか?
こうした自然界の営みは、みな本能のなせる技ではあります。では、本能とはなにか? 後天的に親が得た方法でさえ、なぜ、子に伝わっていくのか?
不思議じゃありませんか?
二十年ほど前に発表された、「ねずみ実験」での研究論文を読んだことがあります。
結果だけを書きますが、親ネズミの経験が、子ネズミに遺伝しているというのです。
この場合、DNAの配列が変わるわけではない。ただ、経験が遺伝している。
これ深く考えると、すごいことではないでしょうか。
研究結果では母ネズミを豊かな環境で育てると、その子ネズミも豊かな環境を覚えており、のびのびと育つそうです。
父ネズミからの遺伝は「恐怖」です。恐怖などの「情動」が遺伝するそうです。
父ネズミが強いストレスを受け、精神的に追い詰められたものが、子ネズミに遺伝しているのです。
これらから。
知能の高さは母親から遺伝し、恐怖など感情的なものは父親から遺伝するという結果だそうです。
もともとの遺伝子配合が変わるわけではなく。後天的に得た経験が子に移動するのです。ある意味、恐ろしい事ですよね。
わたしはずっと遺伝とは、生物学的に代々伝わってくるもので、後天的な遺伝など存在しないと思っていました。高校でも授業では、そう習ったはずです。
しかし、それとは違う結果。
高校生時代の生物の時間。
教師から、「獲得形質は遺伝しない」と教わってきました。これは遺伝学の常識でした。
つまり、お化け屋敷で怖い思いをして、二度と行きたくないという恐怖体験、これは子に遺伝しないと思っていたのですが、違うようです。
「遺伝子は後天的に得た嫌な記憶を子に受け継ぐ」のです。
恐ろしいことではあります。
今回のテーマは、さまざまありますが、とくに後天的な遺伝について考えながら書いておりました。
『陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219750143893
第三部、最終章。この遺伝について、考えながら書きました。内容としては、ホラーサスペンスになっております。
お読みいただけると、とても嬉しいです。
業務連絡:歯の麻酔治療せいで、返答が遅くなるかもです。明日くらいしたら、きっと元気になると思います。
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