カクコン8と人称設定別書き方について



 ……実は、またまたカクコン作品につまって、ついこちらを書いてます。


 作品に、つまったついでに、今回の自作品ですが、あるエッセイを読んで、人称について書きたくなりました。


 そもそも、ライトノベルでは一人称がもっともベストだとよく聞きます。

「わたし」、「僕」、「オレ」など、一人称で書く小説のことですよね。


 今回のカクコン8では、皆さま、人称をどうされましたか?


 実は、わたしは、カクコン用の新作。

『陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜』を、ふたつの人称を使って書いています。


 どういう意味かというと、第一部は三人称一元視点。第二部は一人称視点です。混ぜるのはどうかなってのもありますが、作品の性質上、どうしてもこうするしかなかったのです。


 第一部と第二部で時代が違うという点もあります。


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 さて、人称についてです。

 そもそも小説の場合、人称とは大まかにいえば、「一人称」、「二人称」、「三人称」があります。


 この中で、「三人称」は初心者には書きやすい方法です。


 ただ、デメリットがあり、神視点であるがゆえに、登場人物の感情を文章中に書けないのです。神視点で、全員の感情を書くと、これは誰の気持ちなのか読者が混乱してしまうからです。


 このデメリットを解消するのが、三人称一元視点です。


 ある特定の人物にしぼり、彼あるいは彼女の視点で物語をすすめ、彼あるいは彼女の感情を書いても、その場合、読み手が混乱しないからです。


 どの人称で書くかは迷うところですよね。


 一人称のほうが書きやすく、三人称一元視点はなかなか混乱する書き方でもあります。


 人称についての説明は、カイ様がコラムで書かれているので、お読みになると参考になると思います。


 カイ様の「新・小説の書き方コラム〜小説の文章に変革するための挑戦」内。


「第43話 三人称一元視点の境界線」も、とてもいい内容です。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330647730000971/episodes/16817330649617010145


 例題を含めて、とても詳しく、わかりやすく説明されているので、お読みになると、本当に参考になると思います。



 さて、書き方が、特にむずかしいのが三人称一元視点だと、カイ様もおっしゃっています。わたしも同意なんですが。


 三人称視点が、うっかり神視点となることもありますし、三人称一元視点のつもりが、一人称とかわらない場合もあり、なぜ、わざわざ三人称一元視点にしたか、意味をなさない場合もあるからです。


 カイ様のエッセイにありましたが、「彼女は彼を見た」と書く三人称視点と、「彼女は彼を見過ごしてしまった」と書く三人称一元視点は、本当にまぎわらしい。

 

 これは「彼女」という主人公の感情を書いているかどうかの違いなんですが。



 カクコン用新作で、第一部の三人称一元視点です。書き上げたら、もう一度、読み返してチェックしようと思っています。


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 新作

『陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜』


 なんとか五万字を超えました。


 今のままだと、12月1日に公開は無理だと思いますが、中途からカクコンに参加します。たぶん、12月5日月曜日からの公開になりそうです。


 カクコン参加のみなさま、頑張ってください。心からヨムヨムで応援します。お祭りを盛り上げたい。



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