応援コメント

迷うことは、何をしてミステリー作品とするのかです。」への応援コメント

  • 「ミステリーとは?」とか、あまり考えない方がいいかも知れないですね。
     たとえば、『イニシェーション・ラブ』はミステリーとしても楽しめます。『リング』は、謎の正体はまだしも、その物語の進め方はミステリーです。そして、『京極堂』シリーズは、妖怪が出てくるような、出て来ないような。


     むかしのことです。うちの妹がある有名なケーキ屋に勤めました。当時トップクラスのケーキ屋さんたちが(パテェシエという言葉はまだありませんでした)何年待ちで働きたいと思っているケーキ屋だったのですが、妹はうちの親父のコネで入りました。で、そこでの経験談をしてくれました。

    「『仕事とは?』とか熱く語っている奴に限って、大した物作れないんだよね。遅刻してきて「すみませーん」って謝っている奴が、欠伸しながら、ちゃっちゃっちゃって五分で作ったケーキの方がはるかに美味しいんだよね」

     美味しさとはなにか?なんて考えるよりも、「美味しくなーれ」って作った料理の方がきっと美味しいですよ。雨さんはもう、基礎はできているんだから、好きに書けばいいんじゃないですか?

    作者からの返信

    雲江斬太さん

    基礎ができてるって言ってくださり、とても嬉しいです。ありがとうございます。
    実は、この作品を、どう捉えて、そして、横溝に出す作品としてふさわしいのか、少し悩んだことがあるんです。
    書きたいものしか、書けないんですが。
    でも、それをどう扱っていいのかわからない。
    料理したいものはあるんですが、どのレストランで出すかを悩んだみたいなことです。

    いつも、素敵なコメントをありがとうございます。嬉しいです。

  • ミレニアムは映画でスウェーデン版3部作とデビッド・フィンチャーのリメイク版両方見たのですがどちらもめちゃくちゃ良い映画でした。
    タンブラウンのラングドン教授シリーズは毎回一番楽しみにしてる小説です。
    こっちは映画の方は毎回微妙な出来になりますが……
    ジェフリー・ディヴァーのリンカーン・ライムシリーズは読まなきゃなと思いながら積み本状態になってます汗

    個人的に彷徨える王はミステリとして宮部みゆき作品に近いと思いながら読んでました。
    宮部みゆきはミステリとしての犯人やトリックがわかるのは割と早めですが、寧ろそこからの人間ドラマこそが見所な感じですが、今作もそんな感じを受けながら読んでました。

    作者からの返信

    猫目孔雀さま

    ミレニアム、スウェーデン版、ほんと俳優さんの配役も最高で、すばらしい映画でしたよね。
    本も映画も両方、鑑賞しました。

    宮部みゆきさんに似ているなんて、最高です。とても好きな作家ですので、本当に、宮部さんの作品は読み出すと止まらない、ああいう作品を書きたいと願っています。
    それから、素敵なレビューを書いていただき、とても感謝しております。モチベにつながって、ありがとうございました。

  • 本格的探偵小説はスマートフォンが焼け野原にしたんだと思ってます。
    トリックが成立しにくくなりました。
    それとリアリティを追及すると日本において私立探偵って存在し得るのか、という命題にぶち当たると思うんですよね。

    『彷徨える王』は、日常から非日常に投げ出された主人公が翻弄されながらも核心に近づいていくことから、私が分類するならサスペンスです。

    作者からの返信

    へもんさま

    「彷徨える王」は、わたしもサスペンスと思いながら書いていました。
    スマートフォンが焼け野原。それは、言われてみれば、納得で、さすがの観点ですね。

  • 執筆、本当にお疲れ様でした~!(*´▽`*)
    ミステリーが書けるのは本当に羨ましいです!(≧▽≦)
    謎解き要素が入った物語は、これからまだまだ需要がありそうです(*´▽`*)

    作者からの返信

    乙姫様

    わたしは糖度120%の溺愛恋愛作品を書ける乙姫さまが羨ましいです。
    謎解き要素のある物語、がんばって書いて行きたいと思っています。

  • ごきげんよう、雨さま。
    なるほど、ミステリー、本格推理、サスペンス、色々物語を色分けする言葉はありますが、厳密な定義はありませんものね、各賞の応募要項も解釈次第で色々な作品が集うことになるのでしょうね。
    彷徨える王、私、残念な頭脳ながらも色々と推理してみたり考えてみたりと楽しく読ませて頂きましたが、何より、登場人物の心の動きや行動、心理状態がもう楽しくてドキドキして、その意味では男女の愛、家族の愛、いろんな愛を本当に心から堪能させて頂きました。
    その意味では、エンターテインメント作品として、もう最大級に楽しめる物語、それが、私の、彷徨える王、です。
    雨さま、全ての作品を読ませて頂いたわけではないのですが、他の作品にも通じるのは、登場人物それぞれをとても丁寧に描かれていて、それが雨さまの愛情に感じられて、読者も楽しめる、エンターテインメント作家さまなんだなと今では思っています。
    物語を創作させる作家様にとってのジャンル分けと、読者が受け取るジャンル分け、違っていて、けれど面白い、それが重要なのかもしれませんね。

    作者からの返信

    おださま

    エンタティンメントを感じていただいて、すっごく嬉しいです。
    いつも詳細なコメントをいただき、その内容によって次も、もっと面白い作品を頑張ろうって思ってしまいます。
    本当にありがとうございます。

  •  ミステリーは広義でなら直訳の「謎」なんですよね。
     これが広義のミステリーなんだと思います。
     単純に「謎を解く」だけではなく、「わからないものを理解する」というのもミステリー。
     『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』と「&ホラー」が追加されたのも、「わからないもの」が身に迫ってきてハラハラ・ドキドキする展開が、謎を追う「ワクワク」感と不可分なので、境界がなくなってきたからではないか。などと考えています。

     なので広義のミステリーといえば、
    「ワクワク・ハラハラ・ドキドキ」する作品
     がそれに当たるように思えます。

     あとはミステリーやホラーと不可分のものに「サスペンス」「スリル」「バイオレンス」もありますよね。ジリジリとした緊迫感やゾクゾクとした戦慄、激しい暴力なんかも、いまやミステリーと不可分になっているように感じます。ダン・ブラウン氏『ダ・ヴィンチ・コード』もこちら寄りだと思います。まあ謎解きもしっかりあるんですけどね。

     で『彷徨える王』についてですが、謎解きがメインではないので狭い意味での「ミステリー」ではない。「ホラー」というほど恐怖が襲ってくるでもない。
     他のものから当てはめると「サスペンス」と「バイオレンス」が当てはまると見ています。
     不可解な溺死が主人公についてまわり「サスペンス」を煽る。後半からはさらに暴力的な描写によって「バイオレンス」も加味している。
     このふたつの部分が「広義のミステリー」に合致していると思います。
     ジオンの変遷(櫻子との出会いの前から、物語のエピローグまで)がひとつの「謎解き」要素にもなっていますので、こちらも「広義のミステリー」に当たるでしょう。

     時代がミステリー小説に求めているものが、単なる「推理による謎解き」だけではなくなったことの表れかもしれませんね。

    作者からの返信

    カイ様

    確かに、時代が求めるのは、単なる推理による謎解きではないようだとわたしも思っています。

    詳細な分析、いつもながら、素晴らしい。ありがとうございます。

  • 彷徨える王は、愛を描いたミステリでしたね〜。私は人間の心理の謎を解くような、ヒューマンドラマあふれるミステリが好きなので、とっても楽しめました。私もアメさんの連載終わって寂しい一人です。改めて、執筆お疲れ様でした! 新作お待ちしてます♪

    作者からの返信

    まりこさん

    連載終わって寂しいって、嬉しいです。次を書こうって思います。
    いつも本当んありがとうね。そして、すごく楽しかったよ。

  • 登場人物のテーマカラーって面白いですね。
    読んでみてなるほど、と思いました。
    説明の部分には深く納得ですが、私の頭の中では、「櫻」とか「五月=新緑」といった名前の漢字の色の影響を強く受けていたようです。良く考えれば、「黒城」なのに。櫻子ちゃんは、桃みたいな色白にピンクの口紅が似合うようなイメージでしたね。

    作者からの返信

    かわのほとりさん

    確かに、櫻子は黒よりピンクのほうが似合いそうな性格ですよね。
    最初、そう考えて書いてはいたんですが、黒のイメージは違うかもしれないなんて、自分でも思いました。

    ジオンは白より黒かもとか。

  • 今流行りのミステリって、「屍人荘の殺人」みたいに特殊設定ものですよね。
    探偵役が特殊能力もってたりも、多い。
    一昔前なら、ありえない設定がいま受けてます。
    なので、推理、ミステリの枠組みもどんどん変わっていってるんでしょう。

    ファンタジーの「烏に単衣は似合わない」も松本清張賞ですから。あれ、ミステリなの? って読んですごく頭をひねりましたけど。探偵役が最後の最後にしか登場しないって、ミステリでは考えられない!

    なので、公募で求められる作品っていままでの常識を覆す作品がほしいんじゃないかなーと思います。

    作者からの返信

    こころさん

    そうだと思う、覆す作品。そんな作品をいつか書いてみたいです。

    松本清張賞はもうミステリー枠が外れていますよね。でも、「烏に単衣は似合わない」はとても面白い作品だと思ったよ。なぜか賛否両論があるみたいだけど、面白い作品だった。


  • 編集済

    お疲れ様でした_(._.)_
    本当に最後の最後まで、よく頑張った^^

    うん。
    愛の物語だったね。
    切ない愛・包み込む愛・歪んだ愛、色々な愛が絡み合って、交錯して、ほどけていく。
    そういった意味では、良きエピローグでござった^^(どこ目線?ww)

    有名編集者さんによると、ミステリーの要素は、「謎」「伏線」「論理的解決」だとか。
    だとすれば、彷徨える王は、立派なミステリーだと思われまする^^


    作者からの返信

    ことさん

    最後まで本当に助けてもらって、ありがとうね。

    立派なミステリー、嬉しい。
    また、もっと面白いミステリーを書きたいって思っています。