マクガヴァンとの再会3

 上位属性を混ぜながら、相手をしていく。技は使ってこない。何を考えているのか?


「ナインスターブ」


 本気なんだ。それなら応えよう。大きい風刃を作り出して、手加減はしている。


「ワイドソードスラッシュ」


 大きい風刃に対応するために技を繰り出すが、他の小さな魔法を受けてしまう。頭に石が当たって倒れた。殺し合いではないので、魔法を止める。


「誰か手当てしてあげて」

「まだじゃ」


 頭から血を流しながら立ち上がる。


「これは修行に付き合うだけで、命をかけてはない。なら、これで終わりだ。お互いに死なない程度には加減するんだから」

「これで最後かのう」

「だから、やり方は前から教えていた。出来るかどうか、それだけ」

「難しいんじゃ」

「出来るまでやるしかないよ」


 しょぼんとなって本当におじいちゃん。さっきまでのキリッとしたサマが台無し。ため息をつきながら近づいて、ローポーションをかけておく。


「あやつらが余計なことをせねば、国軍に囲い込めたはずなのにじゃ」

「はいはい、独り言はいいから今日は終わりだよ」

「まだ王都にはおるのか?」

「学園から禁書庫へ通えるように、お願いするぐらいかな?」


 使った木刀は元に戻す。おじいちゃんの横に並んで、訓練場から出て行く。


「ベイジーンのところにいるけど、いつ帰るかはわからないよ?」

「さすがに公爵様に願い出ることもできん」

「指南役って不自由なんだね」

「明日はどうじゃ?」


 明日はどうと言われても。最近なまっているけど、どうなんだろうね?


「今のところ予定はないからいいけど、王城に入ったり出来ないよ?」

「それなら当家から馬車を出しましょう」

「ベイジーン!?」

「マクガヴァン様のところに、送り届けるぐらいはお手伝いさせてください」

「行くならフウイに乗っていくよ。通れるようにしておいてくれれば」


 2人で登城する手筈を考えていた。


「うちからマクガヴァン様の紹介と手紙を持たせましょう。それなら中に入れるはずです」

「それでいけるかのう。個人的に呼び出したことにすれば、通すことは可能じゃな」


 盛り上がっているので、フウイに乗って後ろをついて行く。手筈を考えた2人は何やらワクワクしている。そのあと学園からは何も言われないで、公爵家に帰って行く。

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読んでくれてありがとうございます。

☆や♡を恵んでください。お願います。

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