村で



 ランスは王都で白粉の瓶を作る。いつの間にか出来るようになっていたので、まあいっかって作っている。思い出せないこともある気がするけど、忘れているならたいして重要じゃないよね。商業ギルドで何日間かかけてギザギザクリスタルと一緒に作っている。そのあとは薬師ギルドでビーカーを作ってほしいと呼ばれていた。なのでやることはたくさんある。

 終わったらフウイに乗って村に帰っていく。雑貨屋によるとエイシェトと鉢合わせた。おばあちゃんに帰った報告と薬を渡す。

「ランス、元気出してね。また一緒に森で食べ物探ししようね」

「うーん、忙しくなかったらね。用事もあるし」

「そっか、暇なときにまた家にいくから」

「おばあちゃんにいるか聞いてから来てね。いても森に出るかもしれないから、家にそんなにいないんだよね」

 来るのはいいけど、いないかもしれないんだよね。

「ちゃんと食べてるの?」

「お弁当とかちゃんと食べてるよ。フウイがいるから買い出しも便利だし。パンがうまく作れなくて、まだ挑戦中」

「今度教えてあげようか?」

「え、本当?それならお願い。まだちゃんと作れないんだ。あとはパンを焼く温度だけだと思うけど」

「私もパンは焦がしたりするけど、焦げた部分を捨てれば食べられるし教えられると思う」

 パン作りを教えてもらえることになって、そのうちしようと約束して家に帰っていく。穏やかに村での生活と王都で物を作り出す生活を送っている。

-------------------

読んでくれてありがとうございます。長い間お付き合いいただきありがとうございます。(やめるわけじゃないです)7月から幕間をお届けします。しばらくお待ちください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る