第18話 『自分』らしく行こう
『我が名は『
『我が名は『
「……めんどくさそう」
「頑張りましょうね~メルちゃん♪」
コロシアム中央で第2試合の出場する面々が向き合う。
『女神』陣営から出てきたのはΔとγとかいう先ほどのレムという機械天使とは全然違って外見は普通の人間……『大罪』陣営にとってどこか見慣れた外見だったのだ。
2人とも『
Δは『
『大罪』陣営からはメルクリウスとレーラズというガチガチの戦闘タイプではなく、サポートだったり奇襲タイプの2人に頼ませてもらった。
何故この2人になったかと言えば、メルがレーラズと一緒に出たいって言うお願いがあり、誰も反対することがなかったためである。わざわざレーラズを指名しているあたり何かしら仕掛けがあるんだろうと皆察したのだ。
「全然……あの2人と違う魔力出てる」
「天使の要素は無くなってしまったようですね♪」
先程バビロン&リトスと戦っていたレムはまだ『
レーラズはメルクリウスを抱きしめながら、警戒を外さずにΔとγの動きを観察するが、すぐに自分たちと同じように相手の動きを観察し、そこからカウンターアクションを決めていく作戦なんだろうとレーラズは予測する。
コロシアム全域に大量の樹を誕生させながらレーラズはΔとγに問う。
「貴方たちは誰の力を似せた者なんですか~?」
「……少し馬鹿にしてるの良いかも」
「別に似せることを馬鹿にしてるわけじゃないですよ~♪」
軽口を言い合うレーラズとメルクリウスを特に咎めることなく、さらにはコロシアムの至る所から生えてくる樹もそこまで気にすることなくΔとγはレーラズの質問に答える。
『『女神』様は君たちの力に非常に興味を示している』
『あらゆる方法で相手を死に追いやる力を』
「あらあら~♪ 私たち褒められてますよメルちゃん」
「……殺意増し増しだけどね」
――ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
レーラズ&メルクリウスとΔγが心温まる会話を続けながらも、コロシアムはレーラズが発生させた樹によって覆い尽くされていく。
『世界樹の機能』と『極大地魔導』の両方を持つレーラズであれば、大抵の阻害能力を潜り抜けて戦場を自分の得意な形に変化させることができるのが大きな強みであり、どこでも適応できるメルや五右衛門のようなタイプとは相性が良い。
Δとγは自分たちをも飲み込まんとする樹に対し、ようやく手を掲げて迎撃態勢にはいる。
――ギャリギャリギャリッ!!
「……同じ」
『その技は学習済みだ』
Δとγの迎撃アクションに対して反応したのはメルクリウスの『
そんな中、自分たちを飲み込まんとする樹に対し、Δは黄金の魔力を解き放つ。
『
――ドドドドドドッ!
Δとγ2人を守るように地面から噴き出てきたのは『黄金の火』。
迫りくる樹を燃やし尽くし灰と化していく『黄金の火』に対し、さすがのレーラズも困ったものだという顔をしながら燃え広がっていく『黄金の火』を眺めつつ、『女神』陣営が今まで誰かが見せてきた力を再現できることの面倒さにため息を漏らす。
メルクリウスのほうはγと『
「『黄金の火』で燃やされるのは嫌なので決めに行きましょう♪」
「はーい」
レーラズとメルクリウスから周囲を歪ませるほどの魔力が溢れだす。
そんな殺意にまみれた魔力に対し、γの『
『
『後頑張って……『
『は~い♪ 『
展開されたのはメルクリウスの認識を消し去る小さな水星である『
γの『
メルクリウスの味方であるレーラズも『
「う~……本当に気持ちの悪い感覚ですね」
「『
「『
「『
『
Δの放ったガラクシアが使用していたスキルである禁忌魔導『
レーラズもメルクリウスの『
「さぁ皆で休みましょう♪ 『
レーラズから桃色の魔力の霧が広がり、一瞬にして『
――パキパキッ パリンッ!
「ふふっ♪ ゆっくり休むことも大事ですよ~♪」
突如砕け散る『
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