第17話 たくさん『遊ぶ』
――グチャッ ムシャッ
リトスの力を知っている者以外が見たら、今の状況に困惑を隠すことはできないだろう。
リトスが召喚した『
完全な無防備状態だが、目の前の光景を理解しきれず、さすがのレムも動きを止めてしまっている。
「我は特等席で眺めさせてもらうとするぞ!』
――ガシャンッ!
コロシアムの淵にいたバビロンの周囲に降り立ったのは『
降り立った騎士たちはバビロンを守るように盾を構え、バビロン達の周囲には『
『原罪』を解放してまで攻撃ではなく、身を護るだけのバビロンの行動に混乱が深くなったのか、レムは大剣を構えるも動き出すことなく、リトスの食事が終わるのを見ることしか出来ていなかった。
「きゅ~♪」
『何が起きているのだ?』
「「「「「「「「「「遊びましょ♪」」」」」」」
リトスが『
様々な形をした巨大な宝石たちには人間のような口だけついており、「遊びましょ♪」という言葉だけを呟きながら空中を漂っている。
あれがリトスの『原罪』の解放とともに発現する不気味な宝石たちである『
『
「さぁ! お主の『
「きゅっきゅ♪」
『砕く』
――バリバリバリッ!
さすがに止まっているわけにもいかないとレムも大剣に再び蒼雷と破壊の火を纏わせ、明らかに怪しい『
バビロンが『
「「「「「「「「「「『
――ギロッ!
『
蒼雷を纏わせた大剣で叩き割ろうと動き出していたレムの一部が『
――グシャッ!
「美味しいなぁ~♪」
「きゅっきゅ♪」
『馬鹿なッ!』
レム自身も右半身を喰われたことに気付けないほどの速さ、光に照らされた刹那の瞬間にレムの半身はレムを照らした『
機械の身体だろうと関係ない。
『
どの『遊戯』も敗者側は『
リトス自身は楽しい遊び程度にしか思っておらず、魔力を溜め込んで少しお腹いっぱいになったから遊ぼう程度の無邪気な思考なのが恐ろしいところである。
(バビロンが『
『
照らし出される方向は『
光に照らされてしまった場合、照らされた者は照らされた部分を『
「きゅっきゅ♪」
「ウ……グゥ……」
バビロンは『
さすがに半身を失ったので、機械のような外見をしていたので痛覚とか無いのかと思ったが、反応を見ている感じ外見が機械なだけで天使と変わりは無さそうだ。
「「「「「「「「「「もういいか~い♪」」」」」」」」
『ナッ!?』
――グシャッ!!
30秒経過による『
ケタケタと不気味に笑う10体の『
リトスは『
「リトスのやる気にバビロンが応えたと思ったら、こういうことじゃったか」
「……『
デザイアとメルはバビロン&リトスの共闘スタイルじゃないけど無理矢理噛み合わせに行ったやり方に対して、それなりに感心をしているみたいだ。
バビロンが自分が無理矢理合わせにいくなんて思ってもみなかったという反応がウチの面々を見てると感じる。バビロンとリトスは割と仲の良い方だし、連携も悪くなさそうだが、バビロンがあそこまでサポート側になるなんて普段の言動からは想像できないもんなぁ……俺もできない。
反対側の観客席に座っている『七元徳』は満足げにコロシアムを眺めている。
レムがあんな悲惨なやられ方しといて楽しそうにしているのは理解に苦しむけれど、俺が『女神』の立場だったら『大罪』陣営の切り札である『原罪』をまた1つ確認できたので収穫だと考えるのだろうか?
『七元徳』は今回の戦いで勝ちに来てるっぽいけど、初戦は様子見程度だったのか? 一応次勝てば完全勝利に王手になるんだけど……。
「まぁ……見せれば見せるほどに完璧に似せてくるのは、俺たちとしても収穫だな」
俺たちは次に出る2人について作戦会議をするのであった。
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