第24話 『大魔王爆誕』
『原初』と『女神』が創り出した色々ガバガバな世界。
変なところ細かかったり、逆に大事なところ大雑把だったりと理解に苦しい世界、結局はあの2人が争うための戦場だから、困りそうなところだけ細かくしたってことなんだろう。
魔王が魔物だってこと……配合は野生だろうがコアに登録しちゃえば可能であること、確かに賭けではあるけど可能性は大いにあった。
自分の手元にある直感で決めた物たちで行った決死の自己配合は上手くいったっぽい。
「左手は完全に人間らしくなくなったな」
「……最後に『七元徳』の『魔名』を見てみたいなど戯言を……」
「対称的って言われてるけど、配合したら確実に相性良さそうだと思ってたもんでね。普通なら絶対に失敗しそうな博打だが、『大罪』と『七元徳』が揃ってるなら話が違う」
「……加減の必要は無くなりましたね」
「実はまだ……そっちのほうが強そうなんだよなぁ」
最高にイライラしてそうな『七元徳』を煽って起き、自分の中で力の感覚を確かめる。
配合に成功したから勝てるだなんて主人公的展開が訪れるほど世の中甘いもんじゃないから、完璧に勝つつもりで動かなきゃならない。
妥協すれば死ぬ……魔王らしくないだとか何とか言われようが、勝たなきゃ意味が無い。
普通なら弱体化しそうなもんな自己配合とかいう博打に成功したんだ。ここで負けるのは絶対嫌だからな。
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【大罪の大魔王ルシフェル】 大魔王 ランクEX Lv ???
真名 ソウイチ 魔名『大罪』『美徳』『原罪』
ステータス 体力 S+99 物理攻 A+99 物理防 SS+99
魔力 EX+99999 敏捷 C 幸運 EX+99999
アビリティ・『大いなる罪たちは星を目指す』 EX
・『大罪』能力持ちによる周囲のデバフ効果を軽減又は対象指定型に変更する。
・SSランク以下の能力で自身のステータスは低下しない。
・自身の敏捷ステータスがB+99以上は上昇しない。
・自身の物理攻のステータスはS+999以上は上昇しない。
・『
・自身の周囲500m以内にいる『大罪』の魔物は自身の意志で『
・状態異常にかかることがなくなる。
・状態異常が付与されている対象に対し、スキルの効果と威力が2倍になる。
・『不快之極』 EX
・自身がスキルを不使用状態時、受けるダメージを軽減する。
・敵対する者と会話する時間によって、自身のステータスにバフがかかる。
・自身のスキルが当たった相手よりも、自身のほうが体力が多い場合、全ステータスが上昇する。
・即死攻撃に対し、絶対に1度は耐えることができる。
・『神に背きし者』 EX
・環境の恩恵が半減する。
・気配遮断効果を受けづらくなるが、スキル使用不可効果を無効化できる。
・自ダンジョンにいるとき、毎秒体力が2%、魔力が3%回復する。
・『大罪』『美徳』『原罪』系統のスキル使用時、消費魔力が半減。
・『叛逆の左腕』 EX
・誰かに『大罪』状態を付与するごとに腕に赤い模様が付与される。3の倍数ごとにステータスが上昇し、体力と魔力が25%回復する。
・体力が10&減るごとにステータス上昇。
・カウンター判定のある攻撃の威力が倍増する。
スキル ・『
・真なる『原罪』スキルが使用可能。同時に使用できるのは1つのみ。
・『UNION・SiN』 EX
・『大罪』能力持ちの魔物と3分間融合可能。自身の能力に追加で融合者の力も使用できる。
・『堕落した七元徳』 EX
・『美徳』の神熾天使たちの『美徳』スキルが使用可能。威力は下がっているが、消費魔力も減っている。
・『
・空から大量の『大罪』ガチャカプセルを流星の如く降り注がせる。当たった中身で特大のデバフ。
・『
・大魔王の黒きハンドガンを召喚し使用できる。全ての魔銃スキルが使用可能。特殊スキル『
・『
・放った弾丸の位置に『大罪』能力持ちの魔物を召喚する。
・弾丸が当たっている相手と自身の位置を入れ替える。
・『
・7体の自立型浮遊機たちを召喚し使用できる。それぞれ『美徳』の力が宿っている。
・特殊スキル『
・『罪の魔眼』 EX
・右目に宿った魔眼。発動時は歪な黒い模様が瞳に浮かび上がる。目のあった対象を『大罪悪滔天』状態にし、1つの『大罪』効果を初期状態として付与する。視認するだけで耐性ダウンもできる。
・『
・『罪の牢獄』への入り口を開ける。
・自らに『大罪』等の力を配合することで生まれた大魔王。
・左手は黒き魔の腕となっており、竜種並みの頑丈な皮膚へと進化した。
・『罪の魔眼』や『
・『大罪』持ちのデメリットを軽減できるアビリティがあるため、なんと今までやりづらかった集団戦が楽しめるようになった。
・ステータスはEXの中では最低クラス、しかも物理攻と敏捷は限界値が定められているのが弱点。
・服装を切り替えられるようになり、魔王っぽい服装を展開できるようになったが、防御力が変わらないので、あまり使用しそうにない。
・『大罪悪滔天』→状態異常耐性等のデバフ耐性を最低値まで下げる。『大罪』デバフの影響を強化することができる。
――――――――――――――――――――――
「来い……『
俺は右手に『
スキルは使わずとも何となく使い方は把握できている。
ステータスの一部低さが気になるところだが、この状況を抜け出すのはそこまで難しくなさそうだ。
「雌雄を決しましょう。『七元徳』と『大罪』の戦いに」
――バァン! バァン!
「……弾当てるの難しすぎるだろッ!」
「『天上の聖弓』……そして『聖天奏機』」
不意に2発撃ってみたが、綺麗に当たらずに止まっている『七元徳』の横を過ぎていく。
『七元徳』の武器は大型の弓と、背後に展開された『
互いにメインウェポンが遠距離型、しかし俺は実戦経験があまりにも無さ過ぎて弾が当てられない。
「俺が正面から打ち合うなんて手段を選ぶからダメなんだな……『罪の魔眼ッ!』
「『天窮一矢』」
――ズシャァァァァァァンッ!
『七元徳』と『聖天奏機』から放たれる弾幕になんとか反応しつつ、俺は『七元徳』をギャフンと言わせる第一歩として、『罪の魔眼』を解放した。
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