第78話のあとがき
※第78話のあとがきが凄く長いので、区切らせていただきました。本編とは関係ないので、スルーしていただいても大丈夫です。
~魔王討伐を終え、カルロ様が王宮に帰ってきたときの話~
護衛騎士「カルロ殿下がお戻りになりました」
王妃様「カルロが帰ってきたのね」
王妃様、走って正門へと向かう。
王妃様「カルロ、お帰りなさい。無事でよかったわ!て、え!何でエイリーンちゃんを抱えているの?」
カルロ「ああ、母上、ただいま戻りました」
王妃様「…」
カルロ「エイリーンがまた意識を失ったんだ。すぐに医者を呼んでくれ。急いで!」
護衛騎士「はい、今すぐ呼んでまいります」
しばらくして
医師「魔力量はかなり減っていますが、命に別状ありません。後2~3日すれば、目覚めるでしょう」
カルロ「そうか、それは良かった!とにかくエイリーンが泥だらけで可哀そうだ。すぐに湯あみをしてやってくれ。僕も急いで湯あみをしてくる」
メイドに指示を出すと、急いで自室に戻るカルロ様…
王妃様「あの…カルロ…」
湯あみ後、エイリーンの眠る部屋へと戻ってきたカルロ様。と、そこへ話を聞きつけた陛下とリリーを送って帰ってきたフェルナンド殿下がやって来た。
フェルナンド「兄上、これはどういうことだ。なぜエイリーン嬢がここにいる!公爵家に送りとどけたのではなったのか?」
陛下「カルロ、これはさすがにまずい。今すぐ公爵家にエイリーンを返すんだ!」
カルロ「嫌です。エイリーンは僕のせいで魔力を使い果たしたんだ。僕が面倒を見るのが普通です」
王妃様「あ…あの…」
その時、王宮からの使いから話を聞いたフィーサー公爵、夫人、エイドリアンが凄い勢いで入ってきた。
公爵と夫人は眠るエイリーンを抱きしめる
公爵「殿下、これは一体どういうことですか?待てど暮らせどエイリーンが帰ってこないと思ったら、王宮に居るなんて!とにかく娘は返してもらう」
カルロ「エイリーンは僕の婚約者だ。王宮で治療を受けて何が悪い!エイリーンは渡さないぞ」
睨み合う2人。
陛下「フィーサー公爵。息子が申し訳ないことをした。カルロ、確かにエイリーンはお前の婚約者だが、まだ正式に結婚していない。だからまだエイリーンはフィーサー家の人間だ。よそ様の令嬢を勝手に連れて来てはいけないんだ!分かるだろう、カルロ」
カルロ「でも…」
フィーサー夫人「カルロ殿下、私たちはもちろん使用人一同エイリーンの帰りを心待ちにしております。エイリーンが目覚めたら、すぐに殿下に連絡いたします。だから、どうか娘を返してください!お願いします」
泣きながら頭を下げる夫人。
カルロ「わかった…その代わり、僕が公爵家まで連れて行く」
エイリーンを抱き上げようとしたカルロ様だったが、ふらついてしまい、すかさずフェルナンド殿下が受け止める。
フェルナンド「兄上、あなたも魔族との戦いとエイリーン嬢への治癒魔法で随分魔力が減っている。とにかく今は休むんだ」
公爵「娘は責任もって私たちが公爵家まで連れて行きます。どうか殿下はゆっくり体を休めてください」
そう言うと、公爵はエイリーンを抱いて部屋から出て言った。夫人、エイドリアン、フェルナンド殿下、陛下も出ていく。
部屋にはカルロ様と王妃様だけが残った。呆然と立ち尽くすカルロ様。
王妃様「カルロ、改めてお帰りなさい。あなたが生きて帰ってきてくれて本当に良かったわ」
王妃様はこの時初めてカルロ様を強く抱きしめた。
カルロ「母上…」
王妃様「随分大きくなったわね。いつの間にか私より大きくなって」
涙を流す王妃様。そんな王妃様に照れながらも、抱きしめ返すカルロ様…
その時
陛下「ビクトリアから離れるんだ!!カルロ~~~」
物凄い勢いで入ってくる陛下
カルロ「父上」
王妃様「シリル様」
有無も言わさずカルロ様から王妃様を奪い取る陛下
陛下「いくら息子でも、気安くビクトリアに触れないでくれ」
親子の感動の再開は、陛下によってぶち壊されたのであった。
遠くで見ていたフェルナンド「兄上の嫉妬深さは、父上に似たんだな…」
※次回最終話です。
本日中には公開予定です。
よろしくお願いしますm(__)m
追記
最終話がかなり長かったので、2話に分けました。
話が違うじゃないか!と思った方、申し訳ございませんm(__)m
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