秘部

お題：未熟な秘部 制限時間：15分

秘部

　隠されてるところは隠されてるからこそ気になってしまう。立入禁止エリアに入りたくなる心境とそれは似てる。

　当然ながら人は駄目と言われるとしてしまいたくなる知的生命体だからだ。

　そして、僕が気になったのは。

　公園に落ちてる缶ジュースに入ってる液体は、その味になってるのということだ。

　さすがに直接飲むのは身体に悪そうである。

　なら、何かに飲ませればいいのかと考えた結果、一般的に売ってる生態系秘部という生きた秘部に吸わせることにした。無論穴が空いてる方に入れてみる。

「……」

　本来は夜の営みに使われるものだが果たして飲み込んでくれるだろうか。

　家にいくつか種類があるので、どのような差異がでるのか楽しみだ。

　1日目。

　秘部はなんでも飲み込んでしまうという仕様があるためか、ジュースまるまる一本を吸い取ってくれた。美味しそうに痙攣したり、吐き出しするの見つめると少し股間が疼いたけど我慢した。

　2日目。

　少し赤みがかった気がする。

　いや……赤……のようなピンクなのは最初からだったか。

　なんにしても指を入れると生暖かい液体が付着するからまだ生きてることがわかる。

　3日目

　未熟な秘部のぴくつき具合が激しくなってる。

　これはいわゆる粋に達しようとしてるときに起こる反応。試しに棒状の秘部を入れてみると反応力が高かった。欲しがりさんだったようだ。

　4日目

　熟してる秘部も激しくなってきた。

　ぴくつき具合を見る実験になってきたので気持ちを改めるために、一体型秘部という人の形をした合法少女を利用した。

　すぐに欲望という概念は溶けていった。

　5日目

　缶ジュースの中身がなくなった。

　ここらへんで実験をやめても問題はないかもしれない。

　秘部は問題なく機能を発揮してる。

　どれもこれもが壊れたという感触がない。

　6日目

　だんだん日記をつけるのがめんどくさくなってきた。

　飲めないものをいつまでも飲めないまま使うのはいかがなものか。

　結論付けるならば自分で飲めばいい。

　14日目

　気がつけば病院にいた。

　どうやらジュースと一緒に秘部を飲み込んだのが原因で発作が起きたらしい。

　秘部をやいて食べる人もいるというのに自分は弱い。

　いや……ジュースがきっとダメなのだろう。

　そう思いたい。