第9話

「りんちゃん、あのね」

「やり取りは見てたよ」

「そう・・・」


何だろう?


そこへメイドさんが、ホットコーヒーとショートケーキを持ってきてくれた。

和室には合わないと思うが・・・


「こら」

「何ですか?お嬢様」

「彼は、紅茶が好きなの。アイスミルクティーが。

それをお出ししなさい。

後、ケーキはチーズケーキを出しなさい」


こら!

確かに僕は紅茶派で、ケーキはチーズケーキが好きだ。

でも、どこから仕入れてきた。


まあ、僕が霊媒師なのは噂とかでは何とかなるが・・・


「失礼しました。お嬢様。直ちにとりかえ・・・」

「いいわ。こっちは私がいただくから。ありがとう」


そういうと、メイドさんは去って行った。

名札には、つかさと書いてあったような・・・


ショートヘアーで、黄色いカチューシャをしていただ・・


「あのメイドさん。つかささんって言うんだ」

「うん。コードネームだけどね」

「コードネーム?」

「うん。ビジネスとプライベートを分けるため」

「そうなんだ」


大変なんだな。


「ちなみに、メイドたちのお互いの本名は知らないんだ」

「そうなの?」

「うん。自己申告しない限りは、知らない。私もセバスチャンも知らない」

「不便じゃない?」

「全然」


どこかで、聞いたような・・・


「で、本題なんだけど・・・」

カトレアさんが、声をかけてきた。

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