第4話

「りんちゃん、着いたよ」


その建物をみた、驚いた。

僕は疑問を尋ねる。


「カトレアさん、ここは外国?」

「ううん。日本だよ」

「でも・・・」


その建物は、まるでドイツのお城みたいだ。


「カトレアさん・・・」

「何?」

「メイドさんはいる?」

「オフコース」


少し期待する。

何も無いと思うが・・・


「でも、中に入ると驚くよ」

「?」


カトレアさんに、手招きされ着いていく。


「お帰りなさいませ。お嬢様」

メイドさんたちが、一斉に挨拶する。


20人はいるかな・・・


でも、全員ショートヘアーか、ポニーテール・・・

少しだけツインテールもいる。


「気が付いた?」

「うん。でも、どうして?」

「マナーとして、うなじを出しているんだ」


看護師さんじゃ、ないんだから・・・


「みんな、彼は山茶花 麟童(さざんか りんどう)くん。

私の大切なお友達だから、丁重に扱ってね」

「かしこまりました」

「それと、彼は甘えん坊だから、優しくしてあげてね」


どこから、仕入れてきた?


後、僕への対応の仕方を支持している。

タメ口でいいとか、くんづけで呼べとか、ありがとうだけは忘れるなとか・・・


「カトレアさん・・・」

「何?」

「正直、予想通りだけど・・・」


メイドさんが出迎えるのは想定内だった。


「驚くのは、そこのドアの先だよ」

「ドアの先?」


カトレアさん自身がドアを開ける。


そこを見て愕然とした。


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