第2話 今は西暦何年?
「真美~起きなさい、遅刻するよ~」
(あれ? もう亡くなったはずの母親の声がする。あ~夢か)
「真美~何度言えばわかるの?」
(ん?声が近づいた。これ夢じゃないの?)
真美は起き上がった。眠い目を擦りながら…。目を開けると目の前に母親が…
(それとも、私も死んだのか?)
いろんな思いを巡らせた。カレンダーを見た。1996年4月…
(はぁ~もしかして念願の25年前?これで人生やり直せる♪よっしゃ、高校生活頑張るぞ)
真美は、飛び起きて学校へ行く支度をする。鏡を見て、高校時代の顔の自分がある。体も軽い。
学校へ着いて、懐かし顔の面々がいる。4月で、学校始まって一週間といったところだろう。仲間もでき始めていた、そろそろ部活動に入る人は入り始めていた。
(部活か~一応演劇部だったんだよね…実は、役者もやりたかったのに恥ずかしがって裏方しかしなかった。)
うちの高校は文武両道。インターハイ出てるような奴が、一番成績がよくて、大学もいいとこ行ったりしてる。
(私の性格上、勉強だけしてたんじゃ弛むのわかってるんだよね~何の部活がいいのかな~元々入っていた英語部は必須でしょ。バイト禁止のうちの高校が公認で英検の面接の受付バイトできるからおいしいんだよね~一応顔馴染みの演劇部に入っておくか~)
当時、私は他にもサークルなど合計4つの部活に所属していた、まあ演劇部以外はどれも文化部だから週に一度あるかないかだったので…
(まあ今回は2つで。後は、勉学励まなきゃ。1年まではそこまで成績悪くなかったんだよね~。幼少期なんか知能指数130超えだったし…でも、それを鼻にかけてさぼりすぎた…今度こそ絶対医者になる夢叶える。それが、過去に戻った一番の叶えたい夢)
幼稚園児の頃から、医者になりたいと思っていた私は、幼稚園小学校、中学校と卒業文集で将来医者になりたいと書いてきた。それなのに未来の私は全くなれなかった。だからこそ後悔が、でかいのかもしれない、卒業文集を開けることすら恥ずかしくて悔しくてできない。まあ、自分の努力不足はわかっている。そして、お金の都合もあり諦めた。大学に行きたいなら、国立大か授業料免除が受けれる大学に限るのがうちの家訓。この高校時代も授業料免除に奨学金を受け取れるほどの貧乏人…。大学生の兄貴も授業料全額免除で大学に通っている。そしてその兄も、地元の大学しか通わせてもらえず、地元の就職しかという親の考えに従うことになる。
本当は、演劇が大好きで役者の道に進みたかった兄だが、安定した職業という古い考えの親に従っていた。兄にもやりたいことをさせてあげたい。私の言葉でどれだけ変わるかわからないが…
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