第15話Re:Re:Re:




「「おつかれさまー!!乾杯!!!」」



近くのお好み焼きでライブの出演者と来た人みんなで打ち上げがあった。



知らない他校の人たちばっかりであった。



目の前にさとし、そのとなりになおとわたしのみぎ隣にみきがいた。












すこし遅れてから周平くんが隣にきた。




「びっくりした??」



「もちろんびっくりしたよー」



「おれもめっちゃ緊張したよ」





「てか待って・・・もしかして付き合ってる?」




目の前に座ってたさとしがジンジャエールをのみながら言った。




わたしと周平くんは顔を見合わせた。




「えーっと・・・はい付き合ってます」




「まじ?!!!!言えや!!!!!」



ちかくにいたゆうきが振り返る。



「え?!!!そうなの????」



「おあついでしょ〜」



みきがニヤニヤしながら言った。



「もうあの瞬間みんなが小突いたよ、ゆいかのこと」



「いや〜気づかなかった!おめでとう!!!!」



「もう一回乾杯しようぜ〜」




「ゆいかと周平くんに〜」




「「かんぱ〜い!!!!!」」




幸せだった。



みんなにこんなに祝福してもらったことなんてなかったから。



さとしとなおに質問攻めにあい、そしてたわいの無い話でもりあがった。










「しゅうへいおつかれ!」



「おつかれー!急な誘いだったのにドラムやってくれてありがと」



見知らぬ男の子が、わたしとしゅうへいくんの間に入ってきた。もう1人女の子もいた。



「あ、初めまして。」



「どうも、初めまして」



「周平の彼女??」



「そ、そうです。」



「ドラムやってくれた今井だよー」



「あ、お疲れ様でした。わたしゆいかっていいます。」



「ゆいかちゃんねーよろしくね。これ、俺の彼女のさゆり。」



「よ、よろしくね!」



「・・・どうも」



さゆりさんはそっけなかった。



見た目はぱっちり二重だし、かわいらしい服装をしている。



若干違和感を感じつつも、うまくできたかわからない挨拶をした。




「さゆりちゃんは、どこの学校なの?」



「・・・産教高校です」



「あ、そうなんだ〜共学なんだね!」



「・・・」



今井くんと周平くんは次やりたい曲の話で盛り上がっていた。



「今井くんとは付き合ってどんくらいなの??」



「3ヶ月」



「3ヶ月か!すごいね!」




まだ3ヶ月も続いたことがない私にとってはすごいと心底思った。



「・・・」



「・・・」




会話が・・・もたない。



「さゆりちゃんも、バンドやってるの?」



こちらの様子を察した周平くんが話題を振ってくれた。



「ああ・・・はい。YUIのコピバンとか」



「さゆりはボーカルなんだよ」



「ボーカルかっこいいね。おれ音痴だからな〜ギターしかできないや」



初めてさゆりちゃんの顔がゆるんだ。




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