第4話Re:Re:Re:Re:



文化祭が終わって1週間。



特に変わらない日常だった。



進路に対する先生からの圧をさらに感じたぐらいであった。




数学と理科が苦手な私にとって、文系に進むことはほぼ確定事項であった。




親から浪人はさせない。そして塾には行かせないと言われていたので、自力で勉強していかなければならなかった。




放課後、まゆとカフェにいく約束をしていた。当時はよくそれを「語ろー」って言っていた。



「ゆうきとはどうなの??」



「なーんにも。なんか向こうも勉強モードだよ」



ゆうきは結構成績優秀らしく、目指してる大学のレベルも高かった。



「ゆいかは?さとしとめっちゃ仲良いよね」



「いや、さとしは本当にいい友達かなー」



みきにもよく聞かれていた。さとしは本当に優しいし、よく話も聞いてくれたりしたけど、特に恋愛として考えたことはなかった。



それよりも・・・。



「え?しゅうへいくん??」



「この間のお化け屋敷本当に楽しかったんだよね。」



しゅうへいくんのメールアドレスは聞かなかった。聞くのも恥ずかしかったし、相手もそのときたまたま私とペアになって話していただけだと思ったからだ。



「意外に相性いいかもよ。」



「いやでも、メールアドレスとかきかれてないしなー。」




その晩のことであった。

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