連載開始まで後4日/西園寺優姫・朝霞文五郎

※本稿は『瑠壱は智を呼ぶ』が連載開始するまで毎日更新されるカウントダウンSSです。

※メタ空間となっております。作中の出来事とは一切関係がございませんのであらかじめご了承ください。



西園寺さいおんじ優姫ひめ「『瑠壱は智を呼ぶ』連載開始まで後4日。本日のカウントダウン担当は私、可愛い妹・西園寺優姫と」


朝霞あさか文五郎ぶんごろう「朝霞文五郎がお送りします」


優姫「あぁ~良かった。最初のアレで出番が終わりだったらどうしようかと思ってたんですよ。またお会い出来ましたね☆」


朝霞「可愛いポーズを作ってるところ悪いけど、多分それ、見えてないよ」


優姫「いいんですよ。こういうのは、日ごろの行いが大事なんです。いざってときに出てこなかったらどうするんですか」


朝霞「と、言われてもね。それより、カウントダウンって話だけど、具体的には何をすればいいんだい?」


優姫「さあ?」


朝霞「さあ?と来たか」


優姫「そりゃそうですよ。私だってよく分かりません。だって見てください、これ。台本、ここから全部空白なんですよ!(ぺらっ)」


朝霞「どれどれ……ここからはなんとなく流れでよろしく……なんだか相撲の八百長みたいだね」


優姫「そのネタってもう今の若い人には通じないんじゃないですか?」


朝霞「そうかな。まあいいんだけど」


優姫「っていうかですね、朝霞さん」


朝霞「なに?」


優姫「前からちょっと思ってたんですけど、いろんなことに無関心すぎませんか?」


朝霞「そうかな?」


優姫「そうですよ。そんなことだからお兄があんな傍若無人になるんじゃないですか」


朝霞「別に傍若無人じゃないと思うけどね」


優姫「えーそうですかー?」


朝霞「うん。口はまあ、良い、悪いで言えば悪い方だけど、それだって変に気を使って言葉を濁されるよりは楽だし。言葉が強いのも、それでぶつかり合ってもいい相手以外は自分の周りには必要ないって思ってるからでしょ?だからあいつはあれでいいんじゃない?」


優姫「…………ちゃんと見てるんじゃん(小声)」


朝霞「どうしたの?」


優姫「なんでもないでーす。そんなことよりもカウントダウンですよ、カウントダウン」


朝霞「カウントダウンねえ。でもそれならもう済んだんじゃないの?後4日って言ってなかった?」


優姫「言いましたけどー。でもそれはあくまで最初の形式的なものじゃないですかー。もっとちゃんとやっておかないと」


朝霞「やる気だねえ」


優姫「べ、別にやる気ではないですよ。ただ、可愛い妹の存在をアピールするチャンスだと思ってるだけです」


朝霞「(こういうのってツンデレっていうんだよな)それなら、ほら、アピールしないと」


優姫「あ、そうですね!…………コホン。『瑠壱は智を呼ぶ』は連載開始まで後4日!主人公の妹である私!可愛い妹である私!西園寺優姫の活躍も見逃さないでね!☆」


朝霞「と、今までで一番気合の入った可愛いポーズを取ったところで、明日にバトンを渡そうと思います。明日は……へぇ」


優姫「ど、どうしたんですか?誰か面白い人だったんですか?」


朝霞「そうだね。でもそれは、明日のお楽しみってことで」


優姫「ちょっとー!気になるんですけどー!」

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