連載開始まで後5日/橘宗平・冠木紫乃
※本稿は『瑠壱は智を呼ぶ』が連載開始するまで毎日更新されるカウントダウンSSです。
※メタ空間となっております。作中の出来事とは一切関係がございませんのであらかじめご了承ください。
橘「…………えー……二日酔いの冠木紫乃がお送りします……紫乃ちゃん。本番始まってるぞ」
冠木「あー……」
橘「ちょっと失礼」
(ただいま橘が介抱しております。しばらくお待ちください)
橘「はい……というわけで、あらためて俺、橘宗平と」
冠木「私、冠木紫乃でお送りします……あたまいたぁ……」
橘「なんでまた二日酔いになるまで飲んだんですか。今日の担当だってことは分かってたでしょ?」
冠木「だって……しょうがないじゃない。話聞いたらさ、私の出番少なくなりそうだっていうんだもん」
橘「そうなんですか?」
冠木「うん。だから、これはもう、飲むしかないなって」
橘「……それ、飲むための口実が欲しかっただけじゃないんですか?」
冠木「そうとも言う」
橘「(はぁ……)まあ、いいですけど。そろそろ控えないと駄目ですよ?紫乃ちゃんの飲み方はちょっと心配になるレベルだし……」
冠木「大丈夫よ!これでも私の親戚に酒で体壊したって人はいないんだから」
橘「へえ」
冠木「まあ、酒に酔って車乗って事故を起こしたなんて話はあるけど」
橘「駄目じゃないですか。紫乃ちゃんはそんなことしないでくださいね」
冠木「大丈夫大丈夫。それだけは気を付けてるから」
橘「全く……」
冠木「それよりもなんだっけ?カウントダウン?」
橘「おっと、そうだった。今回は『瑠壱は智を呼ぶ』の連載開始までのカウントダウンってことなんですよ」
冠木「ふーん……」
橘「興味なさそうですね……」
冠木「だってぇ……それ、私の出番ないでしょ、ほとんど。ヒロインでもないし」
橘「いや、分からないですよ?」
冠木「あん?」
橘「なにせ、先生は西園寺君に一番近い女性ですからね。もちろん、後からヒロインは出てきますけど、それはそれ。最初からの親密度を活かせば十分可能性はあると思いますよ」
冠木「そ、そう?」
橘「まあ、タイトルを考えると「智」って漢字が入ってない時点で望みは薄そうですけどね」
冠木「……今から改名するか」
橘「なりたいんですか?ヒロイン」
冠木「うんにゃ?私がなりたいのは主役。そう。物語の主役よ!……うっぷ」
橘「えー……なんだかまとまりがないけど、『瑠壱は智を呼ぶ』。連載開始まで後5日。俺もそのうち出てくると思うから、まあ、よろしくな」
冠木「橘出てくるの相当後じゃないのか?学年違うから大学生だし」
橘「……まあ、そのうち出番があるだろ。うん。それじゃ、また会おう」
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