第4話 井戸を覗いたら
夏休みに入り、将大は、慶子と待ち合わせの公園へ向かう。
時刻は、夜の10時。
公園へ行くと、慶子と貴之の姿があり、眉を寄せた。
「なんで、貴之がいるんだよ。」
「貴之に話したら、一緒に行くって言ったのよ。いいでしょ?」
一瞬、嫌な気持ちになったが貴之の隣に、髪の長い女が立っているのを見て、軽く息をつく。
『何だ…貴之の奴、彼女いたのかよ。』
「はぁーあ。心霊スポットでWデートかよ。」
などと、ふざけた感じで言いながら、将大は、内心、ホッとしていた。
噂なんて、所詮、噂だ。
俺達は、中学の時から、仲が良かったんだ。
なんて思いながら、将大は、慶子に尋ねる。
「今日は、どこに行くんだ?」
「それは、着いてからのお楽しみ。」
フフフと笑い、慶子は、貴之達と先に歩いて行く。
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