3:無糖(ブラック)コンビの微糖な日々
「は?
何この神展開。
しかもオープニングまで流すとか、激熱なんですけど。
はい、次」
「
リモコン扱いされたので、
1ヶ月。
この間に
にも
満足なんて、これっぽっちもしてくれなかった。
モノクロな特撮をカラーにしたり、レトロなアニメを現代風にしたり、作画崩壊を直したり、原作準拠、
「お前さぁ……これで
これが
気を沈め、努めてクールに
「……そうだよ。
だったら、
「……」
……そーかい。
完全に、白ばっくれようって腹かい。
はっ……上等じゃねぇか。
「いや。
悪かった。忘れてくれ」
「そ。
だったら、早く続き見せてよ」
俺はドカッと座り、魔法で再び、
あくまでも、納得した風を装って。
俺が何を、いつ、どんな形で言った所で、こいつは本心を、仮面を割らない。
悔しいが、今の俺だけじゃあ、こいつを完全に救う
だったら、これから俺が取るべき行動は一つ。
こいつの余生、遊びに付き合いつつ、最終日……最後には笑顔で大往生を迎えられる。
そう信じ、その為に
それがこいつの命を、心を、人生を、未来を、最終的には、トータルでは救ってくれると信じて。
※
ファミス◯の雪合戦。
スーパーモンキーボー◯のモンキーファイ◯。
じゃんけんシューティング。
邪暗拳。
パネポン。
ゼノギア◯のバトリング。
クラッシュ◯ンディクーカーニバルのタマたまやホッピンやタンクやレーサー。
ルー◯のレース。
エアライド。
バトルドッジボー◯。
コンパチカイザ◯。
サターンボンバーマンファイ◯。
二人対戦版(に改造した)ロックマ◯の格ゲーやエグ◯。
大工の源さ◯。
ドロンボ◯。
スターフォック◯の棒回し(最後だけ、妙に難易度ヤバくね?)などなど。
「
そのタイミングで、そんな疑問を突然、
打ち解けて来たのか、
「……本音と建前。
どっちが
「言い繕えるもんなら繕ってみろ」
「分かった、真実を明かすわ」
「はっ。
上げたり下げたり、突き落としたり。
一体こいつは、俺に何をして欲しいんだろうか……?
などと思いつつも、俺は座りながらも姿勢を正し、後頭部を掻きつつ、
どうでもいいが、こいつは何発、メガフレ◯やガンブレー◯を使う気なんだ?
辻斬りでもしたいんだろうか。
「言ったろ?
産まれたばっかなんだよ、俺。
自分がどうしたいのかも、
そもそも、死にたいのか生きたいのかさえ、
ただ、『死ぬ』って感覚が、死んだ
で、お前の元に現れた」
「別に、他の誰かでも良くない?
「そりゃあお前……お前が断トツで、
じゃなきゃ、キャパ・オーバーになんてなりかけないしな」
「だったら、それだけ止めれば
ルール違反だとか適当に
「逆に聞くぞ?
お前、それだけで大人しくなる
「んにゃ。
「ほれみろ。
やっぱ、
確かに、普通な
比較的、普通に近い
お前に限っては、その類いではなかったんだよ。
それに……」
「……それに?」
幻界にてタックルで落とされ何度目かも分からない修理が完了した後(あと)、俺は二つの世界で動き出した。
シドさん、
てか、そろそろ見切ろうよ、
「なんつーか、こう……不愉快だし、不可解なんだよ。
あそこまで世界や誰かをヘイトしたまま、楽しい
もっと、こう……最期位《くらい》は、スッキリした気持ちでいて
そうじゃないのが、
「
「そりゃそうだろ。
こっちゃあ、自分から望んだ
俺は他の百体
確かに
完全に自由に動ける
そんな状況で、実際には支配下に置かれながら、せっせと働いてんだぜ?
しかも、肝心の仕事内容が、美化しただけの殺人だぜ?
役割を果たさないと自分の身が危険だからって、
「……確かに。
相当ブラックだよね。改めて考えると」
ま、先頭走ってる
ワンサイドは良くないなぁ。
こっちは、意味も無く
「だろぉ?
だからこそ、思うんだよ。
それが
けど、それならせめて、
「……あんた、
こっちより余程、人間らしいよ」
「だろうな。
それが俺に与えられた武器だからな。
とどのつまり、『人間味で親近感、信頼を勝ち取る』のが、どうやら俺のスタイル、スタンスらしい」
「……なる」
こっちが一度もゴール出来ないまま、
「断言する。
あんた、これから限りなく苦労するよ?
確かに有利だろうけど、その分、不利でもある。
あんた、思いっ切り他者に感情移入するタイプだろ?
他人の気持ちになって思考し、苦悩するパターンだ。
典型的な、損する側だ。
死神ってだけで、
「……分かってる。
でも、構わないさ。
俺が追い詰められた分、誰かが早く、多く、長く笑顔になれるのなら。
俺が行動する事で、重荷と過去を背負い、呪縛や未練を断ち切れるのなら、安いもんだ」
「……そ。
「お前もな」
軽口を叩き合いつつ、
三口目辺りに差し掛かった頃、食べるのを一旦、止めて、俺と
依然として俺の方には
思い返してみれば。
その瞬間こそが、俺が初めての食事という行為を体験したシーンだった。
まぁ……ポテチ作ったの、俺なんだけど。
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