第八話 お姉さんと迎えた朝♡

 女神様の口付けで放心状態になっていた守くんは、

まぶしい光を感じて目を覚まします


(ん・・・、んん・・・、あれ・・・? 女神様は?

いない・・・? それとも、僕が見てたのはただの夢?)



 瞼を擦って目を開けますが、ついさっきまでお話していた

女神様の姿はどこにも見当たりません


 周りを見ても、見知らぬ部屋がぼんやりと見えるばかりで

あの不思議な空間ではありませんでした



(ここ、どこだろう・・・、あ、そっか僕、

昨日お風呂で倒れて・・・、鼻血が・・・)



 どうしてこんな場所にいるのか考えると、

昨夜お風呂でとんでもない醜態をさらしたことがすぐ思い出せてしまいます


 おまけにその原因となったアミーお姉さんのとてもいけない姿も

思い浮かびそうになり、守くんは顔を赤くしながら

体にかけてあったシーツのようなものの中へ潜り込みました


 ところが、隣にあった柔らかなものへ顔をぶつけてしまい、

今度は驚きながら起き上がります



「わっ! えっ? な、なに・・・?」


「んっ・・・、んん・・・」



 謎の物体は守くんの声に反応し、もぞもぞと動きながら小さな声を出しました


 よく見ると、彼の隣にあったのは物ではなくアミーお姉さんです、

どうやら一つの寝床で一緒に眠っていたみたいです



「ふあぁ・・・、もう朝か・・・、あ、マモルくんおはよう・・・」


「あ、アミーお姉さん・・・? おはようございま・・・?」



 目を覚ましたアミーお姉さんは、眠たげに瞼を擦りながら挨拶すると、

静かに身体を起こします


 お姉さんと一緒に寝ていたと分かり、動揺しながら挨拶を返そうとする守くんですが、

シーツがめくれて露わになったお姉さんの恰好を見た瞬間、二の句が継げなくなりました


 それはアミーお姉さんが下着姿で眠っていたのです


 飾り気の少ない黒色の簡単なデザインですが、同時に布地も小さく

特に大きなおっぱいはとても包み切れていません


 まるで一回りも二回りもサイズが小さいものをつけているように見え、

柔らかそうな胸がブラジャーからはみ出てしまっています



「ん~・・・♪ はぁ・・・♪ 今日もちょっと暑くなりそうだね・・・♪

お買い物へ行く予定だし、ちゃんとお水を摂っておかないと・・・♪」


「あ・・・、あ・・・」



 背筋を大きく伸ばし、のんびりと今日の予定を立てるお姉さんですが、

守くんはそれどころではありませんでした


 朝から刺激が強いものを見てしまったばかりか、

さっきシーツへ潜り込もうとしたときに顔がどこへぶつかったかも気付いてしまいます


 そして、この刺激的な恰好のお姉さんと密着しながら眠っていたという

官能的な事実にも耐えきることができず・・・



「あう・・・、ぶふっ!!」


「えっ? マモルくん、どうしちゃったの?」



 守くんは興奮が限界に達してしまい、勢いよく鼻血を噴き出しながら倒れてしまいました・・・



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