第19話 【愉快適悦】
狩猟を苦手としている
焼肉や肉を煮込んだりして、みんなで美味しく食べている。
一泊する事になったのは、それだけが理由では無く、肉を持って来た事への感謝として、
「この
イアンが
[良い 教える]
教えてくれそうだ。
「この近くには、他の種族の者は住んでいるのかな?
そう訪ねた。
[いる
「そうかぁ……
更に訪ねるイアン。
[近く 無い]
「そう、教えてくれてありがとう。近くにある
重要な情報をゲットした。
「僕達は山に新しい
[ある 山
「本当に!?良かった!どこかな?」
[あっち]
そうイアンに伝えて
「南か…… ありがとう。
[あっち]
今度は南西の方角を示す
「先ずは
そう、コーイチに告げるイアン。
「そうだね。
目的が決まった。
子供達は、明日は南西に進んで、
コーイチ達が旅している頃、【
新しい居住地は、巨大な塀や堀は完成しているけれど、各住居は完成していない。
だから、
土の魔法を使って、ガッシリ安定した物を作って行く。
「そうそう、上手いね。」
今 小さな子達にも魔法の使い方を学ばせるのも兼ねて、住居作りを手伝って貰っている。
「そう、ギュッと土に圧力を掛けて、石みたいに硬く変化させるの…… そうそう…… 上手く出来てエライね!」
この【土を操る力】は、文明的な生活をするのに、凄く使い勝手が良い。
家を作るのにも、木材などを使うより、安全性も居住性も高い物が作れるし、
狩りをしやすい場を作るのにも役立つ。
全員が使えると良いのだけれど、白い髪の子達の一部に、どうしても使えない子も誕生する。
黒い髪の子達の場合は、半数は使えない。
「お母様!中を焼いたよ!」
【土を操る力】が使えない子で、【火を出す力】が使える子には、住居の【焼き】をお願いしている。
固めた土の表面を高温で焼く事で、艶が出て耐水性や耐久性が高くなる。
特に屋根の部分をよく焼いて貰って、雨風に強く変えて貰っている所だ。
「上手く出来たね!えらいねぇ!今度は外側をお願いね!」
と、声を掛けると……
「うん!特に屋根をしっかり焼くんだよね?頑張る!」
そう言って、高温の炎を出して、外を焼いている。
地球では有り得ない作り方だけど、ずっとこうして作ってきた。
焼き上がると、表面がキラキラしてきれいなんだ。
【土を操る力】が使える子達は、【造形】する事を頑張り、【土を操る力】が使えなくて、【火を出す力】が使える子達は、【焼き】をする事を頑張り、両方の
そして、時間は夕暮れ時になる。
新築されたばかりの家々の赤茶けた屋根壁が、夕日に輝き美しい風景となっている。
さて、明日はどんな日かな?
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