第18話 【多種多様】
二組の夫婦は、それぞれの
新婚生活は、順調な様なので、母親としてホッとした。
新しい二つの
二つの新しい
白い髪の子達の住む【
黒い髪の子達の住む【
そして、白い髪の子達が住む新しい村は、【
黒い髪の子達が住む新しい村は、【
真ん中の【
五つ全体で、【
もちろん、肉を主な産業としているのは、これまでと変わらない。
鶏や豚や牛の様な動物を家畜として飼育も始めている。
家畜は他にも大型の飛べない鳥や兎や蛙の様な動物など、数種類を実験的に飼っている。
溜池や堀では、魚も養殖している。
田畑も豊かになり、五つの区画の町全体だけで、自給自足が可能な程にまで、
いや、名称を変える程に、村と言うより、町としての規模と賑わいを持つまでになった。
「さて、コーイチ 行こうか?」
そうコーイチに声を掛けたのは、イアンだ。
「ああ、行こう」
子供が成長しても、私の子供なのは変わらないからね。
今回の遠征は、南に向かって行く予定だ。
南には、草原を好む
移動は
先ずは、山道を降りて行き、森を抜けて、広い草原に出る。
見渡す限りの草原だ。
草原は森より危険な生き物は現れにくいが、安全とは言い切れないので、
コーイチ達は、最大限の警戒をしながら進む。
途中 食べられる物を見付けては、
採取は、野菜として栽培出来そうな物は、根ごと採って、根を
「これ、良いのが採れたよ。ずっと栽培してみたかったけど、これ、なかなか無くて出来なかったんだよね」
と、コーイチがイアンに言う。
「あー 解る解る。それ美味しいよね」
イアンも同意する。
そんな
警戒もせず、採取もしないで、草原を
そうして、のんびりと移動していたら……
ピョコッ
耳の長い者が現れた。
イアンが
「こんにちは、今
そう、イアンが伝えると
[いく 案内する こい]
と、
「「「「ありがとう」」」」
コーイチ達は、みんなでお礼を伝える。
凄く長い耳を持っている。
それでも、一定量の動物性タンパク質を摂取する種族だ。
ただ、好む肉は、
逆に
この様に、好みの違いは有るけれど、全ての
ちなみに、
凄く可愛い。
コーイチ達は、
「えっ?これの根も食べられるんだ!?」
コーイチが興味深く説明を聞いている。
白い髪の子達は、農業が主な仕事の一つなので、その
今 説明を受けているのは、根が肥大して可食部分となる野草だ。
白いのとオレンジ色の二種類が有り、根は似た形になるが、全く別の植物らしい。
多分 白いのは大根、オレンジ色は人参と似た物だろう思う。
コーイチは、丁寧に採取して、活かしたまま持ち帰られる様に処理をしていた。
[あそこ 行く]
「あの小山に
初めて行く種族の
その小川に沿って、
そこから30分も歩くと、
高さ3メートル程の木の柵で囲われている。
出入口から入ると、小山の麓に穴が多数有り、それが住居になっている様だった。
小川は出入口付近から
コーイチが
「先ずは
と、
「
そう伝えると、喜んで迎えてくれた。
そこに敷物をして、その上に燻製や塩漬けになった肉を並べる。
一気に
肉はなかなか貴重らしい。
イアンは集団全体に
「落ち着いて、お肉は沢山沢山 持ってきてあるから」
いつもと違うこの時を、コーイチ達は愉しんで過ごした。
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