第5話 【種族】

フジャー に色々質問してみた。

フジャー達は獣人ウェアと呼ばれる中の狼族ウルフと言う種族らしい。

この世界でも獣人じゅうじんと言う考え方やおおかみと言う概念がある事に驚いた。

実際には会話ではなくて、フジャーの伝えたい事考えている事読み取っている・・・・・・・ので、私が理解しやすい形・・・・・・・になっているだけかも知れないけどね。


彼等ウェア・ウルフ達は、凄く良くしてくれた。

何しろ全裸・・だった私に着る物をくれた。

せめて、服くらい着せて転生させて欲しかったな。

私以外に人が居ないのだから、そんな事を気にする必要は無いのかもだけど、それでも私は女だ。

地味女じみじょ喪女もじょ社会の底辺ダメオンナな私は、女扱いされた事は無いけどね。無いけどね。悲しい位に無いけどね。

でも、流石に全裸・・は無いだろう。多分 神様な人転生させた声の人さん。

地球なら粗末な物を見せてたって事で、絶対に逮捕だ。

お目汚し公害でしかないしね。

この世界には、他に人は居ないけどね!汚しちゃう目線も当然 無いけどね!


彼等ウェア・ウルフ達は、好きなだけ居ても良いとフジャーをかいして言ってくれた思ってくれてた

住まいも準備してくれた。

地球じゃ夢とまで言われる一戸建てだ。

困らない様にと、フジャーも一緒に暮らす。

ここは定番のモフモフしたい欲求が湧く。だって、狼族ウルフと言うよりも犬っぽいんだもの。

家畜化したおおかみが犬だから、犬っぽくて当たり前だけどね。

つまり、凄くモフモフしたい。でも、失礼だから我慢する。涙を堪えて我慢する。


フジャーがこの世界の事を色々と教えてくれるみたいだ。


彼等ウェア・ウルフ達は、大怪我でもしなければ、死ぬ事は無いらしい。

寿命はあるみたいだけど、老衰ろうすいする前に怪我で死ぬ、そんな感じ。

つまり、病気は無いって事かな。

私には有る可能性があるけど、同じ様な状態の可能性が高い。

致死の怪我には注意をしよう。うん。


彼等ウェア・ウルフ達にはこの世界のガイドをして貰います》


突然 あの声が聴こえた。

なる程、私の予想通りらしい。

ガイドなら、彼等ウェア・ウルフ達の伝えてくれる事は、そうそう間違いは無いって事よね。


彼等ウェア・ウルフ達神様・・の事を聞いてみた。

彼等ウェア・ウルフ達の信仰している神様は、2つの対象らしい。

この世界を創造してくれた神様と、その神様を遣わしてくれた神様、この二柱が崇められている。

この二柱が、この世界で神様として信仰の対象になっているのは、他の知性の高い生き物も、基本的に同じらしい。

転生する時に感じた存在が、神様を遣わした神様で、こちらに転生してから聴こえる声の人ナビゲーターが、創造神になるのかな?そうなら、私は神様の声が聴こえる人って事?

地球でそんな事を言ったら、即 病院行きだよね。


私の事は、仕える者フジャーに神様の声が聴こえて知ったとの事だけど、伝わった感じだと、その声は転生させてくれた神様では無く、ナビゲーターと名乗った人(?)っぽい。

私がこの世界で生きて行くサポートをしてあげなさいって感じだったそうだ。


そうして色々質問している間に、外は夕暮れだ。


この世界にも、食物連鎖は存在するみたいだ。

彼等ウェア・ウルフ達を捕食しようとする大型の獣も、僅かだが存在するらしい。

その為に、この集落むらには柵が周囲に作られているのだそうだ。

でも、何年も被害者?被害狼?者で良いよね。うん。被害者は何年も出てないそうだ。


彼等ウェア・ウルフ達以外のいくつかの種族が、少し離れた土地に居るらしい。

大きな争いは無く、互いに尊重しあって生きているらしい。

交流のある主な他種族は、彼等ウェア・ウルフ達より、もっと小柄な猫族キャット兎族ラビットなど獣人ビーストに、翼を持つ飛翔族エンジェル妖鳥族ハーピー妖精族フェアリーなども存在するらしい。

遠く離れた土地には、精霊族エルフと呼ばれる種族も、この世界には存在する様だ。

でも、人類は私だけとの事。

完全にファンタジーだ。


おおかみも存在しているそうだ。

フジャー達ウェア・ウルフは襲われる事は極めて少なくて、無いに近いらしいが、他の種族だと、襲われる事も、ままあるらしい。

あら、怖い。


川や海は存在しているけど、離れた所らしい。


地球と全く同じか解らないけど、魚も居るとの事、蛇やトカゲなどの爬虫類も存在するとの事だ。

どれも数メートルある大型種も存在し、最大だと10メートルを超えるモノまでいて、遭遇すれば命は無いらしい。

ドラゴンまで存在するそうなので驚きだ。

ドラゴンの場合は、小型だと空を飛ぶモノもいるそうだが、大きくなればなる程、飛べないらしい。

地球のファンタジーの様に、数十メートルもあるドラゴンに、空から突然 襲われる事は無さそうなので、ホッとした。


明日は、周辺を案内してくれるそうだ。

運が良ければ、他の種族と遭遇出来るかもとの事だが、会えない可能性の方が高そうだ。


明日の事を考えながら、眠りについた。

おやすみなさい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る