※おまけ
タイトル回収
※こちらは、一部のエピローグになるはずだったのに、二部のプロローグへ押し出された序盤のタイトル回収回です。
青年は歌っていた。
――神は昔を
小高い丘にある岩場へ腰掛け、晴れ渡る夜空を見上げながら。
――帰りし二人に語りし時を、まだかまだかと待ちわびて…。
明るい星々に祝福され、輝く長い銀髪。夜風になびく、地上のほうき星。
――変わりし駒はかつての友。
心を掴む一枚の絵画。
――
しかし、必ず最後には——
——
——彼はいつも、深い悲しみを帯びるのだ。
「……盗み聞きかな? やぁ、コレヨシ」
夜空を見上げる青年に指摘された男————
やや荒っぽい印象を受けるが、その静けさをはらんだ右目からは聡明さがうかがえ、まるで軍略に優れた
そんな彼はすぐに岩場へたどりつき、まったく悪びれず言い返した
「ほざくなよ、アスブライン。お主のそれは叩き売りだ。盗み聞きと称したいのなら、もっと密やかに歌え」
「うん、それもそうだね」
柳に風。銀髪の青年————アスブラインは、軽く脅しつけるこちらの声音をあっさり受け流し、自身の長い銀髪を悠々と後ろでくくり始めた。
低い位置で簡単にまとめてしなやかに揺らし、身を包む灰色のマントをわずかにひるがえす。
「それで、僕に何か用かい?」
透けるほどの
なのに、圧倒的な存在感。
薄く開かれた
その姿は、神秘そのものだった。
それでも是能は平伏することなく、慣れたものとばかりに静けさをたたえる右目でにらんだ。
「何か用、ではない。お主が皆に用意しろと言ったのだろ? 準備はすべて整ったそうだ」
「? それは良かったけど……なぜ、君が報告に? ササリナは?」
「代わってもらった。多少、無理を言ってな」
「————あぁ、そういうことか…」
何かを察して
アスブラインが腰掛けていた岩からフワリと飛び降り、音もなく着地。そして足元の草むらの揺れが収まるまで、たっぷりと間を置いてから言った。
「ここで、お別れなんだね…」
是能はゆっくりと片側だけの視界を閉じた。
十年余り。彼に命を救われてから、今まで。
恩義にはもう報いた。彼の剣となり、良き相談相手となった。
だが、それも
「君がいないのはつらい。戦力としてはもちろん、何より心情的に。それはきっと僕だけじゃない。今はもう、君を慕う者も大勢いる。ササリナだって表面上はずっとあの調子だけど、本当は……でも、そうだね」
さみしげな含み笑いを耳にしても、固く目を閉じ続ける。
「君には、帰るべき
けれどもう、限界だった。
「クッ……」
「? コレヨシ?」
「クククッ…」
「……君がそんなに笑うとこ、初めて見たよ」
気分を害した声音ではない。純粋に驚いているようだ。長い付き合いの中でもおそらく初めてだろう、彼を驚かせたのは。
そして、なんでもお見通しなこの男をだませたのも。
(まぁ、ただの勘違いではあるがな)
是能は皮肉げな笑みを崩さぬまま、ゆっくりとその右目を開いた。
視界に映る、不思議そうに首を傾げた不思議な青年。
新しき、我が
「西の作法は知らぬ」
腰から鞘ごと刀を抜く。
金の稲穂を
ヤマト十二神剣のうちの一振りにして陰陽十二将が一人、青龍将軍の証。十二氏族が筆頭、
「受け取れ」
そして、
「……コレヨシ、それは——」
「その名は捨てよう。ゼノだ。これからはそう呼べ」
「——本気、なのかい?」
「無論」
是能――――ゼノは
「それとも、鞍替えの忠義は受け取れぬか?」
「そうじゃないよ。だけどそれは……別に、このままだって…」
「いよいよ
「ハルアキラ————セーマンか。陰陽府の
「少し違う。あの御方はかつてこう言われた。『君はいずれ、運命に出会うだろう』と」
「星読み、か……それにしても運命とはね。僕の一番嫌いな言葉だ」
「そうだったな」
決して人前では出さぬ彼のいら立ちを受け止め、ゼノはうつむいたままの顔に笑みをたたえた。ずいぶん信用されたものだ。
「気にすることはない。結局は、
「……確かに。たった一度の恩なんて、君が僕を救ってくれた回数に比べれば、ね。それに気付いていながら、僕はどうしてそのことをずっと黙っていたと思う?」
フ、と手にかかっていた重みが消える。
両手のひらから離れる鞘。わずかに揺れる草むら。星明りの影。
刀身が
「ただ君に、そばにいてほしかったからさ」
そして、抜き身となった己の魂が、肩にスッと置かれた。
「……軟弱な
「そんな口をきいていいのかな?」
「以後、慎みまする」
「なるほど、これは気分がいい。
楽しげな声に従って顔を上げると、盲目の瞳がまっすぐこちらを見下ろしていた。
肩から離れる切っ先。鞘に戻る刀。
それを片手で横に持ち、アスブラインがこちらへ差し出す。
「最初の命令だ、ゼノよ」
ゼノは両手で
「なんなりと」
「では————これからも、いつもどおりヨロシク」
「……何?」
ピクリと跳ねる太い眉。
光なき
「ただし、ゼノとは呼ばせてもらうよ。ずっと呼びにくかったんだよねー、コレヨシって」
なんて今さらな話を。刀を両手で持ち、
だがわかる。十余年の付き合いは
これは、意趣返しだ。
「お主、そんなに勘違いしたのが気にくわなかったのか?」
「君が紛らわしいんだよ。すぐに言ってくれればいいものをさ」
アスブラインはこちらの肩をポンと叩き、そのまま横を通り過ぎた。立ち上がりはしたものの、その場で呆然と見送る。
丘を下る小さな背中。自分よりも背が低く、体も細い。
なのにとても、
ゼノは小さく笑いながら愛刀を腰へ戻した。
「
袖へ通した片腕を再び引っこめ、
それが、
「……して、先手はどう打つ? まだ盤面の駒をそろえただけだぞ」
「そうだね、まずは北へ」
「北? というと、あの赤毛の狼……
「というより、彼が執念深すぎてね。最初にやらなければ、後々こっちがやりづらくなるかもしれない」
「いまだにお主を捜しておるようだしな。
ゼノは自らの顔に手を伸ばした。触れるのは、左目の眼帯。縦に裂かれた隠せぬ傷跡。
アスブラインがあっけらかんと言う。
「君の
「冗談はよせ。俺は――」
「アスブライン様ーっ!」
ピタ、と同時に立ち止まる二人。大声で会話に割りこんだのは、丘を下ったところで待ち構えている人物。
ランタンを掲げながら手を振るその姿を認め、ゼノは眉をひそめた。
「――女は、苦手なのだ…」
ピクッ、と揺れる長い耳。
遠く、硬い女の声を夜風が運ぶ。
「それは奇遇ですね、私もアスブライン様以外の男は苦手です。特にあなたのような野蛮で偉そうな男はねっ!」
「……聞こえたか」
地獄耳だということを忘れていた。
つい及び腰になってノロノロと歩き出す横で、アスブラインが「君たちホントに仲いいね」とはなはだ理解に苦しむことを
「やぁササリナ、迎えに来てくれたのかい?」
ゼノがやや遅れて追いつくと、土をならした道の真ん中で待つ女――見慣れた若草色のワンピースに茶色いマントを羽織っている――がこちらをキッとにらんでから、目の前のアスブラインへすまし顔を向けた。
「はい、夜道は足元が危ないので」
長い金髪。真っ白な肌。身長は変わらないがその
などと失礼なことを考えていたら、アスブラインが水を向ける。
「だってさ、ゼノ。良かったね、心配してもらえて」
「ア、アスブライン様? 私めはあなた様の心配を…」
そして、長い耳をひくつかせる女性――――女エルフであるササリナの慌てように、ゼノは深いため息をついた。すでに語るに落ちている。
「だって僕、目が見えないじゃないか。それでどうして夜道の心配を?」
「……あ」
「なんなら、夜の足元は君らより自信がある。君がそのことを知らぬはずがない。つーまーりー?」
妙にゴキゲンな
「おい、いい加減にしろアスブライン。お主がこやつをからかうと決まって――――っと…」
言わずもがな、とばかりに飛んできたランタンを無事にキャッチ。掲げながらアスブラインを指差す。
「どうせ無駄だろうが、いちおう教えてやる。今からかったのはこやつで、お主が投げるべきはこっちだ」
「アスブライン様がお怪我されたらどうするつもりですか!?」
「俺がいわれなき傷を負うのはいいのか?」
などと言ってもやはり無駄か。そうげんなりする横で、アスブラインはほほ笑んでいた。
「照れ隠しもほどほどにね、ササリナ」
「て、照れてなどいません! 私はただ、その……帰りが遅いから、ついにこの男がアスブライン様へ牙をむいたのかと!」
十年たっても信用を得られないのはおそらく、
「まったく、えるふというやつは…」
「私はハーフエルフです!」
「半端えるふか」
「な、なんですってー!?」
「……君たちそれ、毎日やってない? よく飽きないよね。ま、僕もだけど」
じゃれ合う子らを見つめる親のような、
土がならされた道から外れ、わざわざ草むらを行く後ろ姿を追いかけると、振り返らぬまま彼が言葉を投げかける。
「夜道ではないんだろう、ササリナ?」
「はい?」
「君の心配の種さ」
唐突になんだと思ったが、どうやら図星を突いたらしい。
スカートをたくし上げ、必死に自分の前を歩こうとしていたササリナの足がピタリと止まる。ゼノは眉根を寄せ、ランタンの明かりを彼女へ向けた。
頬に赤み。透き通る白い肌で、よく目立つ
立ち止まった二人に付き合わず、歩きながらアスブラインが続ける。
今度は、ゼノへ向けて。
「叩き売りはそのとおり。だけど、盗み聞きは君のことじゃない」
「? どういうことだ?」
「ゼノ。君をそう呼んでも、彼女は不思議な顔ひとつしなかっただろう?」
ハッとしてササリナを見ると、彼女もこちらを見た。視線が絡まり互いに硬直。
白く細い首筋から長い耳の尖った先まで、みるみると真っ赤に。
「精霊に悪事の片棒を担がせるのは感心しないけど、君が少しは素直になれるなら、大目に見ようかな」
そう言い残して立ち去るアスブラインを、両者ともに追えず。その場は彼の手のひらの上だった。
そしてゼノは、声にとげを含ませた。
「ずっと、聞いておったのか? わざわざ
自分にとっては神聖な儀式。それをのぞかれては多少、思うところもあるというもの。そんなゼノの小さな怒りを感じてか、いつも威勢の良いササリナもさすがに肩身が狭そうだった。
しかしそれでも彼女は、その長い耳と髪を揺らして————プイッ。
「私、シキなんて使ってないもん…」
「だから精霊……いや、それはいい。お主、いったいどういうつもり――――お、おい、なぜ泣く…!?」
雷神にして、軍神。
そう称される男は今、女エルフの涙ひとつ――というにはポロポロ泣きすぎだが――でみっともなく慌てふためいていた。怒りなど、女の涙のつゆと消えにし。
ササリナが
「だってあんな、深刻な顔して……これで、最後みたいに…。だから私、つい…。アスブライン様も、きっと止めてくださると思ったのに、すんなり受け入れてて……だから、だから私……っ!」
それ以上はこらえきれなかったのか。彼女はワッと泣き出し、その美しい顔を両手で覆ってしまった。事情を察して無精ひげをなでる。つまり、アスブラインと同じくちか。
なればこそだ。
「勘違いだったのだから、そんなに泣かずとも良いのでは…?」
「そういう問題じゃないっ!」
雷神のお株を奪う雷がピシャリ。どういう問題なのかすらわからず、涙を止める手立てなし。まさに
深いため息をつき、ゼノは正直な気持ちを吐露することにした。
「俺とて尻込みしていたのだ。実のところ、今も本当に
「え? じゃあ……」
「いちいち泣くな、泣きたいのはこっちだ。
グッ、と再び泣き出すのをこらえたササリナが、腕を通していないほうの着物の袖を掴んだ。
「そんなの、いつでも帰れるでしょう? あなたの故郷は私の森と違って、消えたりしないのだから」
「いや、帰らぬ。帰れぬ。いずれこの身が朽ち、
「意味がわかりません。なんでそんな、意地を張って…」
「
それを、アスブラインは理解してくれていた。だから彼はあんなに動揺したのだ。己の命の危機にすら顔色を変えぬ、あの男が。
それに少しだけ救われた。
「……あなたはいつもそう。サムライサムライって、そればっかり」
「そうか、自覚がなかった。今後は気をつける。すまなかった」
「べ、別に謝ってほしいわけじゃ…」
口ごもるササリナ。泣きやんではくれたらしい。無意識だろうか、着物の袖はいじいじと離してはくれないが。
ゼノはそのまま連れ立って歩くことにした。「あ、ちょっと!」と彼女が袖を離さぬまま追いすがる。今度はおそらく意識的に。
草むらに伸びた影だけ見ると、まるで腕を組んで歩いているようだった。
「……ねぇ」
「なんだ?」
「さっき言ってたのは、ホント?」
「どれかわからん」
「だから、その……自分でも怪しいとか、なんとか…」
ゼノは手元のランタンを遠くへ向けた。アスブラインは————いた。
やけに明るい崖ぎわで、自分たちを待っているようだ。
「陽は善にあらず、陰は悪にあらず。ただそれだけのこと」
「どういう意味? またサムライ?」
「これは陰陽師だ。要するに、
「そう、なんだ…」
「だからそんな顔をするなというに。俺が今さら帰るはずなかろう。それに、我が忠義は
「あっ」
影ぼうしの長耳がピコンッと跳ね、弾む歩調が草をかき分ける。
そして、長い髪を耳にかけながらニコリとのぞき込んでくるのは、美しき妖精。
「それが、サムライ?」
したり顔に、ぐうの音も出ず。舌の根すら乾かぬうちに。
「……すまん」
「いいですよ。別に、イヤじゃないです」
むしろ楽しそう。機嫌は良くなったようだが、複雑だ。ゼノは顔を渋くさせた。
すると遠くで、アスブラインが振り返った。
「……それに、あの…」
夜が明けるにはまだ遠い。なのに彼が立つ崖のそばは、まるで
「私、あなたのことも……」
「ん? 何か言ったか?」
その光景に気を取られていたゼノが聞き返すと、ササリナはなぜかうつむいてしまった。ヘナヘナとしおれる長耳。しかしよく見れば、その耳は先ほどより真っ赤だ。もはやタコ。
ゆでダコならぬ、ゆでエルフ。
「————私、ゼノのことも……イヤじゃない、です…」
そんな無礼な想像が一瞬で消し飛び、目を丸くする。
ゼノはわずかに口元を緩ませながら、胸を張って言った。
「この
「……へ?」
「お主にずっと、そう言いたかったのだ」
客人としての身分。それを一番気にしていたのは、おそらく自分。
やっと言えた。彼女にも認めてもらえた。新たな名を呼んでくれた。
たとえば、自分がいなくなるだけで泣いてしまうらしい、半端えるふの素直さなど。
「……い、今のはっ、ど、どどどっ、どういう意味――」
「あー、エッヘン」
「なぜ偉ぶった?」
「いやせきこんだつもりなんだけど?」
「――アスブライン様っ!?」
なぜここに、と言わんばかりのリアクション。だいぶ前、しかもこちらから彼へ歩み寄ったにもかかわらず。
(そういえば、ずいぶんとフワフワ危なっかしく歩いていたような…?)
全治五か月ほどの名折れ中である軍神が首を傾げる横で、長い耳をピンッと張る真っ赤なゆでエルフ。そして、眉間のしわをつまんで難しい顔をする、掴みどころのない
そんな三者三様で対峙する中、パチンッ、とアスブラインが指を鳴らした。
「君たち、そのまま回れ右。もう一往復してきなさい」
「なんの罰だそれは」
「罰じゃないよ。ね、ササリナ?」
「えっ!? あ、あの……っ!」
答えを求めて見つめれば、ササリナはずっと掴んでいた着物の袖を乱暴に放し、
「結構ですぅぅぅ――――っ!」
「……あーあ」
「なんなのだ、あやつは」
手で
「それにしても、まったくあの子は……人間の寿命が短いことをまだよく理解していないなー」
アスブラインが背中を向けると、くくった銀髪がまるで手招きするように揺れた。
それに誘われるように彼の隣へ立つ。
「まるで自分が人間ではないような言い草だな……やはり、お主もえるふなのか?」
暗い夜、ランタン
そしてそこには、夜の星々に負けず劣らずの、いくつものかがり火があった。
「僕の耳、とんがって見える?」
「いや」
「でしょ?」
それぞれの火を囲む人の群れ。バラバラな服装。様々な人間が入り乱れ、肩を寄せ合う光景。
それは、この世界に抗う者たちの縮図。
「ならばお主は何者なのだ? アスブライン・ヘイズ・ゴダ・ギムリアよ」
派手な服装をした名のある北の魔賊たちが踊り、酒を飲む。
「……それ、答えだよね?」
「そうだな。現皇帝、オーディソン・ブランファズィール・ゴダ・ギムリアの
きちんとした身なりの、国を追われた西の騎士たちが高らかに歌う。
「なんなんだい、急に。それでいいじゃないか。そもそも、どうして今さらそんなこと…」
「今だからこそだ」
毛皮を被り、ササリナと似た格好をした南の森の狩人たちが、楽器を奏でる。
「俺はもう揺るがぬ。友よ、お主が何者でも」
そして東の
世界各地の戦士が集いし場所。勇猛なる景観。
そこは、勇者たちの楽園。
アスブラインが崖のぎりぎりに立ち、高みからそれを見下ろす。
「……いずれ、すべてを知る日が来る」
「そうか」
「だからその日まで……何も聞かず、そばにいてはくれないだろうか――――友よ」
「承知した」
間髪入れずにそう言って、ゼノは固く口を閉ざした。アスブラインは面食らっていた。
そして、吹き出してからほほ笑む。
「
楽園で騒ぐ勇者たちを背景に、彼は右手を差し出した。
「まだ言ってなかったよね。改めて――――ようこそ、『
ゼノは黙って着物の袖へ片腕を通し、彼の右手を固く握った。細く笑む
それが、強い眼差しに変わる。
「それじゃあ行こうか。運命などない……僕たちの、白紙の未来を取り戻しに」
返事は
そして、隣に並ぶ直前。
「……今度こそ、取り戻してみせる――」
「――待っててくれ、兄上…」
歩調を落とす。ゆっくりと彼の
ゼノは夜風が拾ったその言葉をそっと胸の内にしまった。
それが、友の願いなれば。
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