9 予期せぬ再会

 アナスタシアの言っていたことが今なら理解できる。

 いや、が正しい。



――君の根源は怒りだ。



 長く狭い直階段。その段差に腰掛けながら、スヴェンは己の手のひらを見下ろした。そして暗闇の中でゆっくり、拳の形へ変える。そんな握力などとうに失っていたはずなのに。

 違和感はあった。例のだ。

 それはフィーが狙撃された時のこと。振り返ってみると、彼女に復讐をいさめられ、わめき散らした場面もそうだった。そして彼女が下衆げすな目にさらされた時も。彼女の顔が傷つき、あの手触りの良い赤毛が床に散るのを見た瞬間も。

 共通するのは込み上げる怒り。同時に、奥底から湧き上がる力。

 理由はわからない。精神論とはほど遠いもの。だが確かに、まるで枯れ果てた泉の底から新たに湧き出るように、いずれの時も全身へ力がみなぎっていた。


(つっても、やっぱりあの倉庫の時ほどじゃないな)


 のはおそらく、チャックが殺されるのをこの目で見てから。あれほどの力が出せたのは、どでかい地下水脈を掘り当てて爆発的な噴水を上げる初回特典のようなものなのか。

 それとも単純に、怒りが足りないのか。


(まだ半分もっちゃいないってのに、このざまじゃ……)


 スヴェンは足元に転がる死体を観察した。手足を千切るなどの人外的な形跡はなく、真っ当な肉弾戦の後に撃ち殺しただけ。

 そして、現在は膠着こうちゃく状態。階段の幅が狭く、敵は一気に数を投入できずに手をこまねいているらしい。何しろ相手は数十人の仲間を全滅させたバケモノ、とでも用心しているのだろう。

 逃げ場もなく普通に撃ち抜かれ、ボロボロな今の状態がバレたら試合終了ゲームセットだ。


(……どっちにしろ、時間の問題か)


 撃たれた足と肩に痛みが押し寄せ、パタリと手が落ちる。再び拳を握ろうとするも、力が入らない。足りない。何が。やはり怒りだ。

 本能でそれを悟り、死んでいった仲間たちのことを思い返しても、力は戻ることなくどんどん抜けていった。死のふちで怒りは湧かず、満たされるのは心ばかり。

 フィーは助けた。やつらもこれ以上の深追いはしないだろう。これで、いくらか胸を張ってける。面目躍如めんもくやくじょだ。

 それに、何より――


「――これ以上、嫌われなくて良かった……なんてな」


 上下に転がる三つの死体――足元も入れて四つ、あの上官へ駆け寄っていた兵士たちと数は合う――を見て、皮肉げに口の端を歪める。フィーがこの場にいればまた、あの怯えきった目を向けられていたかもしれない。そんな下らないことでホッとする自分に、もう根源いかりとやらも呆れ果て、見限ってしまったことだろう。

 スヴェンは回転式拳銃リボルバーふところから取り出した。戦闘で使用した魔素粒子銃エーテライフルは落としてしまい、近くに見当たらなかった。カチリ。なけなしの余力を振り絞って撃鉄ハンマーを下ろす。

 そして、自らのこめかみへ。


(あんな、帝国人くそやろうどもに殺されるぐらいなら……)


 冷たい銃口。浅い呼吸。閉じるまぶた、深い暗闇。


(いっそ、自分で…!)


 浮かぶ、彼女の顔。フィー。

 ごめん――



――カチンッ。



 空砲。悪夢から覚めたかのようにハッとし、尋常ではない脂汗とともに銃を下ろす。呆然自失。

 握り落としそうになった回転式拳銃リボルバーを掴み直して目をやると、六発分入る弾倉シリンダーの中身は空っぽだった。


「……一発しか撃ってねぇだろうが、ちきしょう…」


 最初からそうだったのか、それとも五発分撃った後だったのか。それより、フィーを狙った敵へ撃ちこむ分だけでも残っていて助かったと思うべきか。

 そしてふと『サラが助けてくれたのかも』とフィーが言っていたのを思い出して、スヴェンは笑いが込み上げてきた。


「そうだよな、サラ。お前、フィーには甘かったけど……」


 サラの遺品を指でクルリと回し、腰の後ろへ差す。


「ほかのやつには意外と、手厳しかったもんな」


 誰よりも肝っ玉の据わった女性。そんな彼女を思い出して苦笑しながら、重い腰を上げる。逃げてはダメ。もうひと踏ん張り。そんなふうにケツを叩かれた気分。

 そしてスヴェンがひとまず武器の回収をしようと思い、敵の装備品をはぎ取ろうとした時だった。



――カコンッ…。



 何かが落ちる音。階下から。石でも投げてきたのだろうか。

 やや警戒しながら銃器を探っていると、空気の放たれるような音が続いた。



――プシューッ……。



 暗闇をモクモクと満たす煙。火をつけて上がるものではない。


「っ! まさか、催涙弾さいるいだん…!?」


 スヴェンはすぐさま上へ逃げようとしたが、足がもつれて転んでしまった。それに、上へ逃げたとてだ。

 空気の流れすら感じさせない分厚い扉。密室。押し迫るガスは重く、狼煙のろしのように上がってくることはなさそうだが、噴射の勢いだけでこの狭い空間を満たせるだろう。


「くそったれ! 味方が死んだとはかぎらねぇのに、こんな――」


 口にできたのはそこまで。

 白い煙にのみ込まれながら手で口と鼻をふさぎ、強く目を閉じる。しかし、肌が痛い。焼けるようだ。思わずうめけば鼻と口からもガスに侵入され、くしゃみとせきが止まらない。のどが痛い。目も。死ぬ。

 いぶり出すどころか、このまま殺す気だ。

 襲いかかる苦痛。失う平衡感覚。前後左右、上下すらわからなくなる世界。全身に

 最後のそれはガスの効果ではなかった。肌に火傷を負わせども、打撲的な損傷など与えられるはずもなし。だからそれは別の要因。

 彼は意図せず、階段から転げ落ちていた。


「――――ギッ…! ガッ…!」


 サラを恨んでしまいたくなるような地獄の苦しみだった。

 転げ落ちながらも目は開けれず、受け身を取るのすら我慢しても、わずかにもれるあえぎからガスが容赦なく侵入して内側を焼き尽くそうとする。火傷やけどを負ったような肌は擦り傷によってさらにただれ、撃たれた肩と足はもはや感覚がなく、骨折はおろか内臓の損傷ダメージもひどい。階段の口から放り出され、ガスの範囲から脱出できても、スヴェンにとってそれはもはや幸運でもなんでもなかった。

 暴れ狂う五感。土をなめていつくばる体は、もがくどころかビクつくだけ。

 一番まともな耳も、もはや遠い。


「おい、出て――――!」

「油断――――! 慎重に――――!」


 複数の足音、かすかな振動。それすらも苦痛に。

 かゆい。痛い。止まらぬせきとくしゃみが傷ついた体の芯にまで響く。焼ける。揺れる。


「――――し、今度こそ虫の――――一斉に……?」

「? なんだ、おま――――!」


 悲鳴に染まる思考の中で、スヴェンは切に願った。


「――――なぜ、ここに…?」


 殺してくれ。



――バシュッ! バシュ、バシュッ!



 一際大きな銃声が何度も続いた。撃たれたのだ。そう悟ったスヴェンの耳へ、同時に起こったいくつもの悲鳴は届かなかった。

 全身から力が抜ける。もう、苦しまなくて済む。

 遠く最後に、自分の名を呼ぶ恋しい声を耳にした気がして、幸せな心地でいると――――




――――パシャッ、と顔に水を掛けられ、スヴェンは意識を取り戻した。


「! スヴェンッ!」


 フィーの声。近い、真上から。本物だ。

 スヴェンは目を開けようとしたがすぐに涙があふれてきて、あまりのかゆみに手で擦ろうとした。しかし、うまく動かせない。のども熱い。しゃべれない。彼女の名を呼べない。

 必死に動こうとする自分の手へ、覚えのある温もりが重なる。


「ここにいるよ、スヴェン。大丈夫だからジッとしてて。今、洗い流すから」


 うなずくことすらできずに身を任せていると、顔へ再び水を掛けられた。そういえば、やけに寒い。というより冷たい。全身ずぶぬれだ。


「古い水路で、ずっと使われてなかったみたいだけど、思ったよりきれいだから安心してね」


 穏やかに言い含められたが、スヴェンは頭が回らなかった。意識と感覚を取り戻すのにいっぱいいっぱい。

 寒さが身にみる体は黒の肌着シャツ一枚で、着ていたケイトの上衣ジャケットは脱がされているらしい。肌はまだヒリつくものの、水でガスの成分が洗い流されたのか大分ましに。しかし目と同じく、鼻腔びくう口腔こうくうにもまだ成分が残っていて、せきとくしゃみがまた出てしまった。ぼろぼろの体にひどく響く。痛い。

 だが、その痛みをやわらげてくれるクッションが、頭の下に敷かれていた。仰向けの体勢。真上からはフィーの声。あぁ、自分は今、膝枕をされているのか。

 こんな状態でなければ、もっと堪能たんのうできたのに。


「? 何笑って――――あっ、ごめんね! 無理してしゃべらなくていいから!」


 込み上げた笑いでひどくせきこむと、フィーが慌てて謝罪する。よこしまな考えを抱いたのはこちらなのに。それがまたおかしくて笑いそうになったが、スヴェンは口元を少し緩めるだけにとどめた。

 九死に一生。とめどない苦痛がまだ体をさいなむが、これぞ地獄から天国。掛けられる水は冷たいが、あまりにも安心して眠たくなってきた。

 そこで、はたと気付く。もしかしたらすべて、自分の都合の良い妄想なのではないだろうか。フィーがここにいるわけない。自分は、撃たれたはず。敵はどこへ。

 不安が束になって押し寄せてきた時、少しざらつく布がちょんちょんと目元を優しくふいた。「そろそろ開けれそう?」と彼女が問うので試しにゆっくり目を開いたが、問題なし。まだ少しかすみはするものの、最後に一目と願った彼女の顔がすぐそばにあった。

 手触りの良い赤毛は一部が欠け、いつも健康的な血色をしていた頬は細かく傷つき、あどけなさを残すクリッとした目は心配げに細められていたが、彼女だ。フィーだ。これは――――現実だ。

 触れたい。もっと感じたい。けれど、動けない。もどかしい。

 その名を呼ぶので精一杯。


「フィー……」


 かすれ声。自分のものかと疑わしいほど。

 見下ろしながらうなずくフィー。


「うん、そうだよ。ここにいるよ、スヴェン」


 そして彼女は、急にポロポロ泣き出してしまった。

 落ちた涙の一粒が口の中へ。しょっぱい。


「良かった……最初見た時、私、もうダメかと…」


 正常な味覚。口の中に残るガスの成分がかなり消えている。鼻も。それほど時間がたっていたのか。その間ずっと手厚くてくれていたのだろう。もう二度と、会えないと思ったはずの彼女が。

 さまざまな思いが胸に迫り、スヴェンはフィーを抱きしめたくてたまらなくなった。しかしやはり、衝動に体がついてこない。代わりに言葉を紡ごうと口を動かしかけたとたん、フィーが泣き顔をハッとさせて「ダメッ!」と厳しく言い放った。


「もう大丈夫だと思うけど、最後にうがいだけしよ? 後遺症が残るかもしれないから」


 その言葉に、目だけで了承の意を送る。そして彼女に身を任せ、肩を抱かれながらゆっくり背中から起こされるも、激痛に顔が歪む。

 撃ち抜かれた肩から先はもう感覚がないが、逆の腕はおそらく折れている。ついでに肋骨ろっこつも。足は――――ダメだ、考えるのはよそう。これ以上は心配をかけるだけだ。

 スヴェンは泣きそうな顔で「少しだけ頑張って」とささやく彼女の胸へ頭を寄せながら、差し出されるコップに口をつけた。うがいをすることすら難しい状態だったがなんとか二、三度こなす。そばへ吐き捨てたところで力尽きると、支えてくれていた腕に抱き寄せられ、否応なしに彼女の胸へ顔をうずめた。

 そこへさらに頭をなでる手。だ。


「よくできたね。頑張ったね、スヴェン」


 まるでゲップした赤子をほめるような言い草。申し訳ないし、情けない。カッコ悪い。それでもずっと、こうしていたい。このまま彼女に抱かれて眠りたい。

 だがスヴェンには、どうしても聞かなければならないことがあった。


「フィー…」

「あ。声、元どおりだね。良かった。寝てたほうが楽? それともこのままがいい?」

「……怒って、ないのか?」


 何も言わず、あんなふうに投げてしまったことを。自分を犠牲に、君を助けようとしたことを。

 君を、離してしまったことを。

 気持ちだけが先走り、言葉少なに投げかけた問い。その真意を理解した様子のフィーが、眉をひそめて一言。


「怒ってる」


 あまりそうは見えない――かわいいすね顔だとバカみたいにぼんやり思った――けれど、とにかく謝らなければ。

 

「わりぃ…」

「それがムカつく」

「……すまん?」

「言い方じゃない」


 さらに「ごめん」と変化させかけた舌を急停止。

 謝りたいのに謝れない状況へ戸惑いを隠せずにいると、フィーは尖らせた口を崩して小さく吹き出した。


「もういいよ、生きててくれたから。それに本当なら、私がお礼を言わなくちゃだし」

「別に、そんなの…」

「うん、絶対言わない」


 ガクッ、と落としかけた肩をフィーに引き寄せられる。

 包まれる柔らかな温もり。顔にかかる、くすぐったい赤毛。


「離さないで、なんて二度と言わない」


 そして、ささやかな頬ずり。


「私がスヴェンを、もう絶対、離してあげないから…」


 やや窮屈な胸の中で目を見開くも、やがてスヴェンは静かにまぶたを閉じた。黒髪をかすかに揺らすその頬の感触を余すことなく受け取るため。そして、彼女の確かな心臓の音を、ずっと聞いていたくて。

 二度目の再会。一度目と同じくまた――もちろん泣きわめくことはしなかったが――赤子のように抱かれながら過ごす時間。互いに言葉はらず、ただゆっくりと甘やかに流れ、傷ついた心と体をいやす時の中で――



――ジャリ…。



――忍び寄る気配。フィーの背後。とっさに反応するも、ひどい痛みが全身に。


「スヴェン、暴れちゃダメだよ。怪我はまだ——」

「う、しろっ…! 誰かが…!」

「——? あ、そっか、気を失ってたもんね」


 ポンポン、となだめるように腹を叩いてくる母親気取りのフィーは、振り返ることすらしなかった。誰が来るか知っているようだ。

 そして彼女は、自分が渡していた呼び笛を取り出した。


「スヴェンの言ったとおり、吹いたらすぐに来てくれたんだよ」


 その言葉の意味に目をみはる。

 周囲の景色は変わっていない。かつてリズと名を交わし、マーシャルが鎮座していた広間のまま。ここへたどり着くまでの道のりは長く、基地からはかなりの距離。それでもあのくノ一は駆けつけてくれたのか。

 しかもよく見れば、敵の死体がいくつも転がっていた。


死体あれも、そいつが…?」


 足音は止まらない。


「うん、一瞬だった」


 さすが。内心でスヴェンは天を仰いだ。ゆっくりと近付いてくる足音の主へ、どれだけ感謝しても事足りないだろう。フィーを保護し、さらには自分の救助まで。これからの付き合いの長さに関しては未知数だが、一生頭が上がらないかもしれない。

 しかしふと、違和感があった。



――ジャリ…。



 続く足音。おそらく、シズクの。あのくノ一にしては、どこかこれ見よがしな歩き方。

 疑念の生じたスヴェンを抱え直し、フィーが言葉を続ける。


「変な鍵杖キーロッド持ってて、あっという間だったの」

「? 鍵杖キーロッド?」

「うん。射撃機能がかなり高性能なやつ」


 スヴェンは絶句した。爆発でもクナイでもなく、鍵杖キーロッドによる射撃。

 シズクじゃ、ない。



――ジャリ…。



 誰だ。


「そういえばあれ、マーシャルの鍵杖キーロッドと似てたかも。おそろいだけど色違い、みたいな――」



――ジャリッ。



「――あ、来た。おかえり、


 止まる。

 思考が。呼吸も。


「もういいよ、水汲み。うまく洗い流せたみたい。スヴェンも目が覚めたから」

「そうか、それは一安心だ」

「いや、まぁ怪我はかなりひどいけど…」


 振り返ったフィーの肩越しに男の風貌が視界へ入りこむと、頭にバグが湧いた。

 身にまとう黒のローブ。そこからはみ出た両手は、一方が生気を失ったかのように青白く、もう一方はガスにやられた自分よりもひどくただれている。頭は重症患者がごとく包帯でグルグル巻き。さらけ出していた右目は眼窩がんかがくぼみ、眼球がギョロリ。包帯からはみ出る銀髪は大部分が抜け落ちており、まるで墓穴から出てきた死者のよう。

 結びつかなかったのだ。彼女が口にした名前の人物と、あまりにも見た目がかけ離れていて。

 ではない。で、あってはならない。


「でも、ほどじゃないかな? こんなに傷ついてまでスヴェンを助けようとしてたなんてね。不謹慎だけど私、二人がそんなに仲良くなってたことのほうが衝撃的で……? スヴェン?」


 それでも彼女がの名をなおも呼び、頭の中で湧いたバグが思考を食い散らかしていたが――

 

「……あぁ、だった」


――そのわらい顔を見たとたん、一斉にうごめく。


「? スヴェン?」

「お前を夢中に……私へ振り向かせるのが、こんなにも――」

「待って、アルフレッド! スヴェンの様子が…!」


 退散するバグたち。頭の中をぞわりとう気持ち悪さ。明瞭めいりょう悪寒おかん

 姉によく似た、狂った笑み。


「――こんなにも、だったなんて」

「スヴェン、何――」



――ズプッ。



「――っ……え?」


 赤く、赤く、赤く。

 赤毛を揺らす彼女。その胸から生えた鋭く赤い杖の先端が、目と鼻の先で血を一滴垂らし――


「なぁ、スヴェェェン…?」


――ポツリと、スヴェンの頬を赤くぬらした。

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