第8話 オワリとハジマリ

1 同じバケモノ

 アルフレッドに追いつかれることなく、基地へと無事に到着。しかし、こちらを出迎えるその様相は惨憺さんたんたるものだった。

 雨音が統べる静かな夜の広場。薄暗い照明の中、そこかしこに転がるかつての仲間たち。積み上げられた肉塊にくかい。一番最初に見つけたのは、体を蜂の巣にされている顔見知りの中年整備士だった。マーシャルの鍵杖キーロッドをだまし取ったことでずいぶん文句を言われたが、それでも最後は笑って許してくれた整備班の班長。その時の笑顔が思い出せぬほどに今は、苦悶くもんの表情を浮かべて死んでいる。

 シズクはリズをいったん安全な場所で寝かせると言って別行動。基地の外で別れるも、深くは尋ねなかった。そのまま少女のそばにはべり、戻ってこない可能性もあったが、スヴェンにはどうでもいいことだった。

 だから、そこにはいなかったのだ。蜂の巣の死体から離れ、折り重なる死体の山へとフラフラ歩む彼を止めてくれる者は。

 ここは、地獄なのだろうか。ぼんやりとする頭に反して、体が黙々と死体の山を調べる。思考はすでに麻痺状態。それでも、決して手は止めない。そこにフィーがいないよう願って。

 一人、また一人と確認していくたび、ひどい罪悪感が募る。胃の中のものを全部ぶちまけそうだ。それでもなんとかこらえ、取りかれたかのように進めた作業の末、フィーがいないことだけは確認できた。

 かといって、安堵はなかった。すべて見知った顔だったからだ。

 共に研鑽けんさんを積み、別れの晩に同じ火を囲んだ者たち。時にはカードに興じ、いっしょにしかられ、同じ時間を過ごした仲間たち。友と、そう呼べる人たち。

 そしてスヴェンは、最後に確認した死体のそばで呆然と立ち尽くした。


「……ミゲル?」


 真面目で物知りな、年上の青年。ジンですら知らないこともよく教えてくれた気のいいやつ。

 昼下がりの別れの時。前夜の裸踊りを披露するという衝撃的な記憶すらなくすほどの深酒が尾を引き、車でチャックに介抱されながら真っ青になっていた彼の顔が、今は真っ赤に。

 眉間みけんを撃ち抜かれていた。


「……冗談、だろ?」


 そのうちどっかで会えるだろ。そう言った。

 お前たちが生きてたらな。自分は、そう言った。

 彼はこう返した。



――お前も死ぬなよ! 元気でな!



 こんなはずじゃ、なかった。


「……ミ、ゲ…」


 言葉に詰まりながらしゃがみこむ。ローブを汚す泥に混じった血は、もはや誰のものかわからない。

 もう一度、ゆっくり近くで目をやると、かさの代わりを果たしていた物言わぬ死体がどかされたおかげで、ミゲルの顔を染める血が雨で洗い流されていた。額の真ん中に穴を開けた顔。驚いたような表情。やっぱり、ミゲルだ。

 スヴェンは手を伸ばした。せめてそのまぶたを閉じてやろうとした。しかし、手が震えて言うことを聞いてくれない。恐ろしくて触れない。

 一度でもその冷たさを感じ取ってしまえば、もう立ち上がれなくなるのではないか。怒りと悲しみに我を忘れてしまうのではないか。フィーを助けられないのでは。グルグルと、そんな恐怖が頭をよぎる。

 それでも、震える手で大きく見開かれたその瞳を覆う。

 その顔は雨にぬれていた。硬く、冷たかった。ただの無機物ものに触れただけのような感覚。そして手をどかすと、まぶたを閉じたミゲルの顔が眼下に。口が開きっ放し。まるで、眠っているだけのよう。

 はっきりとわかった。


「ごめん、ミゲル…」


 ここは――――現実じごくだ。


「ごめん、ごめん、ごめん……」


 スヴェンは声を震わせながらも、泣き叫びたい衝動を無理やり抑えつけた。たとえ地獄そうだとして、なんだ。

 自分はもうバウマンを見捨て、親友ジンを置き去りにしてまで、ここへやって来たんだ。

 よろめきながらも立ち上がる。揺れる頭を手で押さえ、一歩、また一歩と後ずさる。呼吸が荒い。野ざらしとなったミゲルから目が離せない。

 それでも、行かなければ。行かなくちゃ。自分にそう言い聞かせた――または言い訳した――瞬間だった。


「――――めて……っ! 死にた……!」


 雨音を縫って耳に届く声。ハッとして、辺りを見回す。

 聞き覚えのある声。


「――――助けてくれっ!」


 チャックだ。

 スヴェンは転がるように走り出した。途中でチラリと背後を見遣り、胸をかきむしりたくなるも、まるで逃げ出すように声の聞こえた方へと駆けた。

 そこにまだ、救えるすくいがあると信じて。



 シズクはその光景を見て歯がみした。


(あの人は何をっ…!)


 かつて、エイル・ガードナーと落ち合う約束をしていた廃虚の小屋にリズを寝かせてから、基地への侵入に成功。スヴェンとは別の侵入口ルート。見張りがいなくて若干の肩すかしをくらうも、答えはすぐにわかった。

 至るところに転がる亡骸なきがら。おそらくのだろう。雨でもかき消せぬ血の臭いと、すべてが終わった後の戦場の空気。記憶の中にある、死の気配とさみしさに満ちた場所。

 その真っただ中へと、シズクは恐れなく飛びこんだ。血の混じった泥が足元で跳ねようともかまわず、飛び越える人だったものへ見向きもせずに走る。生き残りはいないようだが、たとえいたとしても彼女は放っておいただろう。

 所詮しょせんは敵の兵士。そんな冷たい思考よりも先に、スヴェン・リーの姿が思い浮かぶ。親友を失い、打ちひしがれていた彼の姿が。きっとこの状況を見れば再びそうなるだろう。

 つまり、のだ。途中でその事実に気付いたシズクはなんとも複雑な心境になった。くノ一らしくない行動。そもそも、マーシャルを失った時点で彼にもう利用価値などないのだから、ここまで付き合う必要などないのに。

 それでも彼女は走り続けた。胸の内から湧く衝動に、駆られるがまま。




 そしてたどり着いた光景が、広場を突っ切って走るスヴェン・リーの姿だった。


(! まずいっ…!)


 向かう先はおそらく、魔杖機兵ロッドギアの格納庫。わずかにもれる明かりは施設の照明ではなく、複数の携帯型簡易ライトの光。こんな場所でのんきに自らの所在をさらす者など、敗残兵ではあり得ない。

 固く閉じる大きな開閉扉ゲートを急いで横切りながら、小さな通用口の扉を蹴破ろうとするスヴェンへ焦って声をかける。


「やめなさいっ! 敵が――」


 しかし、一歩遅かった。



――バァンッ!



「――――チャック!」


 そしてそれは、彼も同じだった。



―――パシュッ。



 開いた入口で、誰かの名を叫ぶスヴェン。ほぼ同時に響く空気の抜けたような音。彼の肩を後ろから掴み、立ち止まってしまった背中越しに格納庫内部の様子が視界へ飛びこんでくる。

 銃器やチョッキなどの装備を整えた複数の敵兵がこちらに驚きの目を向けて硬直する中、座ったまま横へ傾いていく坊主頭の青年が闇の中でライトアップされ、鮮血せんけつをまき散らしながらドサッと崩れ落ちた。

 どこか、うれしそうな表情だった。今しがた殺されたはずなのに、助かったと安堵しているような。安らかとは別種の幸せな死に顔。

 最期の瞬間、光のないその瞳に映ったのは敵ではなく、味方スヴェンだったのだろう。側頭部を撃ち抜かれた坊主頭の青年へと注ぐ、凍りついてしまったかのように動かないスヴェンの視線が、それを物語っていた。

 敵兵が我に返る。


「誰だ!?」


 その誰何すいかを皮切りに向けられる、いくつもの銃口とライトの光。シズクはスヴェンのローブを引っ張って蹴破られたドアの外へといっしょに隠れようとしたが、足に根が生えた彼を動かすことはできなかった。まるで石像のようだ。


「何やってるんですか、早く隠れて…!」


 再び引っ張るも、ビクともせず。このままでは二人とも蜂の巣に。

 その危機が、いったん遠ざかる。


「待て。銃を下ろせ」


 下される命令。場に流れる戸惑い。一瞬の間、一斉に下りる銃口。進み出る足音。

 的確に照らされたライトのまぶしい光に思わず目を覆う。


「お前、例のテストパイロットだな? どうしてここに?」


 シズクはためらった。ざっと見たところ、敵は十数名。おそらく完全フル装備。分が悪い。

 しかし、やるしかないか。


「それに、その後ろの女…」


 右手にクナイ、左手で爆破用の呪符じゅふを指に挟んで身構える。

 前へ出ているリーダー格を爆殺。


「そいつは確か、東方の……っ!?」


 その煙に紛れて、一気にるしかない。そう覚悟した瞬間だった。


「――――あぁ…」

「っ!?」


 目まい、立ちくらみ。突如として襲う不快感。全身が気だるく、気持ち悪い。シズクは思わずその場にへたりこんでしまった。そして彼女だけでなく、こちらへ近寄っていたリーダー格の男も同じ様子。


「あぁァァッ…」


 声を出すことも億劫おっくうなほどの息苦しさ。止まらぬ冷や汗、寒気。身に覚えがある。

 膨大なに当てられた状態――――F型魔杖機兵ロッドギアに乗った時と同じ、魔素粒子エーテル酔いだ。


(なぜ、今……っ!?)


 シズクは目をむいた。不可視であるはずの霊力――帝国ギムリアふうに言うと魔力――を人の身でありながら、陽炎かげろうのようにまとうスヴェンを見て。

 闇を震わせ、雨音を消し去るほどの咆哮ほうこう


嗚呼ああァァァ――――ッ!」


 そしてスヴェンは、膝をつく隊長格の男へがむしゃらに突進し、手を大きく振り回した。



――ボンッ。



 ただそれだけで、男の首から上がなくなる。床に転がる手持ちの明かりが止まり、血しぶきを上げて吹き飛んだ頭を照らす。その凄絶せいぜつな死に顔に、シズクは息をのんだ。

 酔いの症状が収まりかけていたにもかかわらず、身にまとった淡い緑光をゆらゆらと立ち上らせるスヴェンの後ろ姿を見て、シズクは言葉を失った。




 それからの光景は、虐殺ぎゃくさつと呼ぶにふさわしかった。


「な、何なんだこいつはっ!」

「いったいどうなって…!?」

「いいから撃ち続けろっ!」


 銃弾の雨。飛び交う閃光。そのどれもが、には届かず。

 軌道がそれたのではない。なぜか、その肉体へ届く寸前にすべて消えてしまうのだ。


「う……このっ!」


 意味をなさなくなった銃器を振り回されても軽々と受け止め、グシャリといとも簡単に握りつぶしてただの鉄塊てっかいへと変える。


「ぐ――――あっ…」


 そして、人は肉塊にくかいに。



――グシャッ。



 足払いで転がし、敵の頭を踏みつける様はまるで果物に対する軽いもので、中身の赤い果実がその場で弾けた。

 それはましな死に方のひとつだ。


「く、来るなぁっ!」


 ギラリと光るナイフを持った手首を掴み、体を壁へ押しつけながら無造作に引っ張る。腕が肩口から千切れると、そのまた逆の腕も同じ目に。

 こだまする絶叫。尾を引く響きが途切れたころには両足も砕かれ、地に伏す体へ踏みつけ。とっくに絶命しているにもかかわらず、何度も何度も。

 シズクは体を震わせながらその様子を見続けた。


「ひ……ひぃっ…!」

「あっ、おい! 逃げるな――」



――ガシッ。



 逃亡者を捕まえたのは、なおも闘う意志を持った仲間ではなく、だった。

 誰も逃がさない。そう言わんばかりに背中を見せた者から標的とし、次々と倒されていく兵士たち。


「うわぁぁぁっ!」


 味方への誤射すらかまわず、狂乱しながら発砲していた者は、口うるさいとばかりに顔の下半分をなくし。


「くそったれが!」


 背後からの銃撃を試みた者は、わずらわしさもなく振り向いたその姿に色を失い、首ごと引っこ抜かれながら天井まで蹴り上げられた。

 壁際に追い詰められた者は壁の一部となるまで殴りつけられ、新たに出た逃亡者は後ろ髪を引っ張られ、顔が潰れるまでコンクリートの床へ打ちつけられる。ひとつ、またひとつと転がっていく、物言わぬ死体。

 その場にはが手を下していない死体も多くあった。先ほどの坊主頭の青年と同じ、この基地に所属する者たちだろう。比較的きれいな死体。の無慈悲さ、残酷さを際立たせるもの。

 しかし、シズクにはそうは思えなかった。そこにあるのは平等な死に見えた。

 平等に、死を降り積もらせるけもの。怒りそのもの、憤怒ふんぬの化身。

 あまねけものたちの神。


「――――聖天之王セトノオ…」


 降り積もった死の上に立つの背中に、彼女は己の信ずる神を見出していた。

 やがて、不平等なる生者は最後の一人に。


「や、やめろっ……やめてくれ…」


 腰を抜かしたままズルズル下がる兵士が無惨むざんな死体にぶつかり、情けない声を上げる。そこからさらに小さな悲鳴をこぼしたのは、ゆっくりとが近付いていたからだ。


「お願いだ、助けてくれ…!」


 涙ながらの命乞いに、貫かれる無言。強く踏み抜いた足元でグシャリと咲く新たな赤い花。拒絶の意。

 絶望した兵士が取る物もとりあえず、手元に転がっていた何かを投げつける。


「寄るなバケモノッ!」


 それは、誰かの手だった。

 手首から先。時に握った、親友の欠片かけらと同じサイズ。はそれを受け止めた。よけず、弾くこともなく。手元へジッと視線を落とし、投げつけられた手を見つめる。長く、短い静寂。

 そしてその誰かの手を捨て、久しぶりに声を発したは――――紛れもなく、スヴェン・リーだった。


「……おんなじ、だろうが…」


 踏み出す一歩は弱々しくなるも、兵士の顔面を掴む手は変わらずに強い。

 そしてスヴェンは、あり得ない膂力りょりょくをまた発揮し、腰の抜けた兵士をそのまま宙へと持ち上げた。


「てめぇらも、おんなじだろうが…!」


 バタつく足とあらがう両の手。モゴモゴと何かを叫ぶ口。

 ミシッ、という嫌な音。


「てめぇらだって――――バケモンだろうがぁぁぁっ!」



――ブシャッ!



 潰れる音。ダランと垂れ下がる両手足をそのままに、死体の上へと重なり落ちる新たな死体。また降り積もる、平等な死。

 シズクはのどを押さえた。震えが止まらず、声も出ない。


(彼だ…)


 濃密な死の気配。その中にたたずむ、圧倒的な存在。恐れとおそれ。


(きっと……いや、やっぱり彼が…)


 そして、興奮。


(私の――――…)


 それらすべてを冷ましたのは、携帯型の簡易ライトがひとつ残らず故障した暗闇の中で、足を引きずる音がしたからだった。

 ハッとして、夜目のきく視界で闇の向こうを見通すと、処刑されたばかりの坊主頭の青年の前でスヴェンは立ち止まっていた。そして、外から鳴る雨の穏やかなリズムを崩さぬよう――――ポツリ。


「……ごめん…」


 ギュッ、と胸が締めつけられる。


「ごめん、チャック…」


 その震えた涙声に。肩を落とし、丸くなる小さな背中に。

 先ほどまでが幻だったかのような希薄さをスヴェンから感じて、シズクは不安になった。このまま暗闇の中へ埋もれてしまいそうだ。

 足に力を込めて立ち上がる。


「助けられなかった…」


 胸の痛みを押さえつけるように、開かれた前襟を片手で手繰り寄せる。そしてそっと、彼へ近寄る。死をかき分けながらゆっくりと。彼の悲しみに、土足で踏みこまぬよう。

 だが、とたんにシズクはその足を速めた。スヴェンが崩れ落ちそうだったからだ。


「俺は、誰も……?」


 しがみつくように腕を抱え、膝をついてしまう直前にその体を支えると、彼は驚いていた。自分がいることに気付いていなかったらしい。

 ぬるりとした感触。返り血。涙の跡。誰もいなくなった暗闇の中で、顔と顔を突き合わせる。


「まだ、決まっていません」

「……何が」

「誰も助けられなかったかなんて、まだわかりませんっ!」


 丸くなる目。内心、自分でも驚いていた。なんでこんな必死になっているのだろう。

 それでも、シズクは抱きしめていた腕をさらに強く引っ張った。


「立って! さぁ!」

「ちょっ…! おい、あんた――」

「助けたい人がいるんでしょう!?」

「――あ…」


 抵抗が弱まる。口を開け、たたらを踏んでから、スヴェンはまっすぐ立った。腕を放し、血で真っ赤に染まった彼と向き合いながら息を整える。

 そしてシズクは不安げに尋ねた。


「それとも、ここにいるんですか?」


 答える声はすぐにはない。小さく肩を揺らし、おそるおそる周囲を見渡そうとして、彼はふと何かに気付いたようだった。おもむろにローブのそでをまくり、はめていた腕時計へ視線を落とす。


「……いや、いないみたいだ」

「そうですか」

「それどころ、か……」

「? なんです?」

「……まだ、生きてる?」


 どうして腕時計を見ただけでそこまでわかるのか不思議だったが、それはさておき。


「だったら話は早い。行きましょう」

「え? あ、おいっ…」


 スヴェンの手を握って引っ張る。まるで迷子をつれて歩くように、まっすぐと出口へ。振り返らせてはいけないと思った。

 戸惑いながらも素直についてくる気配へ、シズクが前を向いたまま告げる。


「今度、膝をつくときは……」


 足元で積もる死に彼が転ばぬよう、手を取ったまま導き歩く。


「本当に、誰も救えなかったときにしなさい」

「……誰も…」

「――――もしくはっ!」


 暗くなった声に対し、シズクは思わず大声を上げた。


「誰か一人でも、救ってからにしなさいっ!」


 恥ずかしい。後ろを見れない。けれど、本当の気持ち。

 身内同士の争いなんてどうでもいいとは、もう思えなかった。

 せき払いをし、出口にたどり着いてから振り返る。


「膝をつくのはそれからでも、遅くはないでしょう?」


 シズクは手を放した。キョトンと固まるスヴェンを前にして、取り繕うすまし顔。それがあともう少しで崩れそうになった時、彼が静かにうなずく。

 返り血で染まる決意に満ちたその顔を思わずぬぐってあげたくなるも、こちらの気持ちなどつゆ知らず、目の前を通り過ぎる青年。その背中を心配そうに見つめる今だけ、彼女は自らがくノ一であることを忘れていた。

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