第5話 冒険の準備をしよう!

「うーーーん、よく寝たぁー。」


ぐっすりと眠れたからか、とても気分よく目を覚ます事ができた。

僕は、身支度を整えて若葉亭で朝食をとり買い物へと出掛けることにした。


因みに朝食は、和食の定番的なご飯と味噌汁などのメニューだった。とても美味しかったです。



「おはようございます。

すみません。

この辺りでオススメの冒険者用品のお店は何処になりますか?」


僕は、受付に座っている壮年の男性へと声をかけた。

昨日の受付の子とどことなく似ている所があるので、父親だろうか?


「ん?

あぁ、ゼノンのやつが言ってたあんちゃんか。

若人の集いっつー店があっから、そこへ行きゃあ身の丈に合った物が置いてっと思うぞ。

だが、転職するもんが決まってんなら、別に候補もあんだがどうなんでぃ?」


「お世話になってます。

アキラです。

まだ転職先は決めかねてるので、若人の集いに行きたいと思います。

場所を教えて貰ってもいいですか?」


ゼノンって誰だろうと思いはしたが、とりあえず今必要な情報ではないので聞き流しておいた。


「ワシは、ダインでこの宿の主だ。

若人の集いは、ギルドの南向かいにあっぞ。」


「わかりました。

ありがとうございました。」


「おぅ、ガンバれよ!」


本来ゲームだと、キャラメイク後に初心者訓練所というマップに飛ばされる。

そこで、ノービスのジョブレベルをMAXまで上げる。

そして、各転職所へワープしクエストをクリアして転職の流れになる。

ただ、今回はゲームを元に作られた世界へ転生した事により、やり直しも効かないのでじっくりと考えたいと思う。


僕は、若葉亭を出て西側にあるギルドを見て、その視線をそのまま南側に向けると直ぐに若人の集いを見つけることが出来た。

あまり大きな店ではないのだが、結構近くに有ったのにまったく気付かなかった事を思うと少し恥ずかしい気持ちもわいたが頭を振って店へと歩みを進めた。


「あら、いらっしゃい。

新人さんかしら?

今日はどのようなご用件かしら?」


「はい、アキラと言います。

冒険道具一式と替えの服を探しに来ました。」


「あ~ゼノンが言ってた子ね。

期待の新人さんじゃない。

私はエルザよ。

よろしくね。

次の職業は決めてるかしら?」


またゼノン?と思った所で、1人の男性が頭をよぎり何となく納得した。


「・・・はい、宜しくお願いします。

職業は、まだ思案中です。」


「ん~そうねぇ~。

それなら武器は、初心者用ナイフ位でとどめた方がいいかしら。

防具は、旅人の服ってとこかしらねぇ。

それと、初心者用ポーションと初心者用キュアポーションと帰蝶の羽と必要なら蝶の羽かしら?」


「そうですね。

其々の金額を教えて下さい。」


初心者用ナイフ 銅貨5枚

旅人の服 銅貨8枚

初心者用ポーション 銅貨2枚

初心者用キュアポーション 銅貨3枚

帰蝶の羽 銀貨5枚

蝶の羽 銀貨1枚

になると教えて貰った。

ゲームだと、帰蝶の羽はセーブポイントへのテレポート,蝶の羽がランダムテレポートだったけど値段はこんなに高くなかった。

もしかしたら、効果が違うのかもしれない。


「すみません。

帰蝶の羽と蝶の羽の効果を教えて貰えますか?

それと、初心者用って付いてるポーションは、通常のポーションとは何か効果が違うのですか?」


「説明するわね。

まず帰蝶の羽は、非戦闘時に自身が立ち寄った事のある任意の大きな都市へとワープさせてくれるわ。

次に蝶の羽だけど、こちらは非戦闘時ってのは同じだけど同地域にランダムテレポートになってるわ。

ここまではいいかしら?」


コクりと僕が頷くのを確認してエルザさんは説明を続けた。


「初心者用ポーションとポーションの違いはノービスの時はどちらも同じ回復効果よ。

ノービスを卒業すると初心者用ポーションの効果は何故か半減するわ。

それと、初心者用の方が少し安いのでノービス卒業までは初心者用を使うのがオススメね。

キュアポーションも同様よ。」


「ありがとうございます。

ではナイフを1つ、服を3着、ポーション10本、キュアポーション1本、帰蝶が1つ、蝶が5つでお願いします。」


「思い切った買い物するのね!?

金貨1銀貨5銅貨2枚になるわよ?

お金の方は大丈夫?

蝶の羽は、減らしてもいいんじゃない?」


「心配していただき、ありがとうございます。

お金の方は大丈夫です。」


「そう、頑張ってね。

何か困ったこと有ればまたいつでもいらっしゃい。」


代金を支払った後に、1度宿に戻り服を着替えた。

そして、屋台に立ち寄り昼食になるような物を購入して南ではなく東の門から出て、はじめの森へと向かった。


プリンを倒すのは安全だが経験値は、当然低くベース、ジョブ共に1しか入手出来ない。

それと、この先でとあるクエストを受ける事によって応急手当というスキルを覚えることが出来る筈なのでそれも手に入れておきたいのだ。


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現在のステータス

名前:アキラ 職業:ノービス

BaseLV5/999 JobLV5/9

Str 1 Agi 1 Vit 1 Int 1 Dex1 Luk49

@12Point

HP 40/40→80/80 SP 20/20→40/40

Skill

共通言語

HP回復力向上(休息時のみ有効) New

SP回復力向上(休息時のみ有効) New

魔物使役New

個人念話New


残金 銀貨3枚


銅貨4枚と鉄貨2枚は屋台で使ってます。


魔物使役は、名前の通り魔物を使役出来るスキルなのだが、使役出来る魔物はゲームでは決まっていて其々に対応したアイテムを使い、そこで意志疎通が出来れば使役することが出来る。

勿論使役した魔物もお腹が空くので食事が必要である。

スキルの個人念話は、ゲームの個人宛のチャット機能です。他にもスキルが上がるとパーティーや個人ギルド内でのチャットも出来るようになっていきます。

(今のペースだとパーティやギルドチャット機能を覚えても当分使わな・・・・・)


なかなかストーリーが前に向いて進んで行きませんが、気長にお付き合い頂ければと思います。

作者が忘れるの防止の為に、今後ステータスと所持金は変動の度に後書きの方に書いていきます。(´・ω・`)















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