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「アリア姫様だわ」
「アリア姫だ・・・」
「みなさんごきげんよう♪」と笑顔で言った。
愛想良くしといた方が、何かと良いもんね。
「おはようございますアリア姫様。今日もお綺麗ですわ❤」
「そんな事ありませんわ。みなさんの方が美しくてよ♪」
「まぁアリア姫様にそう言ってもらえるなんて、感激ですわ!」
はぁぁ・・・お嬢様の言葉使いって疲れる。
「アリア姫おはようございます」と男の子が話し掛けてきた。
「皆さんおはようございます♪」と笑顔で答えた。
すると男子達は顔を赤くした。
ん?何かみんな顔赤いけど大丈夫?
熱でもあるのかな?
「愛莉亜姫おはよう♪」
この声は甲斐だ!!!
「甲斐様おはようございます」
甲斐に様付けなんてしたくないけど、みんなが見てるからそう言うわけには行かないんだよね。
「休み時間に学園長室に来いよ愛莉亜」と耳元で囁かれた。
ムカッ!!相変わらず俺様な態度なんだから!
何で学園長室なのかと言うと・・・私と甲斐は学園長室を自由に使っていいというわけで。自由に使わせてもらってます。あははっ。
「わかったわよ!!」と私は囁き返した。
「カイ様だわ。今日もかっこ良いですわね❤アリア姫様とすっごくお似合いだわ♪」
「ええ!私はマサヤ様の方がお似合いと思いますわ❤」と女子達が騒いだ。
ん?甲斐と私ってお似合いなの?
あれ?前みたいに嫌な感情はなく、少し嬉しいと感じてる私がいた。
私どうしたんだろう?
前までは、お似合いなんて言われるとすっごく嫌だったのに・・・。
私体の調子でも悪いのかな?
あと、マサヤともお似合いだって?
冗談じゃない、マサヤは私の敵なんだから!
時間は過ぎ休み時間になった。
学園長室に行かなきゃね。
甲斐が待ってるし・・・。
そう思い教室のドアを開け、甲斐の元へ急いだ。
そして学園長室に着いた。
ドアを鳴らそうと思った時部屋の中から話し声が聞こえた。
誰?
そして私はドアを少し開けて中を見た。
何話してるんだろう?
すると、甲斐と見知らぬ女子がキスをしていた・・・。
え?甲斐・・・何でキスなんかしてんの?
そっか・・・甲斐はもう私の事好きじゃないのか。
そうだよね・・・じゃなかったらキスなんてしないはずだ!!
ヤバイ涙が出てきた・・・。
何で?何で涙なんて出るのよ!
そして見つからないように去ろうとした私は、バランスを崩して前のめりになり 部屋の中に入った・・・。
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