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ピッ・・・。とTV電話のボタンを押した。
「もしもしアリアか?」
そこに映っていたのは、お父さんだった。
「もしもしお父様どうなさったの?」
「急に連絡してすまない。実はな、お前に婚儀の話があってな」
は?婚儀?婚儀って事は結婚って事!
私まだ17歳だよ?結婚は早すぎるよ。
「お父様私まだ17歳です。結婚するには早すぎますわ」
「何を言っているんだアリア、適齢期ではないか!!」
えええ~~~っ!!!17歳で適齢期なの?信じらんない!!!
「で・・・その相手なんだが、アリアお前も知っているマサヤ君だ」
は?今、マサヤって言った?
お父さん、それだけはどうか嘘だと言って下さい。
「マサヤ様ですか?」
「ああそうだ。マサヤ君なら、アリアを幸せに出来るだろう」
お父様どうしてそんな事がわかるのですか?
私に教えて下さいませ。
「あの、どうしてマサヤ様になったのですか?」
「ああそれはな。彼が私に直に会って話をしたいと言ってな、会ってみたらアリアを妃に欲しいと願い出て来たのだ」
アイツ怪しい・・・一体何考えてんのよ!
「どうしてお父様はお断りしなかったのですか?」
「断る理由が何も無いじゃないか。あちらの国とも交流が出来るし、何よりアリアお前の事を心から愛してる男なんだぞ?」
はぃ?誰が誰を愛してるって?
マサヤが私を愛してる?
ちょっ~~~と待ったぁ~~~!!!
マサヤは私の事なんて愛してなんか無いって!!!
アイツは私の事をからかって遊んでるだけなのよ?
な~んか、話がややこし~~くなってきてるような?
とにかく阻止しなきゃ!!!
「お父様、私結婚出来ませんわ」
「アリアどうしてだ?他に好きな相手でもいるのか?」
うっ・・・そう返ってくるか。
「いえ、そうではありませんわ」
「では問題ないではないか」と父は笑顔で言った。
「でな、来週の日曜日にあちらに伺う事になったからアリアわかったな!!」
え?そんなに早く?
話が早く進みすぎじゃないの?
きっとマサヤのせいだ。
いや、きっとじゃなく絶対にマサヤが仕組んだんだ!!!
決めた・・・。
マサヤ・・・この挑戦受けて立つわよ!
マサヤ覚えてなさい!こんな話潰してやるからね!
「お父様分かりましたわ」とニッコリと微笑んだ。
「そうか、分かってくれたか。さすが私の娘だ!!」
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