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「私のお父様なら信じてくれるわよ、きっと」
「そうだといいですけどね」
「何よ信じてくれないとでも思ってるわけ?」
「ええ、私はそう思います。下手したら精神病院に行かされる可能性もありえるので」と言って薄ら笑いをした。
うっそんなような気もしないでもない。
初めてこの世界に来たとき、お父様は私がおかしくなったと思って医者に見せてたしなぁ~。
な何か私コイツに弱み握られてるんじゃ。
でもマサヤの言いなりにはなりたくないし、絶対に!!!!!
「ではアリア、私は用事がありますのでお先に失礼します」
「ちょちょっと待ちなさいよ。まだ話終わってないじゃない!!!」
「まぁまぁ、そう怒らずに。その件はまた後日お話しましょう。では」
去り際すごい早いな、アイツ。
ってか、ちゃんと話すんでないじゃん!!!
この自己中男がぁぁぁ~~!!
でも何かマサヤって私より1枚上手?
いやいや私がマサヤなんかに劣るわけないじゃない!!
とにかく、マサヤとは早く決着つけなくちゃ!!!!!
ふぅぅ~~~まだ時間あるから、しばらくここにいようかな。
そう思っていたら、ブーッブーッブーッと音がした。
あっ電話だ。誰かな?
ディスプレイに甲斐の文字があった。
甲斐か。
「もしもし愛莉亜?」
「うん甲斐今何処にいるの?」
「ん?俺は学園長室にいる」
はぁ?何でそんな所にいるのよ?
「なんで、そんな所にいるの??」
「え?だってここの学園長が自由に使ってくれていいって言ってたから、お言葉に甘えて使わせてもらってるんだ」
はぁぁ・・・王子だからだよねきっと。
「そうだ愛莉亜も自由に使っていいんだってさ」
「はぁ?私まで?」
「うん、だから今から来いよ!!」
「わかった。いろいろと話したい事もあるし、今から行くから」
「おっ!!素直な愛莉亜ちゃん久しぶりだな」
「甲斐そんな事言ってると私行ってあげないから、いいの?」
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