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そしてマサヤの部屋に着いた。
「どうぞお入り下さい。アリア姫」
「おじゃまします」
そしてソファに座らされた私。
「で、お話って何ですか?」
「うん、その事なんだけど誰にも話さないって約束してくれる?」
「ええ。わかりました。絶対に誰にも言いませんから」
「私を見て、アリア姫だと思う?」
「どっからどうみても、アリア姫ですが。でも、いつもの雰囲気となんか違いますね。いつもは、もっと優しくておしとやかな感じでしたし」
うっコイツ結構するどいかも。
「驚かないで聞いてね?」
「ええ・・・」
「私ここの姫じゃないの。っていうか、ここの世界の人間じゃないのよ」
「と言う事はあなたは、異世界から来たって事でしょうか?」
「そう私がいた世界とは全然違うのよ。名前は同じなんだけど。ちなみに、あなたも私の世界にいてた。ダイキもユイも・・・」
「なるほど・・・。おもしろいですね。実に興味深い」とニヤリと笑った。
ゾクッ。何かすんごいイヤ~な予感がする。
マサヤあんたは、この世界でもイヤな奴だ。
「あなたの世界の私はどんな男なんですか?」
「イヤな奴よ。すんごくね」
「ふふふっ。そうですか」と言って、また私に近づいてくるマサヤ。
「何よ?近づいてこないでよ」
「ふふふっ。気に入りました♪」
「は?何が?」
「あなたの事ですよ。アリア」
え?何でアンタに呼び捨てにされなきゃいけないわけ?
しかもアンタなんかに気に入られても嬉しくないし。
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