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「アリアよかった目覚めたのだな」と声が響く。
ん?この声はお父さんだ!!!
そして私は、恐る恐る振り向いた。
「お父さん~~」と言って抱きつく私。
「アリアどうしたんだ?いつものアリアらしくないぞ。でも、無事でよかった」
「無事って?」
「お前は、ここ3日目を覚まさなかったんだ」
「え?そうなの?」
「ああ。アリアが倒れたって聞いた時は、どうなる事かと思ったがな」
「ご無事でよかったですね。王様」
「ああ、本当だな。ダイキ」
は?王様?ってお父さんが?
え~~~~~っ!!!
そしてお父さんをしっかり見ると。
いかにも王様って感じの服を着ていた。
「はぃ王様って・・・」
「王様ですよ。アリア姫様のお父上です」
はぁぁぁ。私のお父さんって事は100も承知だって。
それより何で急にお父さんが王様になってるのよ?
マジでわけわかんない。頭おかしくなりそうだよ!!
「お父さんが王様?」
「アリアどうしたんだ?いつもは父さんじゃなくて、お父様って言ってたじゃないか。アリア大丈夫か?」
「お父様?」
「そうだよ。アリア」
「私そんな呼び方した事ないんだけど」
って言うかお父様なんてそんな呼び方してないし!!
「ダイキよ。早くアリアを医者に見せるんだ」
はい?何で?私どこも悪くないんだけど。
「お父さん医者なんて呼ばなくていいって。私どこも悪くないし」
「アリア言葉使いまで変わって。可哀相なアリア。すぐ医者に見てもらうからな」
って、ちょっと待て~~~!!
だから私はどこもおかしくなんてないって!!!
私からして見たら、お父さんの方がおかしいんだから。
「はい王様ただちに医者を呼んで参ります」
「頼んだぞダイキ。アリア、お前は横になっていなさい。頭を打ってるようだから」
「ちょっとお父さん」
もうう~~~!!!!!
お父さんのわからずや!!!!!
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