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そして私は部屋中を見渡した。
何なのよこの部屋は。
確実に私の部屋じゃないし!!!
かと言って、保健室でもないし。
じゃあ私はなんで、こんな所にいるの?
そんな事を思っていたら誰かが部屋に入って来た。
そして入って来たのは変な格好をした、大樹君だった。
え?大樹君だよね?でも何か変な格好をしてる。
そう執事みたいな服を着てたんだ。
あっ!!もしかして私を驚かそうと、コスプレしてるとか?
でも大樹君似合いすぎだよ。
本当に執事みたいなんだもん!!!
そんな事を思っていると大樹君が
「アリア姫様お目覚めになられたのですね」と私に言った。
はぁ?大樹君何言ってんの?
なんで私が姫様なんて呼ばれてるわけ?
っていうか、姫じゃないし!!
もしかして私からかわれてるのかな?
うん、きっとそうだ!!!
もう私を騙そうったって、そうはいかないんだから!!!!!
「大樹君私をからかってるんでしょ?そういうのやめてほしいな」
「え?」
「だから私をからかってるんでしょ?」
「何を仰ってるんですか?姫様をからかうなど、あるわけないじゃありませんか!」と怒った顔で言う大樹君。
え?また姫って言った?
しかも大樹君私に敬語で喋ってるし・・・。
何で?一体何がどうなっちゃってるの?
「大樹君私、姫じゃないよ。ただの女子高生なんだから」
「女子高生。それは一体なんですか?聞いた事もない言葉ですね。あと、どうしてダイキ君などと言うのですか?」と真剣な目で聞いてくる。
「え?いつもそう言ってるじゃない!!」
「アリア姫様どうなさったんですか?いつもはダイキと呼んでらっしゃったじゃないですか!!いつもの姫様じゃないですよ」
あの~いつもと違うのは大樹君キミの方では?
しかもいつも大樹って呼び捨てなんてした事ないし・・・。
「大樹君おかしい」
「おかしいのはアリア姫様ですよ!!!」
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