魔物が増えましてよ! 【2】

ユリウスの叫ぶ声が聞こえたと思ったら、わたくしの身体は宙に浮いていた・・・。




ユリウスの風魔法ね!

わたくし浮いていますわ~♪なんて喜んでる場合ではなかったですわね・・・。




そしてデービッドが両手を広げ「貫け・・・」と叫んだ瞬間にリスさんに向かって無数の氷の矢が飛びリスさんに突き刺さっていた・・・。



「ふっ・・・さすが私の命中率は鈍ってない最高だ・・・」とデービッドはナルシストな発言をしていたが声が小さすぎて聞き取れなかったカレンだった・・・。




デービッド・・・あなたすごくかっこいいですわ❤


それにいつものオネエじゃなくて、ちゃんとした男性に見えるもの・・・。


やっぱりデービッドってオネエじゃなかったら女性にモテモテになってたんじゃないかしら?


不覚にもわたくしドキっとさせられましたわ。




「デービッドにユリウスありがとう。助かりましたわ!」


「ああカレンが無事ならよかったよ」


「カレン怪我してない?大丈夫かしら?」




あら残念。いつものオネエなデービッドに戻ってるわね・・・。

デービッドは戦う時だけ素敵な男性に戻る仕様なのかしら?謎だわ・・・。




「ええ、大丈夫ですわ。デービッド助けてくれて感謝しますわ♪デービッドって、すごく強いんですのね。わたくし感動しましたわ」


「いいのよ。カレンは女の子ですもの。顔や身体に傷でもついたら大変だもの。でも怪我してなくて本当によかったわ♪ふふっ私はそんなに強くないわよ?カレンったら嬉しい事言ってくれるのね❤可愛い♪チュッ❤」となぜか、デービッドにほっぺにチューされました・・・。




そしてわたくしはユリウスとお兄様に強制的にデービッドから剥がされました・・・。



「デービッド私の可愛い カレン将来の妃 に何をしている?」


「そうです。デービッド私の可愛いカレンいもうとに何しちゃってくれてるんですか!!」



「なにって見てわからなかったのかしら?ほっぺにチューしただけよ。それだけなのに2人ともそんなに目くじら立てて怖いわねぇ・・・シェインも、そろそろ妹離れしないといけないわよ?それにユリウスも、いつもそんな感じだとカレンに愛想つかされるわよ?」



あのー3人とも・・・まだリスさん1体がわたくし達を睨んでいますわよ?

当たり前ですわ・・・もう、1体のリスさんが攻撃されて傷ついてるんですもの・・・怒って当然ですわね・・・。




3人はほっといて、浄化しないといけませんわね・・・。




そしてわたくしは祈った・・・。



そして辺りが光に包まれ、リスさんも元に戻った・・・。


さっきデービッドが攻撃したリスさんも身体の傷は綺麗に治っていた・・・。よかったわ・・・。


わたくし能力ちからってどうやら回復ヒール効果もあるみたいね・・・。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る