魔物が増えましてよ! 【3】

カレン我の妃に手を出すな!!』




え?ジャガード?わたくしの肩からいついなくなったのかしら?



わたくしの目の前に狼姿のジャガードがいた・・・。



そしてジャガードはわたくしを守るようにわたくしの前に立った・・・。



ジャガードの前には、さっきのリスさんの5倍以上の大きさがある、かなり大きいリスさんがいた・・・。




なに?まだ魔物がいたの?


でも魔物の気配は2つしかしなかったわ・・・。不思議ね・・・。



「カレン僕達も加勢させてもらうね」とシオン達がやって来た。



「お願いね皆・・・」



そしてユリウスとシオンがリスさんに同時に斬りかかった・・・。



「ちっ!!私の剣を避けたな・・・」




ユリウスあなた今、舌打ちしたわよね?キャラ変わってましてよ?いや・・・ユリウスの本性が思わず出ちゃっただけ・・・。いいのかしら?



「ほらリスさんよそ見しないで僕を見て!」とシオンがリスさんの気を引く



そしてユリウスがまた斬りかかりリスさんの身体を貫いた・・・。




『うぎゃぁぁぁぁああああ』とリスさんの大きな声が響いた・・・。




「カレン今だ、魔物を浄化してくれ」


「ええ、わかったわユリウス」




そして祈った・・・。




そしてリスさんは元のリスさんに戻った・・・。




『父ちゃん無事だな・・・よかった・・・』


『ああ愛する息子達よ父さんは無事だ』


『よかったよ父ちゃん。ねっ兄ちゃん・・・』


『ああ弟よ・・・』




家族だったのね・・・。

元に戻って本当によかったわ・・・。



『アンタが俺たちを助けてくれたんだな?』


「ええリスさん。元に戻って本当によかったですわね」


『ああ感謝する。ある男に呪いをかけられて困っていたんだ』


「ある男とは誰ですの?」


『それが顔はフードを被っていて見えなかったんだ・・・身長と体型で言うと彼が近いんだが・・・』



そう言いお父さんリスが指さしたのはシオンだった・・・。



「え?僕?僕じゃないよ」と慌てるシオン。


『なにも君だとは言ってないよ。身長と体型が似てただけだ・・・誤解させたのなら謝る・・・』



「そうよシオン。あなたがそんな事するわけないものね・・・」


「うん。当たり前だよカレン・・・。カレンに疑われたら、僕生きて行けないよ・・・」


「ふふっわたくしがシオンを疑うわけないじゃない」


「そうだよね。安心した♪」



「ところで・・・川辺は大丈夫でしたの?」


「うん。魔物一匹も出なかったよ。だからカレン達のとこに来たんだよ僕達・・・」



一匹も出ないなんて・・・山手だけしか魔物いなかったのかしら?



「そうなの・・・。でも来てくれて助かりましたわ」


『カレン・・・我も褒めてくれないか?』と悲しそうな顔で言うジャガード。


「ジャガードわたくしを守ってくれてありがとう」


『我のカレンよ・・・。大好きだ❤』と言いジャガードに抱きしめられた。



ジャガードはいつの間に人型に戻ったのかしらね?

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