お兄様お久しぶりですわね!

「ねぇユリウス一つお聞きしてもよろしいかしら?」


「うんなにかな?カレン」


わたくしのお兄様・・・いえ、シェイン・アルベルトは今どこにいるのかしら?ユリウスの側近で護衛騎士なはずですのに長らくお見かけしないので、妹としてはさすがに心配しますわ・・・」


「ああシェインなら隣町にいるから、もうすぐ王宮ここに戻ってくるよ。シェインには父上の仕事を手伝ってもらってたんだ。シェインは私の護衛騎士だっていうのに父上は人使いが荒くて困るよね・・・と言うことですぐに会えるから安心してねカレン」


「ええ、わかりましたわ」





ドタドタドタ!!!




ん?なにか部屋の外から音がしますわね・・・。





バンッ!!!





どなたか知りませんけど、ドアは乱暴に開けては壊れてしまいますわよ?




「ふっ噂をすればだね・・・」



「え?もしかして・・・」




もしかしなくてもお兄様だわ・・・。





そしてお兄様はわたくしを強く抱きしめながら「私のカレン会いたかったよ~♥」と熱烈にほっぺにチューをされました・・・。




暑い・・・お兄様相変わらず暑苦しいですわ・・・。




「お兄様・・・暑苦しい・・・じゃなくて苦しいので離して下さい!!」


「カレン4ヶ月ぶりに会った兄に、そんなに冷たくしないでおくれ」


「ええ。お久しぶりですわねお兄様。お元気そうで安心しましたわ」


「シェイン久しぶりだな」


「殿下!全然気づかず失礼致しました」


「いや・・・お前シェイン気づいてただろう?」


「なんのことです?」


「はぁ・・・シェインも相変わらずだな・・・。カレンが可愛いのはわかるが」


「当たり前じゃないですか!カレンより可愛い女性なんていないんですから!」




お兄様そんなこと言ってたら結婚できないんじゃないかしら?

お兄様の将来がすごく不安だわ・・・。

お兄様には、そろそろ妹離れして頂かないといけませんわね・・・。




「お兄様わたくしより可愛くて綺麗な女性なんて沢山いますわよ?」




ユリウス&シェイン「カレンが一番に決まってるだろうじゃないか!!」




・・・お二人なぜハモってるのかしら?





「それより殿下、なぜカレンを魔物討伐隊に入れたんですか?あんな危険なところにカレンを連れて行くなんて・・・」


「お兄様、わたくしみずから入りたいと言いましたの。だから国王様やユリウスに当るのはやめて頂きたいわ・・・」



「カレンみずからだって?なぜ?」



「お兄様もお聞きになりましたでしょう?わたくしが魔物を浄化する能力ちからを持っていると・・・」


「ああ・・・聞いたよ。だけど危険なことには変わりないだろ・・・」



「ええ。危険であっても、この国を守れるのならわたくしはこの能力ちからを喜んで使いますわよお兄様!」



「シェイン、私もこの国とこの国の民を守るとカレンに誓った・・・だからシェインもどうかわかってくれ・・・」


「・・・わかりました。絶対にカレンを危険な目に合わせない。それとこの国を守ると誓います・・・」


「シェインありがとう。もう聞いていると思うけど、明日から魔物討伐の旅に出るから準備するように・・・」



「ええ・・・。わかりました」

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