第3章でしてよ

お兄様に溺愛されているみたいですわ 【1】

魔物討伐の旅に出る朝・・・。




「お嬢様いよいよ今日から旅が始まりますね」


「ええメル・・・。わたくし頑張るわね!」


「お嬢様頑張りすぎないようにして下さいね・・・。可能なら私もお嬢様について行きたかったです・・・」


わたくしもメルと会えないの寂しいわ・・・。だから早く帰れるように頑張りますわよ!!」


「お嬢様・・・ですから頑張りすぎないようにして下さいね!お嬢様は頑張りすぎると高熱が出る体質なのですから・・・」




うっ・・・。確かに昔からわたくしは頑張りすぎると高熱を出していた・・・。

これって体質なのかしら?

それにしても変な体質・・・。

だとしたら、やっかいですわ・・・。




「ええ。頑張りすぎないように頑張りますわ・・・」


「お嬢様約束ですからね!」


「ええ・・・」




メルって昔から怒ると怖いのよね・・・。

怒らせないようにしなきゃ・・・。




「ではお嬢様隊服に着替えましょうか。お手伝い致します」


「この隊服ならわたくし一人で着れるからメルは持って行く物の確認していてくれるかしら?」


「わかりました。お嬢様」



そしてわたくしは隊服に着替えた。



この隊服は魔物討伐隊の隊員しか着れない隊服。


しかもメンバー、一人一人デザインが違うのだ。


その人に似合った隊服を各々おのおのが着ている。



わたくしの隊服はと言うと・・・。



半袖ワンピース。(無駄にヒラヒラしている)柄はハートで色は紫・・・。

そしてスカート丈は膝までしかない。

こんなに短くていいのかしら?

前世では、この丈のスカートに抵抗はなかったけれど今世いまでは短すぎるスカート丈なのよね・・・。



そして靴下は前世にもあったニーハイソックスそのものだった・・・。



靴は厚底のオレンジ色。柄はハート・・・。



まぁでも、もう出来あがっている状態で変えることもできないわけだし着ないといけませんわね・・・。



そしてワンピースの上から上着を羽織った。


この上着は夏用と冬用があり便利。

上着の色は夏・冬両方同じでオレンジ色。

ワンピースだけが夏・冬兼用なの。



そして着てみた感想は・・・。




派手ですわよ!!!

やっぱり全体的に派手・・・。


これを着て魔物退治するのよね?

すごく目立つこと間違いなしだわ・・・。


この隊服で大丈夫なのかしら?


また一つ不安が増えましたわ・・・。



それから数分後・・・。




「カレンおはよう。準備はできてるかい?」と今日も爽やかで素敵な笑顔なお兄様。



お兄様って本当に美形ですわ・・・。


わたくし普通に負けそう・・・。



「ええ。おはようございますお兄様」



そしてお兄様はわたくしを食い入るように見た・・・。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る