魔物退治に行きますわよ!!

「では今から魔物討伐に行く。みな私について来い」




そしてノア様が先頭になりわたくし達は森へ入っていった・・・。




『・・・腹が減った・・・腹が減った・・・人間を食いたい・・・』





魔物の声が聞こえた。




「ノア様気をつけて下さい。近くに魔物がいますわ」


「わかるのか?」


「ええ・・・お腹を空かせているみたいなので危険でしてよ・・・」


「カレン、君はすごいな。魔物の声が聞こえるのか?」


「ええ、はっきりと聞こえますわ・・・。こちらの方から聞こえますわ」



そして私は魔物の声がする方へ走って行く・・・。



「カレン勝手に行かないでくれ危ない!」



そう言ってユリウスが、すぐにわたくしの後を追ってきた・・・。



そして魔物を発見した・・・。



犬かしら?大きくて黒い犬がいた・・・。



「いたわ・・・。声の主はあなたね」


『なっ!お前俺の声が聞こえるのか?』


「ええ、はっきりと聞こえますわよ」


『腹が減った・・・お前たちを食ってやる・・・』


「犬さん、わたくしの話を聞いて!」


『うるせぇ・・・お前たちを食ってやる・・・』



話が通じないみたいね・・・。

では・・・祈ってみましょうか・・・。



そして私は胸の前に両手を組み、可愛いワンちゃんに戻して下さいと祈った・・・。



そして辺りが光った・・・。




すごい光だわ・・・成功したのかしら?




そしてわたくしは目を開けた。



目の前には可愛いワンちゃんがいた・・・。



『お前が俺を助けてくれたのか?』


「ええ。可愛いワンちゃんに戻って本当によかったですわ♪」


『名は何と言う?』


「カレンですわ」


『カレンか・・・主に似合っているな。カレン俺を助けてくれてありがとう。呪いをかけられて困っていたんだ・・・感謝する。俺はこの森の精みたいなものだ。ユキと言う』


「ユキちゃんね」


『なっ!俺は男だぞカレン。まぁいいか。またここに来ることがあれば歓迎する。ではまたなカレンよ』


「ええ、また来ますわね。ユキちゃん❤」




そしてわたくし達は森を去った・・・。

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